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9話:安田夫妻の北海道旅行

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 翌日・2日目、8月13日起きて、朝食をとって、9時に宿の精算を終えて、電車で余市へ行き、10時過ぎから、ニッカウイスキーの工場見学をした。11時に、工場を後にして、列車でニセコに午後1時前に着き、駅前で昼食をとった。その後、タクシーで日航ニセコに行き、チェックインしてニセコ温泉に入り、ゆっくりと休んだ。

 午後16時に、宿に戻り部屋で休んで、午後19時から夕食をとって、また温泉に入り部屋に戻ると疲れが出て、直ぐに寝てしまった。翌日・3日目、8月14日は、早めに起きて、1時間ほど、近くを散歩して回った。7時半に朝食をとりに行き、食事を終えて、9時にホテルを出た。

 レンタカーを借りて、羊蹄山へでかけた。地元では蝦夷冨士と呼ばれていたが、確かに山の形が、富士山に似ていた。そこから、駅の反対側に向かい、ホテルのフロントで教えてもらった、名所、神仙沼「しんせんぬま」へ向かった。神秘的な雰囲気から、パワースポットとしても観光客を集める神仙沼。その名の通り神様や仙人が住むような沼というのが由来となっている。

 特徴的な青い水面には、まるで鏡のように向こう岸の木々が映る。一瞬どちらが天地かわからなくなってしまうような不思議な光景を見ると、神様が住んでいるという名前も納得できた。その後、ニセコアンヌプリゴンドラの乗り場に行き、標高千メートルからの大パノラマを楽しんだ。ゴンドラ駅迄は約10分で到着し、そこから徒歩5分の展望台からは羊蹄山のほか昆布岳やニセコの街並みが見えた。

 この日は晴れていたので有珠山や洞爺湖までも見ることができた。その後、ニセコ駅に行きレンタカーを返し駅弁を買って長万部行きの列車に乗り、長万部で乗換まで2時間あるので駅員に時間を潰すのに良い所はないかと聞いた。長万部温泉が、タクシーで5分の所にあると聞き出かけた。決して豪華な温泉施設ではなかったが、長万部温泉・発祥の地の石碑が建つ、列記とした天然温泉だった。

 その割に料金は格安であり1時間位、休ませてと言うと1部屋・畳部屋、空いてるから食事するなら風呂を上がって使って良いと言わた。タクシーも予約してもらった。そして、大衆浴場と書いてあったとおり簡素な温泉の湯船に30分程、入り、じっくり温まり風呂を上がると、畳部屋のちゃぶ台の上に料理が用意されていて早速ビールをあけて飲むと、その旨いことと言ったら、例えようがなかった。

 刺身、天ぷら、カニと豪華な料理が並んでいれ、ゆっくり食べて、食事が終わると睡魔に襲われ白河夜船・・・、爆睡。しばらくして、お客さん、タクシー来たよと起こされ支払いをして長万部駅に10分前に到着して、函館にむかった。座席に座ると、再び、眠りに落ちて、近くの人に函館に着いたよと、教えられて降りた。

 函館駅近くのホテルに、19時過ぎにチェックインして、いかの旨い居酒屋を教えてもらい、出かけた。焼き鳥と焼き魚、ししゃも、いかのおつくり、じゃがバター、最後に焼きおにぎり、ビールが旨くて、料理も抜群、ただ、焼き鳥と言っても豚肉だったので聞くと、北海道では、どこでも、豚肉を使うんだと言われた。

 一目見て、内地の人とわかったのか近くの元気の良さそうな、おじさんが北海道の旨い酒を飲めと「法螺吹」という地元の純米酒を安田夫妻の2つのグラスについでくれた。これが旨くて、いろんな話しを聞き、冬の漁のきびしさ、死にそうになった話などを聞かされた。そのうち酒を飲ましてくれた男性が寂しそうに昔の函館は、栄えたが、最近は、若い人達が、内地へ出て行き函館も寂れてきたと泣き出した。

 そして暗い話をし始めると店の大将が、この人、泣きの哲平という泣き上戸の飲んべえだから気にするなと笑いながら言った。時計を見ると22時過ぎていたので泣きの哲平さんに旨い酒をありがとうと言い握手して元気でねと別れ精算して店を後にしホテルに帰り床についた。翌日8月15日は、朝9時に起きて朝食を終えるとフロントの人が、今日、昼間は函館八幡宮例大祭、夜、「はこだて夜祭り」があると教えてくれた。

 朝食をとり10時半過ぎに市電の終点の谷地頭駅に行くと函館八幡宮に続く参道に大勢の人が集まり歩いていた。そのまま10分程で函館八幡宮に着くと、きれいな金色の神輿を大勢の男衆が担ぎ、函館八幡宮の階段を駆けのぼっている姿が見え、思わず、カメラのシャッターを押した。その後、昼が近づき、祭りの市、ビアガーデンでビールを飲んだ。14時過ぎに境内の土俵で子供相撲が始まった。

 それを見て15時半に市電の谷地頭駅から函館駅まで市電で帰って部屋で昼寝をして夜の「はこだて夜祭り」にそなえた。20時半、ホテルを出て駅前通りを海とは反対側の繁華街へ10分程歩くと、はこだてグリーンプラザに到着し、既に盆踊りが始まり、縁日の金魚すくいをしたが、奥さんは上手に取ったが、安田武夫は、網を破るだけでダメだった。

 また、昔懐かしい、綿あめ作りに、奥さんが挑戦し綿あめを丸く作り2人で食べた。そんな感じで20時前に会場を出てホテルに戻り帰る支度をして、22時に就寝。翌、16日、朝食をとり9時半にホテルをチェクアウト。函館空港行きへ行き、土産を買って昼食を取った。その後、12時半分発の羽田行きの飛行機に搭乗し羽田に14時前に到着した。そこから高速バスで家に帰って来た。
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