野生児・竜二のてんこ盛り人生

ハリマオ65

文字の大きさ
13 / 32

12話:範子の大学受験と加藤との出会い

しおりを挟む
「人間は、いくら勉強が出来ても、賢くても心の美しくない人が、その智惠を悪用すると太平洋戦争のような大きな戦争になるんだ」
「一番、重要な事は、世のため、人のために、持っている知識を利用するかと言う事が、一番大切」
「これが基本だと力説すると、加藤さんってすごい、その通りだと思うわと範子さんと加藤さんが意気投合した」


「それを見ていた竜二も範子さんの素晴らしさを再認識してた」
「そして絶対にこの娘と結婚するんだと強い決意を固めた」
そうして午後4時近くになり
「今日は美しい横笛や良い話を聞かせていただきありがとうございますと範子が告げた」

「竜二もお礼を言って帰る時、仲良くしろよ」
「学校出たら結婚しろよと大きな声で加藤が言って送り出した」
「帰りの車中で、竜二が範子さんにボソッと学校出たら結婚しようなと告げた」
「それを聞き、範子は下を向いて、ボロボロ泣き始めた」

「うれしい本当にうれしい、絶対に私、竜二さんのお嫁さんになると言った」
そして彼女の家に送り届けて、竜二は家に帰っていった。そして1969年12月22日に竜二は範子さんに電話して、2人きりでクリスマスパーティーをやらないかと話した。

12月24日、午後2時に家に迎えに言うと連絡した。迎えに行き、橋本の商店街へ行きクリスマスケーキとコーラ、小さめの鳥の丸焼きを買って、竜二の離れの家に着いたのが、午後4時頃、暗くなった頃、コタツの上にクリスマスパーティーの準備が出来た。

「ケーキにローソクを立て火をつけて灯りを消して2人で一気に吹き消した」
「コタツに入りながらコーラで乾杯した」そして、しばらく話をしてからロウソクの炎は消えた。
「しかし、2人の心の炎は燃え上がり、しばらくの間、抱き合い愛を確かめ合った」

 そして、来年、大学合格するまで、会わないようにしようと言った。その後、夜6時過ぎに竜二は範子さんを家に送り届けて、家に帰ってきた。やがて、1960年が終わり1970年を迎えた。

 1970年は、雪の多い年だった。竜二は初詣でにいき範子の大学合格祈願をしてきた。その後、仕事に打ち込んで1月が過ぎ、2月、3月、3月19日に範子から電話が入り東京都立大学英文科と上智大学英文科の両方合格できた。

 そして、上智大学に行く事に決めたと連絡があった。そして、この話を加藤さんに連絡すると、まるで自分の事のように喜んでくれ、3月に合格祝いをするから連れてこいと言われた。範子さんに伝えると喜んで3月24日に行くことになった。

 この日は、やっと暖かい日になり10時頃に範子の家に迎えに行った。11時過ぎに藤野の加藤さんの家を訪ねるとケーキと寿司が買ってあった。そして、大きな、おかしら付きの鯛がテーブルの上の大皿にのっていた。

 そして、早速、鯛の身に範子がナイフを入れ写真を撮り、身をほぐして皿に、とりわけた。そして、残った頭と骨を大きな鍋に入れて煮だした。コーラとジュースでグラスに注ぎ、好恵さんの合格に乾杯をした。

 その後、切り分けたケーキをいただき、寿司をつまみ始めると部屋に鯛の良い香りがして加藤さんが味付けして、味噌汁茶碗に取り分けてくれた。すると加藤さんが範子さんに一言もらいたいなと言った。

「すると範子さんが立って、お陰様で東京都立大学英文科と上智大学英文科、両方受かって大変うれしいと語った」
「一呼吸、置いたかと思うと、こみ上げるものを抑えきれなくなった」
「みんなに、こんなに優しくしてもらい私は本当に幸せ者ですと言い泣き出した」

「このご恩の報いるために上智大学英文科でも頑張って上位者になり英語では負けない人間になります」
「私の英語力で素晴らしい洋画や音楽など多くの情報を世のため人のために生かしたいと思いますと言い切った」
「それを静かに聞いていた加藤が、偉いと一言、言ったかと思うと涙を流した」

「ごめん、こんな、めでたい席で、泣くなんてと述べた」
「実は、僕も、10年以上前、努力して東大に合格した」
「その時、有頂天になって世の中なんて、たいしたことない」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

処理中です...