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10話:ネット株の乱高下とシティバンクで勉強

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 1990年は、秋に、日帰りで、家族全員で八王子から津久井、道志村を抜けて山中湖、河口湖をドライブして、富士吉田の温かい、吉田うどんを食べた。帰りに道志村の道の駅で野菜やソーセージ、手作りジャムを買って東京に帰った。11月中旬、朝、早く出て中央高速で韮崎から清里ラインを走って、11時に清里について、まきば公園の周辺を散策して、昼食を取った。

 その後、八ヶ岳高原ラインを少し走り東沢大橋展望台から川俣川渓谷の紅葉を眺め多くの写真を撮って来た。帰りに「道の駅・南きよさと」に寄り新鮮な野菜を買い込んで韮崎から高速で八王子に暗くなる前に帰って来た。やがて、12月、クリスマス、1991年があけた。風邪に気をつけて過ごしていた。やがて、2月に、熱海の梅と桜まつにり出かけて、1泊し、温泉に入って帰って来た。


 今年は、安田武夫と奥さんが平日、橫浜の山下公園、中華街に出かけ、3,4,5月と出かけ、中華街の重慶飯店、四五六菜館、同発本館に入ったが、どれも個性的で、惜しかったが、安田武夫は、四川料理の辛い麻婆豆腐が好きになり、奥さんは、上品な同発本館の雰囲気が好きになった。もちろん四五六菜館も美味しかった。

 また、元町のポンパドールのフランスパン、あんぱんは、必ず、実家のお土産に買っていき、喜ばれた。そして、港の見える丘公園、外人墓地、山下公園を散策するのが楽しみだった。その後、暑い夏が過ぎ、涼しい秋になり、寒くなり12月25日に、自宅で、ケーキや鳥の丸焼きを買ってきてクリスマスパーティーを行った。やがて、1991年が終わり、1992年を迎えた。

 今年は、家族全員で、初詣でに行き、家内安全、健康祈願、商売繁盛のお願いをして来た。やがて、2,3月、徐々に暖かくなり、4月には、甲府盆地の桜と桃の花の季節となり、4月20日に行くと、満開の可憐なピンクや、白い花を見ることができ、富士山をバックに良い写真が撮れた。そして、日帰りで、帰って来た。

 安田夫妻は、今年、何か良い事があると予感したようだ。そして6月の梅雨があけ、7月暑い夏となる頃、ソニー株が急に下落し1992年8月19日に午後1時過ぎにソニー株を3400円で7千株、2380万円で買い、残金が3090万円となった。安田、1992年以降、日本株は上げすぎてると感じソニー以外の株を見ないことにした。

1998年7月21日に成り行きで全株売るとソニー株を13400円で売れ、税引き後利益7970万円で残金が11060万円となった。1998年10月30日、14時にN証券に電話を入れ7300円で1万株買いを入れ、7300万円で買えて、残金が3760万円となった。1999年12月にソニー株を30000円で全株を30000万円で売り、税引き後利益が25440万円となり残金合計29200万円となった。

 2000年に入りネット株を中心とした爆上げが鈍ったと思うと年後半一気の爆下げに転じて売り気配、ストップ安、値つかずと言うのが最大7日以上の銘柄も出て売り遅れて大損した投資家が多くいたようだ。投資の鉄則、逃げる時は成行売りで直ぐ逃げろ、これしかないと痛感し速く逃げて本当に良かったと安田武夫は神に感謝した。

 その後10月3日、橫浜駅に、買い物に行った時、橫浜駅近くのベイシェラトンホテルの手前にシティバンク橫浜支店の看板が見えて安田夫妻が興味を持って、入って見ると日本の銀行とは、感じが違い、妙な感じがした。受付で、良かったら、向こうの部屋で、お話ししましょうと言われた。

 そして、シティバンクの個人向け金融サービスの話を聞き、1千万円以上、お預けいただくとゴールドメンバーとして、特別な特典が用意されていますと聞くと、奥さんの安田律子さんが、普通預金でも大丈夫と聞き、口座残金総額が越えてれば結構ですと言われた。夫婦でも個別に口座作れるのと聞くと、作れますと言い、2名様なら2倍の特典となりますと上手な営業トークに、すっかりのせられてゴールドメンバーになった。

 旦那の安田武夫に言うと、日本円だけでなく、外貨に替えることもできるのと聞くとできますと言った。オーストラリア、ニュージーランドドルなの安全な国の高金利通貨が人気ですと説明した。その、セールスの女性が、外貨に興味あると見るや、豪ドル円のチャートを見せて、これだけの変動がありますと言い、更に5年金利で最大年間4%という定期預金もあるようですと言った。

 次に、世界の投資信託はと言い、その業績のチャートを見せて、特にチャイナ・ファンドが15%の利益を産んでいると強調した。そして、世界の金融の現状と興味深い投資商品についての勉強会を毎月、ゴールドのメンバーには、無料のご招待状をお送りしますと言った。昼食付きで,御用意していますと言い、過去の勉強会の会場の一覧表を見せてシティバンクの口座開設書をお持ちしますと言い、席を立ち、持って来た。

 そして、口座を開設すると、他行からシティバンクに,送金できるのかしらと奥さんが聞くと、はい、大丈夫でございますと、セールスレディが言った、そこで、シティバンク橫浜支店の自分の口座番号を手にして、近くの自分のメインバンクから1千万円を奥さんと、安田武夫の口座に、直ぐに送金した。そして、シティバンクに戻ると、さっきのセールスレディが笑顔で待っていて、こちらへと案内されら。

 確かに、入金されておりますと言い、入金手数料はキャッシュ・バックさせていただきますと言い、確かに、シティバンクの口座残金が1千万円となった。そしてシティゴールドカードというクレジットカードとご希望ならシティドルカードという、日本以外で自分のシティバンクの米ドル口座から手数料なしで使った分だけ米ドルを差し引かれるという海外旅行好きには非常に便利なカードになっていますと説明した。

 10分程、お待ちいただければ全てお作りしますと言われ、5分待って、もらった。その後、ゴールドメンバー口座、新規開設の景品として1人、2万円分相当の商品をいただいた。その後、喫茶店で、お茶して、奥さんが、東京の有名ホテルでの勉強会楽しみだわと言うと、どうせ、食いものの方だろと安田武夫がいうと、当たり前じゃないですかと笑った。
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