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おまけ
龍神様の御力(おまけその参)
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村一番の腕っ節を持つ龍平は、龍神様の元での生活にも慣れ、熱い視線を送ってくる龍神様と目を合わせないように庭掃除をしておりました。
「そういえば龍神様。龍神様の御力というのは具体的にどのようなものなのですか?」
龍平は龍神様の方を見ないまま以前から気になっていたことを問いました。
「むぅ?そうだなぁ、神の力と一言で言っても色々あるしなぁ。ま、簡単に言うと未来を視ることが出来るぞぉ。」
龍神様は龍平の顔の前に回りこみながら答えました。
「未来を、なるほど。それで、災厄の起こる未来を視た時にすぐさま原因を除くため災厄が起こる前に我々村の者を守っていた、ということなのですね。」
「そういうことだぁ。未来を視ると一言で言っても色々でな、遥か未来の文化や食べ物なんかも視ることが出来るぞぉ。」
「遥か未来の食べ物?とは?」
「くはは!実はな、龍平がそう言う未来も視えておったから作っておいた!」
「未来視便利ですね!?」
龍神様はいそいそと屋敷に戻ると手に皿を持って戻ってきました。
「これぞ、おむらいす!味をつけた米を卵で包み、その上からたれをかけるのだぁ。」
「おむらいす…匂いは美味しそうですが…。」
「これは美味しいだけでなく、卵にかけるたれで文字を書くのが乙なのだぁ。どれ……ほら、書いたぞぉ。」
「なになに…?『龍平愛』…って!何書いてるんですか!!?」
「龍平への愛をしたためてみたぞぉ。」
「食べ物にしたためないでください!」
この時の龍平は、これから龍神様のこの未来視の力で、数々の愛を伝えられるとは思っていないのでした。
「そういえば龍神様。龍神様の御力というのは具体的にどのようなものなのですか?」
龍平は龍神様の方を見ないまま以前から気になっていたことを問いました。
「むぅ?そうだなぁ、神の力と一言で言っても色々あるしなぁ。ま、簡単に言うと未来を視ることが出来るぞぉ。」
龍神様は龍平の顔の前に回りこみながら答えました。
「未来を、なるほど。それで、災厄の起こる未来を視た時にすぐさま原因を除くため災厄が起こる前に我々村の者を守っていた、ということなのですね。」
「そういうことだぁ。未来を視ると一言で言っても色々でな、遥か未来の文化や食べ物なんかも視ることが出来るぞぉ。」
「遥か未来の食べ物?とは?」
「くはは!実はな、龍平がそう言う未来も視えておったから作っておいた!」
「未来視便利ですね!?」
龍神様はいそいそと屋敷に戻ると手に皿を持って戻ってきました。
「これぞ、おむらいす!味をつけた米を卵で包み、その上からたれをかけるのだぁ。」
「おむらいす…匂いは美味しそうですが…。」
「これは美味しいだけでなく、卵にかけるたれで文字を書くのが乙なのだぁ。どれ……ほら、書いたぞぉ。」
「なになに…?『龍平愛』…って!何書いてるんですか!!?」
「龍平への愛をしたためてみたぞぉ。」
「食べ物にしたためないでください!」
この時の龍平は、これから龍神様のこの未来視の力で、数々の愛を伝えられるとは思っていないのでした。
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