野生児・竜二のてんこ盛り人生

ハリマオ65

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5話:小判の鑑定、竜二の新居

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 そこが、問題だ、と竜二が言うと、そんなの簡単だ、あの小判6枚売れば、多分300万円には、なると言った。ただ、一度に換金するのは、まずい。せいぜい俺と、お前が、別々に、年に2回、100万円位まで売るのがやっとだろうと告げた。

 もし、お願いしたら、手伝ってくれると、竜二が、加藤に言うと、良いよ、手伝ってやると言ってくれた。7月中に1回と11~12月にもう1回の2回、金小判2枚ずつを2人で手分けして売るとしたら年4回で200万円だと言った。

 東京で、昔から伝統のある店は、銀座の田中貴金属と神田の徳力本店の2点だろうと言った。そこで2人で行って、別々に、売ろうと言うことになった。2日後の1966年7月18日に出かける事にして、朝9時に加藤の家に集合となった。

 2日後の8時半、竜二が、加藤の家のドアをノックし小判を2枚を持って来た。そして、加藤が、メガネ拭きで小判のホコリを落とすようにして、やさしく、2枚の小判を拭いた。

 その後、タクシーを呼んで、藤野駅まで行き、昼前に銀座の田中貴金属へ行った。そして、小判を見せると、ちょっとお待ちくださいと言い、小判を持って鑑定を始め、間違いなく本物ですと教えてくれた。

 いくらになりますかと聞くと、10分ほど、お時間くださいと言い、3人で小判を見ながら話をして60万円で、いかがでしょうというので、それで、お願いしますと加藤が言った。

 複写式2枚の書類を数種類、書いて身分証明書の提示を求められ、免許証を見せると、コピーをいただきますと言い、コピーを取り免許証を返してくれた。その後、近くのレストランで昼食をとった。

 その次ぎ、電車で神田へ行き、TR本店に入り、同じ様に、いくらで引き取ると聞くと50万円と言われた。そこで、銀座の田中貴金属では60万円と言われたので、そっちで売ろうと言うと、お待ちくださいと告げた。

 奥の方で、何やら話をして、わかりました60万円で引き取ると言い書類にサインして免許証のコピーを提出し60万円で売った。その後、札束持ってるのは、物騒だから俺の口座に預かっておくと、加藤が、言い三菱銀行に入り加藤の口座に入金した。

 その後、加藤が帰りに、俺は八王子の三菱銀行の口座持ってるが、お前も作れと言われ、すぐに帰って、14時に八王子に着いて、竜二が、銀行口座を開いて120万円を竜二の口座に送金し口座の残金が170万円となった。

 そして八王子で夕飯を食べて竜二は加藤に礼を言って1万円を渡した。すると、入らないよ、お前が大事に使えよと突っ返した。済みません、何から何までやってもらってと頭を下げた。

 もう、俺と、お前は、兄弟みたいなものさと、加藤は、哲二の肩をたたいた。それより知り合いとか親戚に離れでも構わないから安く家を貸してもらう交渉をしてみろと助言してくれた。

 竜二が、当たってみると答えて、一緒に、加藤の家に行き、今日は、遅いから、泊まっていけと言われ、風呂に入って、泊まらせてもらった。翌朝、朝食に御飯と目玉焼きと漬物と味噌汁と食べると1人で食べるよりも楽しいなと、加藤が笑った。

 竜二も、そうだねと笑った。人間、独りぼっちより2人方が、良い。家族がいるともっと良いと加藤が笑いながら言った。そして、竜二が、お礼を言って川尻の家に帰っていった。

 その後、実家で独立したいという話しをすると、うちの納屋を改修して畳を入れて部屋にする事は、お前なら出来るだろと言った。そうしたら、うちの仕事の手伝いすると言う条件付きで無料で住んで良い。

 結婚する相手が出来たら使ってない納屋を壊して、あそこに新居を作れと言ってくれた。土地代なんていらねえと父が言ってくれた。そして竜二が、ホームセンターへ行って木片と工具と備品を買ってきた。

 そして、10日程で12畳程の広さの小屋を納屋の中に作った。そして、板張りの部屋と6畳の畳部屋を建築。簡単な押し入れと手作りのタンスを作り、新しい布団を買ってきた。材料費が全部で20万円で完成し預金残高が150万円になった。
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