最高の1日にほんの少しの『素敵な話』を

世万江生紬

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2025.君は最高のおもいでの中に

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 ここは高尚の精神を受け継ぐ王国「レッディシア」。この国の姫であるポピーレッドは今日も自室で本を読んでおりました。

「...この本も私の好みではなかったわね。」

ポピーレッドは教養を高めるためにこの国の様々な本を読んでおりましたが、どれも好みのお話ではありません。今日もいつものようにため息を一つつきました。そのため息に不思議な力があったのか、はたまた運命の悪戯か、ポピーレッドが座っていた椅子の近くの窓がおもむろに開きました。それはまるで外からの来訪者を迎えるように。

「じゃーん!!おはよう、こんにちは、こんばんは?びっくりした!?」

不思議な挨拶をしながら窓から入って来た青年は、未知の来訪者。ポピーレッドは思わず面喰います。そしてその後、例に漏れず大きな悲鳴を上げました。




 「で、貴方は何者なのですか?」

突然の来訪者にひとしきり驚いた後、冷静さを取り戻したポピーレッドは青年に問いかけます。窓から入って来た青年は話をするためにポピーレッドの部屋に迎え入れられ、床に胡坐をかいておりました。

「いやー驚かせようと思って窓から入ってみたけど、ドッキリ大成功だね。今とっても耳が痛いよ。」

「大声出してごめんなさいねぇ!?とっても驚いたものだから!それで!?貴方は一体誰なのかしらぁ!?」

「僕はリック。リックという名前。リックって呼んで。魔法使いリックだよ。君のお友達♪」

「...はぁ?」

来訪者はリックと名乗りました。誰と尋ねて返ってきた答えに不満はありませんが、その他の情報をうまく飲み込むことができずポピーレッドは素っ頓狂な声を上げます。地上から見てもかなりの高さのあるポピーレッドの部屋ですが、その部屋の窓から入ってくる点で魔法使いであることに疑いは持ちません。しかし、ポピーレッドが今まで生きてきた人生の中で見たことのない顔をしたこの魔法使いにお友達と言われても覚えは全くありません。

「やっぱり覚えてないかぁ。それもそうかぁ。そうだよね。そうだと思った。」

「どういうこと?貴方が魔法使いなのはまあ分かったわ。でも私とあなたがお友達?申し訳ないのだけど、まったく覚えがないの。どこかで出会ったのかしら?」

「実は出会ってるんだよねぇ。実は実は。実はの話。けど正確に言うと、僕と、君と、もう一人。3人でお友達なんだ。覚えてなぁい?」

「...もう1人?」

リックの言葉を繰り返し呟くポピーレッドの頭がズキンと痛みます。一瞬感じたその痛みもすぐに止み、疑問に思う間もなく目の前の謎について言及します。

「もう1人ってことは...昔私と貴方と、もう1人の誰かと一緒に過ごした時があるということかしら?ごめんなさい。何度聞いても覚えはないし、もう1人のことも全く思い出せないわ。もう少し詳しく教えてくださらない?」

「いいよ。いいとも。もちろんいいよ。話してあげよう。じゃあお話の、始まり始まり。」

ポピーレッドはリックによって語られる過去の話に耳を傾けました。




 「これは昔々ではないけれど、ほんの少しだけ昔の話。時は2人の幼少期。魔法使いも見習いの時期。場所は高尚の精神を受け継ぐレッディシアと幸福の精神を受け継ぐイエロンドの国境付近。一面広がるお花畑でお花を見ていた2人のお姫様は出会いました。

『この景色、素敵よね。お父様にこの辺りには来てはいけないと言われていたのだけれど、こんなに素敵な景色が見られるなんて。お父様ったら意地悪よね。』

『えっと...そう、ね。あの、貴方は?』

『私はポピーレッド。貴方は?』

『私は...くちなし。よろしくね。』

『よろしくお願いしますわ!』

美しいお花に見守られながら一緒に遊ぶうちに2人のお姫様はとても仲の良いお友達になりました。そしてちょうどお花の魔法を習得するため見習い魔法使いもそのお花畑に通っていました。

『おはよう、こんにちは、こんばんは?僕は見習い魔法使いリック。リックだよ。リックって呼んで?2人は何をしてるの?僕も混ぜてよ♪』

『なんだか不思議な人ですわね。』

『いいじゃない、一緒に遊びましょう...!』

仲良しのお姫様たちに混ぜてもらい、2人のお姫様と魔法使いは3人のお友達になりました。しかし楽しい時も束の間。2人のお姫様はその父、王様によって引き裂かれてしまいました。

『どうして!お父様!くちなしは私の...!』

『お父様、私まだポピーレッドと...!』

それもそのはず、2人の故郷であるレッディシアとイエロンドは対立している王国だったのです。幸福の精神を受け継ぐイエロンドは幼少期の思い出こそ幸福の源と考えお姫様の美しい思い出としましたが、高尚の精神を受け継ぐレッディシアは対立国との交流を許しませんでした。対立国のお姫様との友好関係など高尚の精神が汚れてしまうと考えお姫様の記憶を消してしまいました。

『ひどい...!どうしてレッディシアはそこまで...。』

『国のいざこざ、大変だよ。大変だ。大変なんだよ。でもねくちなしちゃん、いいこと教えあげる。魔法使いがお友達で良かったね。魔法使いだから知ってることだけど、記憶を消す魔法は数年後の新月の日効力がとっても弱くなる。』

『え...?』

『だからその日、僕がポピーレッドちゃんに会いに行くよ。そして記憶を取り戻す。それまで待ってて。』

『本当に...?』

『これは約束。約束だよ。約束なんだ。数年後、また3人で笑うための約束。』

そうして記憶の残るお姫様と魔法使いは記憶を失ったお姫様とまた笑いあう約束をしました。最高の思い出を取り戻し、3人のお友達に戻るために。おしまい。」



 リックのお話を聞き終えたポピーレッドの頬には一粒の涙が流れておりました。記憶を失っていても、リックが話すお話が決して嘘ではないと、自分の本当にあった記憶なのだと確信しました。そしてその約束を守りたいと思います。そのためにも泣いている場合ではありません。

「理解しました。貴方は約束を果たしに来てくれたのですね。それで、私は何をすればいいの?リック。」

「さすがは聡いお姫様。僕の名前も読んでくれて嬉しいよ。嬉しいね。嬉しいんだ。でもね、記憶を消す魔法の効力が今日とっても弱くなるとはいえ無くなるわけではないのがミソ。地道に思い出していくしかないんだよねぇ、これが。」

「結構方法は実力行使なのね...。じゃあ思い出の品を見るとかが効果的なのかしら。」

「僕もまさにそう思った!だからね、とびきりの魔法、見せてあげる。あの時僕が習得しようとしていた魔法、今は立派に使えるようになったんだよ。お花の魔法、そ~れ!」

リックが手に持っていたステッキを振るとそこには美しい花で作られた花冠、指輪、花束が現れました。それらを見たポピーレッドは頭にズキンとした痛みを感じましたが、それだけで記憶を取り戻すことはありません。ただ、懐かしいとだけ感じます。

「思い...出せないわね。」

「そっかぁ。とびっきりの魔法だったから残念だ。残念だよ。残念だなぁ。」

「次よ!他に何かある?」

「もう最終手段だけれどね。これは今日の約束のために頑張って習得した魔法。いくよ、それ!」

リックはそう言うとステッキを水晶に持ち替え、水晶に手のひらを向けて念を送ります。じっとその様子を見守っていたポピーレッドでしたが、水晶には何も起こりません。

「あの...何か起こったのかしら?」

「うーん、映像はちょっと無理みたい。無理そう。無理だった。じゃあ声だけでも...よく耳を澄ませて?」

ポピーレッドは言われた通り目を閉じ、水晶に耳を傾けます。すると、鈴の音が鳴るような声が聞こえてきました。その声はどこか懐かしく、聞き覚えのある安心するもので、ズキンとする頭の痛みがより一層強く鳴ります。

『...聞こえる?リック?成功しているの?』

「くちなしちゃん、聞こえてるよ。ほら、ポピーレッドちゃん、成功だ。君の大切なお友達、くちなしちゃんだよ。」

「この声が...くちなし...。」

ポピーレッドはその声を懐かしみ、過去の記憶を思い出そうとしますがどうしても思い出せません。どれだけ思い出したいと願っても、その願いが叶うことはありませんでした。

『ポピーレッド...?そこにいるの?記憶...思い出せた?』

「...ごめんなさい、くちなし。思い、出せないわ...。」

『そう...。』

くちなしは寂しそうな声で呟きます。その声を聴いて、ポピーレッドは悔しさに視界がにじみました。どうしてこの人にこんな悲しい思いをさせなければならないのか、どうして2人がここまでしてくれているのに私は何も思い出せないのか、こんなにも思い出したいと願っているのになぜ思い出せないのか、悔しくて悔しくてあふれ出た涙が一筋頬を伝いながらポピーレッドは強く思いました。この声の、大事なお友達にこれ以上悲しい顔をさせたくないと。その瞬間、ポピーレッドは今日一番の強い頭痛を感じました。その痛みは一瞬で止むことなく頭が真っ白になりました。

「これでも思い出せないなら仕方ない。仕方ないよ。仕方ないんだ。これからもう一度...」

「思い出しましたわ。」

「え。」『え。』

「思い出したわよ、くちなし、リック。私の大事なお友達!」

「ポピーレッドちゃん!」『ポピーレッド!』

くちなしに悲しい顔をさせたくない。その思いを強く感じた時、急激な頭痛とともにポピーレッドにかけられた魔法は解け、最高の思い出を、大切なお友達を、思い出しました。

「今まで忘れていてごめんなさい、2人とも。」

『ううん...!思い出してくれて嬉しい!また私のことお友達って言ってくれたことも...!』

「じゃあポピーレッドちゃん、くちなしちゃんのところへ行く?連れて行ってあげる。あげるよ。あげちゃうよ。」

「いいえ、行かない。まだ会えないわ。」

『え...どうして?』

ポピーレッドはずっと考えていました。レッディシアは高尚の精神を受け継ぐ王国。しかしだからと言って大切な思い出を消すなんてふさわしいとは思わない。対立国のお姫様という身分がなんだ、大切な友達であることには変わりない。しかし今記憶を思い出したからと言ってまた昔のように黙って会いに行くのでは何も変わらない。変えるべきは王国の高尚の精神の受け継ぎ方だ。精神を無くすのではなく、受け継ぎ方を変えるのだ。そうしてから、今度は堂々と会いに行く。今度こそ、私たちを隔てるものは何もない状態で、お友達に会いに行くのだ。

「くちなし、待っていて。私はこの国を変えて堂々と貴方に会いに行く。イエロンドの正門をくぐって会いに行くから。あの花畑でまた会いましょう。新しい約束よ。私とも交わしてくれるかしら?」

『...!もちろんよ。ずっと待っているから。絶対に会いに来てね!』

「僕は?僕も花畑で待っていようか?」

「貴方はもう会っちゃってるもの。私たちを繋いでいて頂戴。」

『ふふ、お願いね、リック。』

「はい任された。任せてね。任せときなさい♪」


 こうしてポピーレッドは王国を変えるために奔走し、くちなしは花畑で待ち続け、リックはそんな2人にお互いの近況を報告して過ごしました。またいつか昔と同じように笑い合えるように。3人のお友達は約束を果たせるようにいつだって思っています。

『君は最高の思い出の中にいる。』
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感想 3

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みんなの感想(3件)

49
2024.04.09 49

お話として世界観も内容もしっかりしてて、ジーンとくるのに、すごく懐しい話なのがすごいよ!才能開花させすぎだよ!!!!!👏👏👏👏✨

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49
2023.05.23 49

天才だよ!!!!
最高だよ!!!!!!!!

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49
2022.04.10 49

サヨ!!これに表紙がついたらもっと素敵になると思うの!!どう!!?

2022.04.11 世万江生紬

待ってる💓

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