6 / 81
おまけ
龍神様と友(おまけその肆)
しおりを挟む
龍平が龍神様の元で暮らし始めてすぐの頃。龍神様の御屋敷に1人の少年が訪ねて来ました。
「りゅ~じ~ん!!!」
その少年は屋敷の縁側から大きな声で龍神様を呼びます。
「え、龍神様、少年が大声で龍神様を呼んでいるのですが…」
「おお、もぐらではないかぁ。」
龍神様はまるで逢いに来た友を見つけたかのように明るい顔をしました。
「お知り合いなのですか?」
「私の友だぁ。そうだな、龍平にも紹介しよう。」
龍神様はそう言うともぐらと呼んだ少年を手招きました。
「こいつは私の友でなぁ、私はもぐらと呼んでいるぅ。」
「初めまして、貴方が龍平?すごい筋肉だね!僕はもぐら!気安くもぐらって呼んで。」
「え、あぁ、どうも。龍平です。」
もぐらは明るく可愛らしい笑顔で挨拶をします。その堂々とした振る舞いに、龍平は思わず敬語で答えます。
「今日は龍神におすそわけ持ってきたよ!僕の住む村で穫れる野菜、くわい!どうぞ!」
「おぉ、ありがとう。この地域じゃあとれんが上手いんだよなぁ。」
「うん!じゃあ今日はこれで、また来るよ!」
「おお、もう帰るのかぁ?」
「ふふ、愛する嫁との生活に茶々入れたくないからね!」
「嫁じゃないです!」
龍神様ともぐらの会話を黙って聞いていた龍平ですが、思わず声を上げて首を突っ込みます。
「はは!龍平は認めてないみたいだね。まあ龍神、頑張れ~。」
もぐらはそう言うと元気に走り去って行きました。
「おお、頑張るぞぉ。」
「頑張らなくていいです!あ、もぐら君、お気を付けて!」
もぐらが去った後、龍平は「はぁ」と息をつきました。
「なんだか…慌ただしい子でしたね…。それにしても龍神様に子どもの友達がいるなんて意外でした。」
「むぅ?何を言っておる。もぐらはあの容姿だが土公神という神だぞぉ?もぐらと呼んではいるが…まあ愛称だなぁ。」
「神!?え!あの子神なんですか!?」
「何だぁ、私の友という時点で気づいているのとばかり…敬語だったじゃないかぁ。」
「あ、あれはなんか成り行きというか…。」
あまりの事実に龍平は自分の振る舞いを思い返しながら頭を抱えます。
「ちなみにもぐらは私の未来予知能力のように、特殊な力を持つぞぉ。確かものの大きさを自由に変える、だぁ。この力で災害から村を守っておるらしいぞぉ。大きな土砂崩れも手のひら程の大きさなら飯事となぁ。昔はその力でよく悪戯をされたものだぁ。その悪戯がきっかけで、友となったがなぁ。」
「はぁ。話が大きくてついていけない…。」
「龍平を嫁に貰った話はしておったから逢いに来たんだろうなぁ。しかし、この感じだと龍平に悪戯しに来るかもだなぁ。」
「嫁じゃないですし、俺も悪戯されるんですか?というか、悪戯って何ですか、何されるんですか。神の悪戯って、俺死んだりしません?」
「くはは。安心せい。身の安全は保証するぞぉ。悪戯の内容は…言えんが。」
「言えないような悪戯されるんですか!?」
龍平は突然の来訪者、その正体、そしてこれから起こるであろう未来のことを考えて頭を抱えるのでした。
「りゅ~じ~ん!!!」
その少年は屋敷の縁側から大きな声で龍神様を呼びます。
「え、龍神様、少年が大声で龍神様を呼んでいるのですが…」
「おお、もぐらではないかぁ。」
龍神様はまるで逢いに来た友を見つけたかのように明るい顔をしました。
「お知り合いなのですか?」
「私の友だぁ。そうだな、龍平にも紹介しよう。」
龍神様はそう言うともぐらと呼んだ少年を手招きました。
「こいつは私の友でなぁ、私はもぐらと呼んでいるぅ。」
「初めまして、貴方が龍平?すごい筋肉だね!僕はもぐら!気安くもぐらって呼んで。」
「え、あぁ、どうも。龍平です。」
もぐらは明るく可愛らしい笑顔で挨拶をします。その堂々とした振る舞いに、龍平は思わず敬語で答えます。
「今日は龍神におすそわけ持ってきたよ!僕の住む村で穫れる野菜、くわい!どうぞ!」
「おぉ、ありがとう。この地域じゃあとれんが上手いんだよなぁ。」
「うん!じゃあ今日はこれで、また来るよ!」
「おお、もう帰るのかぁ?」
「ふふ、愛する嫁との生活に茶々入れたくないからね!」
「嫁じゃないです!」
龍神様ともぐらの会話を黙って聞いていた龍平ですが、思わず声を上げて首を突っ込みます。
「はは!龍平は認めてないみたいだね。まあ龍神、頑張れ~。」
もぐらはそう言うと元気に走り去って行きました。
「おお、頑張るぞぉ。」
「頑張らなくていいです!あ、もぐら君、お気を付けて!」
もぐらが去った後、龍平は「はぁ」と息をつきました。
「なんだか…慌ただしい子でしたね…。それにしても龍神様に子どもの友達がいるなんて意外でした。」
「むぅ?何を言っておる。もぐらはあの容姿だが土公神という神だぞぉ?もぐらと呼んではいるが…まあ愛称だなぁ。」
「神!?え!あの子神なんですか!?」
「何だぁ、私の友という時点で気づいているのとばかり…敬語だったじゃないかぁ。」
「あ、あれはなんか成り行きというか…。」
あまりの事実に龍平は自分の振る舞いを思い返しながら頭を抱えます。
「ちなみにもぐらは私の未来予知能力のように、特殊な力を持つぞぉ。確かものの大きさを自由に変える、だぁ。この力で災害から村を守っておるらしいぞぉ。大きな土砂崩れも手のひら程の大きさなら飯事となぁ。昔はその力でよく悪戯をされたものだぁ。その悪戯がきっかけで、友となったがなぁ。」
「はぁ。話が大きくてついていけない…。」
「龍平を嫁に貰った話はしておったから逢いに来たんだろうなぁ。しかし、この感じだと龍平に悪戯しに来るかもだなぁ。」
「嫁じゃないですし、俺も悪戯されるんですか?というか、悪戯って何ですか、何されるんですか。神の悪戯って、俺死んだりしません?」
「くはは。安心せい。身の安全は保証するぞぉ。悪戯の内容は…言えんが。」
「言えないような悪戯されるんですか!?」
龍平は突然の来訪者、その正体、そしてこれから起こるであろう未来のことを考えて頭を抱えるのでした。
10
あなたにおすすめの小説
とある冒険者達の話
灯倉日鈴(合歓鈴)
BL
平凡な魔法使いのハーシュと、美形天才剣士のサンフォードは幼馴染。
ある日、ハーシュは冒険者パーティから追放されることになって……。
ほのぼの執着な短いお話です。
僕のポラリス
璃々丸
BL
陰キャでオタクなボクにも遂に春が来た!?
先生からだけで無く、クラスカースト上位の陽キャ達も、近隣に幅を効かせる不良達からも一目置かれるまるで頭上の星のようなひとだ。
しかも、オタクにまで優しい。たまたま読んでいたボクの大好きなコミック「恋色なな色どろっぷす」を指差して、「あ、ソレ面白いよね」なんて話しかけられて以来、何かと話しかけられるようになっていった。
これだけだとたまたまかな?と思うけど距離も何かと近くて・・・・・・コレ、ってボクの勘違い?それとも?
・・・・・・なぁーんて、ボクの自意識過剰かな。
なんて、ボクの片思いから始まる甘酸っぱいお話。
みたいなBSS未満なお話。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
そんなの真実じゃない
イヌノカニ
BL
引きこもって四年、生きていてもしょうがないと感じた主人公は身の周りの整理し始める。自分の部屋に溢れる幼馴染との思い出を見て、どんなパソコンやスマホよりも自分の事を知っているのは幼馴染だと気付く。どうにかして彼から自分に関する記憶を消したいと思った主人公は偶然見た広告の人を意のままに操れるというお香を手に幼馴染に会いに行くが———?
彼は本当に俺の知っている彼なのだろうか。
==============
人の証言と記憶の曖昧さをテーマに書いたので、ハッキリとせずに終わります。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
《うちの子》推し会!〜いらない子の悪役令息はラスボスになる前に消えます〜お月見編
日色
BL
明日から始まる企画だそうで、ぜひとも参加したい!と思ったものの…。ツイッターをやっておらず参加の仕方がわからないので、とりあえずこちらに。すみませんm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる