鑓水商人の子孫達

ハリマオ65

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15話:米国企業の不正会計

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 2001年はネットバブルがはじけて株式市場は下げていて、とても買う勇気がおきずにいた。2001年1月1日からヨーロッパでユーロが導入された。2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件4機の航空機ハイジャックによる、米国に対する大規模同時多発テロ事件が発生。旅客機2機がニューヨーク世界貿易センタービルツインタワーに衝突しビルは倒壊した。

 死者三千人以上。9.11アメリカ同時多発テロ2001年9月11日:アルカイダのテロリストにより4機の旅客機がほぼ同時刻にハイジャック。午前8時46分、アメリカン航空11便がニューヨーク上空を低空で横切りワールドトレードセンターのツインタワー北棟に激突。17分後の午前9時3分にユナイテッド航空175便がツインタワー南棟に激突した。

 米国の株式取引は9月11日から9月14日まで中止で取引が再開された週明け9月17日以降の株価は大幅安となった。通常取引が続けられた日本では、事件翌日の日経平均が682円85銭安の9610円10銭と急落し1984年8月1日以来17年ぶりの1万円割れとなった。まさに世界中を恐怖のどん底に陥れた。

 その後アメリカ合衆国の多角的大企業であったエンロン社の不正会計事件で 総合エネルギー取引とITビジネスを行っていたエンロン社が、特定目的会社・SPCを使った簿外取引により、決算上の利益を水増し計上していたことが分かり2001年12月に経営破綻に追い込まれ、世界の株式市場に大きな衝撃を与えた。

 しかし、エンロン事件の後8ヶ月後、1983 年に設立された新興の電気通信事業者、ワールドコムが1998年9月のMCIコミュニケーションズの買収などM&Aを繰り返すことで 1990 年代後半に規模を急拡大した。2002 年になって,創業者でCEOであったバーナード・エバース氏に対する巨額の不透明な融資が明るみに出た事でワールドコムの株価は急落しエバース氏は 4月にCEOの辞任に追い込まれた。

 その後、6月25日に2001年から2002年第1四半期にかけ総額で約38億ドルの不正な経理操作が行われていた事が発覚し、この結果ワールドコムは市場の信頼を失い資金繰りに行き詰まって7月21日に連邦破産法第11条の適用を申請した。これは2001 年のエンロンを上回る米国最大の倒産事件となり米国大企業の不正事件が、またもや世界中を驚かせた。

 2003年、イラク戦争とは、アメリカを中心とした有志連合軍がイラクへ軍事介入し、当時のサダム=フセイン政権を倒すために戦った。連合軍の攻撃の理由は「イラクが大量破壊兵器を保有している」というものでした。2003年3月20日、アメリカ軍によるイラクの首都バグダッドへの空爆を皮切りに、戦闘がスタート。2003年5月に当時の米国大統領、ジョージ・ブッシュに「大規模戦闘終結宣言」が出たが、アメリカが指摘した大量破壊兵器の発見に至らず、更にイラク国内の治安悪化が問題となり、戦闘は続行した。

 その後、アメリカの理由なき戦争と、ヨーロッパでも、その他の国々からも、批判の声があがったが、戦闘は、長期間にわたった。リチャードは会社の投資で2003年3月17日にAMD株が6ドルで160万株で買い残金が40万ドルになった。リチャードも同じ株を買った。

 2003年4月10日に、リチャードの長男のハロルドがジャネット加藤と一緒に、ユリの花を持って、やってきた。そして、突然、6月12日に、この近くの教会で結婚式を、あげたいと思っていますので是非、参加して下さいと言われ、おどろいたサリーが、ハロルドが何にも言わないから、驚いたわと言った。
 
 立派な結婚式場で豪華な結婚式を挙げないのと聞くと、アメリカ人らしく、フランクに多くの仲間に祝福してもらえれば、それで十分ですと言うので、サリーが、レストラン予約して、懇親会をしたら良いと言い、リチャードに予約してもらいますよと言うと、ありがとうございますと言い、30人位、参列してくれるようですと言い、3日前までに最終的な人数の確認を入れてと言った。

 ジャネット加藤が、大学卒業して、今、弁護士事務所で経理と弁護士の経理的な仕事の手伝いをしていますと教えてくれた。リチャードが、とにかく、おめでとうとハロルドとジャネット加藤におめでとうと祝福した。6月に結婚するには、何かあるのとリチャードがジャネットに聞くと、ただ、ジューンブライドはローマ神話からきているらしいのですが、全く関係なく、日本ではただ単に、6月の花嫁は幸せになれると、信じられているんですよと、笑いながら言った。

 やがて、結婚式となり、リチャード家の全員が、指定されてた教会に、ちょうど昼の12時にに行き、総勢30人程度の結婚式に参加して、皆、それぞれ、祝福の花を持って、集まり、新婦が結婚式の儀式を始めて、指輪交換して、キスして15分程で、あっけないくらい短い時間で結婚式が終わった。

 その後、車で5分のレストランに移動した。レストランには大きなウエディングケーキがあって、ローソクに火をともして、新郎、新婦が、その火を吹き消すと、おおきな拍手がわき起こり、陽気なウェディングパーティーが始まった。お客さんのスピーチが始まり、そのうちに、お祝いの歌が披露され、1時間ほどで終了した。シンプルだが、幸せいっぱいハロルドとジャネットの、微笑ましい結婚式が終わった。

ハロルドとジャネットはリチャードの家から車で10分ほどの海辺のマンションに新居を構えて、会社に通うようだ。帰り際、リチャードとサリーが、早く、可愛い孫の顔を見たいなというと、ジャネットが顔を赤らめて、それは、神のみぞ知る世界ですと恥ずかしそうに笑った。新婚旅行は、まだ決めていなくて、今年の夏休み、シアトルに新婚旅行を計画しているとだけ教えてくれた。

 暑い夏が終わり秋風が吹き涼しくなり、いよいよ寒くなり12月、クリスマスパーティーを終えると、2004年があけた。2004年の1月16日、日曜に、サリーとリチャードが、あらかじめ電話をして、ジャネットとハロルドのマンションを訪ねた。その部屋に入ると彼女の趣味の明るい色の家具が置いてあり、薄いピンクのカーテンが良くあっていた。大きな窓から太平洋の眺望が、素晴らしかった。

 紅茶とケーキを出してくれて1時間ほど、歓談して、ハロルドの住まいを後にした。4月になって、リチャードとサリーが夏のバカンス、旅行を、どこにするか考えていたところ、リチャードが日本の温泉と山を見たいと言い、日本への旅行が計画された。その後2004年7月のバカンス・シーズンに、リチャードとサリーが、計画通り、安田商会の発祥の地、日本の橫浜へ旅だった。

 10日間の入社以来、初めての長期休暇をとり日本旅行、2004年7月6日に、サンディエゴを11時45分に飛び立ち成田到着、翌日16:45。2人は成田空港に到着して羽田空港行きのバスにのって18:45分に羽田空港について、タクシーで羽田空港近くのホテルに夜19時に到着した。この日は移動で疲れており、シャワーを浴びてビールを飲むと、熟睡してしまった。
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