口下手男同志の友情と女性への愛

ハリマオ65

文字の大きさ
8 / 37

7話:株の儲け、井方家のドライブと東京ディズニーLへ

しおりを挟む
 そして、きっと歌が、上手な子に育つわよと勝手なこと言っていた。1981年5月にソニー株を2600円で売れと指示し、税引き後利益の合計が1560万円となり2割の312万円を善継に渡した。そして令二の資産合計が1426万円となり貯金から補充して投資口座残金を1500万円とした。

 善継が、令二に、お礼を言うと、令二が善継に、お前は何て良い奴なんだと言って、これからも頼むなと言った。善継の資産残高が2226万円となった。夏が来て8月の日曜日、今年は善継と桂子さんが長男の博和を東京サマーランドに連れて行き泳がせると喜んでくれ、泳ぐ真似をしていた。やがて、涼しく、育児に忙しった。

 そして1981年も駆け足で過ぎていき1982年を迎えた。令二は自分の財産合計が株で増や、貯金も含め1700万円となった。そして独身貴族を謳歌し、八王子飲みに言ったり、歓楽街で楽しいで派手な生活を開始し金使いが、荒くなった様だ。そして令二のアパートに女性達が訪ねてくるようになったと噂が立った。

 一方の善継は、酒も飲まず、早寝早起きで、家の近くを散歩して、健康的な生活を送り近くの親戚からの野菜と米を安く譲ってもらい、奥さんの桂子さんも自分の勤めるスーパーで見切り品を買ってくる生活を続けてしっかりとお金を貯めていた。その後、父のシビックが古くなったので大勢、乗れるようにとハイエースを父の株での儲けで買ってくれた。

 1982年11月に善継が令二に、ソニー株を1300円で1万株買えと指示し全株買えて残金が226万円となり、善継も1万株買い、残金が442万円となった。1982年4月8日、新しく買ったハイエースで家族6人で山梨のみさかへ行き、ピンク色の濃い桃の花と淡いピンク桜の花を同時に楽しんで、帰って来た。

 その年の夏は、相模湖インターチェンジから中央高速道路で韮崎インターチェンジで降りて清里高原へ向かい、高原の涼しい夏を満喫して高原ドライブをして奥蓼科の温泉と宿に泊まって、みんなで夕食をとって、翌日、諏訪湖と岡谷の鳥居やまびこ公園を散歩して、夕方、高尾の家に戻ってきた。

 その後、11月に山梨の昇仙峡に紅葉を見に行き、湯村温泉に泊まって山梨名物のほうとうを食べて帰って来た。やがて1982年が終わり1983年を迎えた。1983年5月14日土曜日、ソロバン教室も休みにして、井方律子さんも桂子さんも休暇をとって、開演したばかりの東京ディズニーランドへハイエースに乗って出かけた。

 東京ディズニーランドの近くのホテルのファミリールームを2つ予約した。土曜日、早朝に八王子から16号線をひた走り横浜経由で、舞浜の東京ディズニーランドについたのが9時半だった。もう既に、かなり混んでいたが、ミッキーやミニーが出て来て、愛嬌を振りまいていた。トロリーバスに乗ったり、古い形のアメリカ車にい乗って子供達はおおはしゃぎ。

 井方律子さんと桂子さんは、マイケルジャクソンのキャプテンEOの立体映画を見て感激していた。ホテルに戻るとおとぎの国風に作られた部屋が素敵であり、夕食も美味しかった。翌日は、スカイウェイというロープウェイに乗り移動しマジックカーペット世界一周という立体映画で興奮した。

 その後、部屋を出ると、まだ空の上を飛んでるような錯覚に襲われ、奇妙な感じだった。昼食のレストランもデザインが個性的で楽しかった。午後4時に東京ディズニーランドを後に横浜経由で八王子へ帰った。夏8月は、高尾から津久井を経由して道志村に入り清流で有名な道志川で水遊びをして車の中で着替えた。

 道志村から山中湖に入り富士五湖を回って富士吉田で1泊した。翌日は河口湖、昼食は吉田うどんと食べて、忍野八海を散策して、山中湖から道志村、津久井を経由して自宅へ帰ってきた。ハイエースはカーテンを閉めると、ちょっとしたキャンピングカーといった感じだった。今年の12月は、横浜中華街に車で出かけた。

 そして6人で、昼食時、忘年会を開いて賑やかに過ごした。その後、腹ごなしに山下公園を散策して歩いたが海の見える景色は、八王子の郊外の山の里に住んでる者としては羨まし限りだった。今回は時間がなくて回れなかった、次回は海の見える丘公園、元町も散歩したいと女性達が話していたので来年連れてくると約束した。やがて1984年を迎えた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

後宮の男妃

紅林
BL
碧凌帝国には年老いた名君がいた。 もう間もなくその命尽きると噂される宮殿で皇帝の寵愛を一身に受けていると噂される男妃のお話。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

25年の後悔の結末

専業プウタ
恋愛
結婚直前の婚約破棄。親の介護に友人と恋人の裏切り。過労で倒れていた私が見た夢は25年前に諦めた好きだった人の記憶。もう一度出会えたら私はきっと迷わない。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

処理中です...