プロパーとナースの冒険

ハリマオ65

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61話:ポルトの不動産調査

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 その話を聞いた、石津三千子が、古い話だけれど「ちあきなおみ」という感情を込めて、歌う歌手がいて、旦那さんが急死して、耐えられずに、歌謡界から去ってしまったけれど、天才的な歌手で、彼女が、一時、このファドに感銘をうけて「霧笛」という日本語のファドの名曲を歌った。

 その歌を是非、聞いてみてと言った。その晩、帰って、インターネットで、その歌を聞いた伊東慶子さん、清水克子さんが感動して、しばらく、涙が止まらなくなったと、絶賛していた。ポルトガル、ファド、恐るべしだねと言った。しかし、私たち、何、勉強していたんだろうね。

 こんな事も知らなかったなんて、それを聞いていた、石津健之助が、現代社会が、便利なりすぎで、こちらから、学問の扉、過去の歴史の扉を開けなくても、表面上の知識を教えてくれるからだよと言い、自分から能動的に勉強しないと、狡猾な商人や政治家に、若者達が皆、洗脳されちゃうよと脅かした。

 そーね、気をつけなければなと、若者4人が納得していた。そうして、夜遅くまで、ファドを聴いて、飲んで、ホテルに帰った。翌日は、不動産屋に入ってリスボンの家は高く、50万ユーロでは、古い家1軒が精一杯だと言われ、ポルトの郊外にでも行けば、もっと広くて新しい家が、手に入るだろうと教えてくれた。

 翌日、列車で3時間かけてポルトへ、列車の車窓の景色は良いが、かなり揺れるのが気になった。しかし、気分を変えにビュフェ車両へ行き、ビールとツマミを頼んで、飲みながら外の景色を眺めていた。その後、席に戻ると心地よい酔い心地で、寝ているうちにポルトに到着した。

 そこから、ポルト市内の川の見える、ポルトのアパートホテルにチェックインした。翌日は、ポルトの町を散策すると、ホテルの近くに、カフェ・プログレッソという1899年創業のカフェがあり、アーモンドケーキとクロワッサンとエスプレッソで昼食をとったが、これが絶品で格安、その後、お腹が空くと、この店に入るのが楽しみになった程だ。

 その後、不動産屋で、50万ユーロで2軒、並んだ家はないかと、探し始めると、5件探し出してくれた。1軒はポルトの中心街から近くの古い煉瓦造りの家で、築20年で4LDKで、現在も,ご老人が、2人ずつ住んでいると,教えてくれた。

 次は、そこから内陸部へ20分程、いった新興住宅街の感じの家で、大きなスーパーと銀行があり、新築の木造の家が、整然と並んでいて3LDKのきれいな色の2階建ての木造一軒家が建っており、2軒で54000ユーロだと言ったが、完成してから、たぶん、1-2年以上は建っているようだ。

 そのため、壁が、埃で,汚れていた。そこで、英語で、人気がなさそうですねと聞くと、笑いながら、そうでもないですよと言い、ポルトガルの賃金が低いために、新婚さんが買いたくても、手が出ないと,苦笑いをした。

 その後、海沿いはと聞くと、古い家ならあるが、はっきり言って、後から苦情が出ても困るので、奨めませんと言い、理由は、海風で金属が錆びて、洗濯物もとばされたり、砂埃で、生活にも支障をきたすと言い、そのため、ポルトガル人は、海辺から1km以上離れて、高台で景色の良いところを欲しがりますと語った。


そこは人気があり、高いし、現在、売り物件がないと言った。その後、川沿いから坂道を上がった高台の景色の良い場所の物件を見せてくれて、リビングからの景色も良く、それ程、古くなかったが、ここを購入した高齢の方が、歩いて上り下りが厳しいと5年前に手放したと教えてくれた。

 若い人向きですねと言った。同行した若者達は、見学した家を何枚も写真に撮っていた。次に、ポルトの駅から近い、マンションの2室を見せてくれ、景色もそれ程良くない割に狭くて、割高だと思うと、ポルトの駅まで徒歩10分以内で、主要なバスターミナルまで10分以内だと言った。

 中は狭い2DKのマンションだった。そうして、2時間ほど、家を案内してもらった。どこも、良い点、悪い点がはっきりして、ちょうど良い物件というのがなかった。若者達は、車で移動するから、郊外の新興住宅街が気に入ったと話していた。

 そうして、翌日、佐藤君達、リスボンに戻り、今田夫妻の知り合いの不動産に50万ユーロでリスボンのマンションの2部屋を買う相談をしたようだ。
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