塾と株の儲けで世界の美を再発見

ハリマオ65

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4話:文代さんをデートに誘い、やがて胸キュン

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 その時、なぜ、不合格だったのかを考え、次の私立大学に絶対に受かるように必死に勉強しろと言った。中には国公立大学しか入れられないと言われて、受験に失敗して落ち込んでる男子生徒に大学だけが人生じゃない、しっかり働いて、夜学に入る方法だってあると言い八王子には中央大学の2部「夜間部」があると教えた。

 最終的に17人の生徒で志望校には入れたのが14人で3人が不合格だった。それでも落ちた子に、佐野は、すみませんでしたと謝っている姿を見て、文代は内心素敵な人だなと思った。そして3月が終わり4月になり文代が来年受験の生徒募集のために両親と弟を連れてきますから4人で手分けしてビラ配りしましょうと言うと、そりゃ、ありがたいと、お礼を言った。

 但し、バイト料金、1日千円お願いしますと言うので了解た。そして4月1日、2日の2日間、文代の母と弟は相模湖町駅で、文代と佐野が藤野駅でビラ配りをした。その後、文代さんに6千円を渡すと、私は、入りませんと言い、2千円返すので、そう言うわずに取っておいてと言うと、律儀なのですねと笑った。

 4月5日に高校生が16人、中学生が6人やってきた。そして4月中に高校生が22人中学生が6人になった。これには佐野が喜んだ。昨年17人で今年22人で6人も増えたと言うと、今年こそは高校生全員合格を狙いましょうと文恵さんが言った。その後も増えて5月連休後までの高校生20人中学生10人の合計30人になった。

 そのため、佐野が文代さんの給料を5万円に上げると言った。人数が増え土日祭日で高校生の授業が2時間が3時間になり午前8時から11時までの3つになった。それでも、文代さんが昼食を用意してくれ、佐野は非常に助かった。今年の5月の連休の最終日、5月5日、時間空いてると佐野が文代さんに恐る恐る聞くと、ご希望なら空けておきますと言うと、あー良かったと言った。

 それを聞いた文代さんが、お腹を抱えて笑った。八王子で一緒に「スター・ウォーズ エピソード4・新たなる希望」の映画を見に行かないと言うので分かりましたと答えた。そして八王子駅の北改札口、朝9時に待ち合わせた。時間通りに来て、ゆっくり歩き10分で映画館に入り、あらかじめ買っておいたチケットを出して入場して席に座った。その後、ポップコーンとジュースとコーラを買ってくると、佐野が立ち上がり買って戻って来た。

 映画は、12時半に終了して、デパートの食堂へ行き、ビーフランチとチキンランチを頼んで、食後、佐野が映画の話を興奮しながらすると文代さんが佐野さんて意外に子供っぽいのですねと笑った。そして文代さんとデパートを回って洋服売り場に行くと文代さんが、あのブラウス素敵と言うので見ると似合いそうですねと言い、佐野が試しに試着させてもらったらと言うと試着すれば買いたくなるからと困った顔をした。

 佐野が似合ってたら僕が買ってあげるよと言うとホントと言って着替えた。色はピンクでデザインも良く似合っていたので買えばと言い値段を見ると8500円だった。するとレジへ行こうと佐野が言い支払うと佐野さんは気前が良いから、お金ないのでしょと文代が言うと図星と佐野が笑った。そして16時に喫茶店に行って、お茶して17時に店を出て八王子の駅から電車で先に佐野が、藤野で降りると、文代が、今日は、本当にありがとうとお礼言った。

 それに対して、どういたしましてと笑いながら言って電車のドアが閉まると佐野は文代さんの顔が見えなくなるまで手を振った。この姿を見て文代は「胸がキュンとして、佐野に母性本能をくすぐられたような気がした」。その後、文代さんは、まるで佐野の奥さんみたいに、まめに動いて教室の掃除や洗濯、炊事までしてくれるようになった。

 やがて夏休みになり富士急ハイラントと箱根に、お泊まりデートに行った。秋が過ぎ、冬になり1980年が去り1981年を迎えた。1981年1月から3月までラストスパートだと佐野が塾生にハッパをかけ真剣に指導していき、やがて3月を迎えて、今年は高校生20人で志望校に合格したのが18名であった。
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