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季節話
龍神様と西瓜
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夏もいよいよ本番。日光もじりじりと照りつけます。自慢の筋肉を持ってしても暑さには耐えかねたか、龍平は屋敷の居間でぐだっと横になっておりました。
「龍平よ、そのようなところで横になっておると添い寝を求められているのかと勘違いしてしまうぞぉ。」
「すごい曲解じゃないですか。」
龍平は口では何とも言いつつ、実際に添い寝をされても困るので仕方なくよいしょと体を起こしました。しかしあまりにも暑いので背中は曲がり、筋肉にも張りがありません。
「うぅ...やはり暑いですね。こうも暑いと気分も滅入ります。」
「龍平がそこまで言うのなら天候を変えてもいいがぁ...。」
「えっ、いやいや、俺の一存で天候変えられちゃたまったもんじゃないですよ!」
「まぁ、流石の私も好いた者のためとはいえ天候を操るわけにはいかんなぁ。すまぬ龍平よ。」
「やろうと思えばできるんですね...。」
「だが、暑いこの時期だからこそ楽しめるものもあるというものだぁ。」
「え?」
龍神様はそういうと、頭に疑問符を掲げた龍平を残し庭の方へ行きました。そしてしばらくすると手に大きなそれをもって龍平の元に戻ってきました。
「りゅ、龍神様、それって...!」
「くはは、西瓜だぁ。朝から庭の流水で冷やしておったから冷たいぞぉ。ほら縁側で食べようぞぉ。」
「西瓜!」
龍平は目の前に現れた大きな西瓜に思わず少年のような声を上げました。普段とは違うその明るい声色に龍神様は思わず龍平の方を見ますが、龍平は少し照れくさそうに拳を口元に当て「んっ!」と咳ばらいをしました。
「ほら龍平、切ってやったから思いっきりかぶりついて食べるといい。」
「ありがとうございます。では...っ!甘い!甘くておいしいですね!夏って感じがします。」
「くはは、そうかそうかぁ。龍平が嬉しそうで何よりだぁ。」
「龍神様も食べて下さい、美味しいですよ。」
「むぅ?では頂こう。...これは、確かにおいしいのぉ。」
2人は夏の眩しい日差しから逃れた涼しい縁側で肩を並べてシャクシャクと西瓜を食べておりました。暑い夏だからこそおいしく食べられる、西瓜は暑さの特権です。
「ところで龍平よ、種はちゃんと取っておるかぁ?」
「取ってますよ。何ですか、食べたらお腹の中で西瓜が育つとか言うんですか?さすがにそんな嘘信じませんよ。」
「食べても身体に悪いことは無いが、やはり一般的には食べないものだから聞いただけなのだがぁ...。龍平の腹の中で育つのが西瓜と言うのは、嫌だなぁ。」
「龍平の腹の中で西瓜が育つのは嫌だな、の言い間違いじゃないなら今すぐ村に帰りますからね。」
「お、おお、言い間違いだぁ。くはは...。」
この後2人は何事もなかったように西瓜を美味しく食べ終わりましたが、龍神様の放った一言で一瞬その場が凍るように冷えたのは言うまでもないことなのでした。
「龍平よ、そのようなところで横になっておると添い寝を求められているのかと勘違いしてしまうぞぉ。」
「すごい曲解じゃないですか。」
龍平は口では何とも言いつつ、実際に添い寝をされても困るので仕方なくよいしょと体を起こしました。しかしあまりにも暑いので背中は曲がり、筋肉にも張りがありません。
「うぅ...やはり暑いですね。こうも暑いと気分も滅入ります。」
「龍平がそこまで言うのなら天候を変えてもいいがぁ...。」
「えっ、いやいや、俺の一存で天候変えられちゃたまったもんじゃないですよ!」
「まぁ、流石の私も好いた者のためとはいえ天候を操るわけにはいかんなぁ。すまぬ龍平よ。」
「やろうと思えばできるんですね...。」
「だが、暑いこの時期だからこそ楽しめるものもあるというものだぁ。」
「え?」
龍神様はそういうと、頭に疑問符を掲げた龍平を残し庭の方へ行きました。そしてしばらくすると手に大きなそれをもって龍平の元に戻ってきました。
「りゅ、龍神様、それって...!」
「くはは、西瓜だぁ。朝から庭の流水で冷やしておったから冷たいぞぉ。ほら縁側で食べようぞぉ。」
「西瓜!」
龍平は目の前に現れた大きな西瓜に思わず少年のような声を上げました。普段とは違うその明るい声色に龍神様は思わず龍平の方を見ますが、龍平は少し照れくさそうに拳を口元に当て「んっ!」と咳ばらいをしました。
「ほら龍平、切ってやったから思いっきりかぶりついて食べるといい。」
「ありがとうございます。では...っ!甘い!甘くておいしいですね!夏って感じがします。」
「くはは、そうかそうかぁ。龍平が嬉しそうで何よりだぁ。」
「龍神様も食べて下さい、美味しいですよ。」
「むぅ?では頂こう。...これは、確かにおいしいのぉ。」
2人は夏の眩しい日差しから逃れた涼しい縁側で肩を並べてシャクシャクと西瓜を食べておりました。暑い夏だからこそおいしく食べられる、西瓜は暑さの特権です。
「ところで龍平よ、種はちゃんと取っておるかぁ?」
「取ってますよ。何ですか、食べたらお腹の中で西瓜が育つとか言うんですか?さすがにそんな嘘信じませんよ。」
「食べても身体に悪いことは無いが、やはり一般的には食べないものだから聞いただけなのだがぁ...。龍平の腹の中で育つのが西瓜と言うのは、嫌だなぁ。」
「龍平の腹の中で西瓜が育つのは嫌だな、の言い間違いじゃないなら今すぐ村に帰りますからね。」
「お、おお、言い間違いだぁ。くはは...。」
この後2人は何事もなかったように西瓜を美味しく食べ終わりましたが、龍神様の放った一言で一瞬その場が凍るように冷えたのは言うまでもないことなのでした。
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