ヒロインの娘

めい

文字の大きさ
7 / 27
小さな鑑定士

7

しおりを挟む
アンドレア家
建国から続く唯一の由緒正しい男爵家である。

男爵とは?
公爵、侯爵・辺境伯、伯爵、子爵の下にくる貴族。

さらに下には
手柄をたてた、騎士、兵士に与えられる騎士爵と平民に与えられる準男爵がある。

貴族の中では下位の存在。

建国以来の男爵家というのは、普通はありえない。
国のために平民が貢献すると与えられるのが準男爵。
これは、一代爵位で準男爵になってから、功績をあげると
領地を待たない名誉的な位で男爵
さらに王家に認められ領地を与えられ子爵になっていく。
平民で開拓など土地もちが男爵になった場合は、領地として認められるが、ほとんどが小さな不毛な土地の為、税金を国に納めるのにも苦労する事になる。
税金を納められなければ土地を没収され、爵位も取り上げられ没落。

男爵で5代続くような家は珍しく、手柄をたてて昇爵か反対に没落する家がほとんどである。

で、アンドレア家はどうか??
2つの村と1つの街を維持し、
村や街の周辺の土地と薬草の群生するが魔物も出る森を領地に持つ。
村の規模は、130世帯と180世帯
それぞれ800人、950人と村というには大きめ。
アンドレア家の屋敷がある街には2000人を越える人が住んでいる。

人頭税の規模から子爵と同等以上の規模を誇り、森から得られる薬草を元にした薬事業。
魔物の素材、魔石の納品。
小麦を作るのには痩せた土地ではあるが、穀物や野菜など、代々の領主の指導のもと品種改良が行われ土地に合わせた作物が収穫できる。
そして、牛や豚、山羊などの畜産は魔物被害に遭いやすく、大規模には出来ないが営なわれている。
利益を考えると子爵どころか伯爵領でも多くの家より上にくる。


そんな家が、なぜ男爵なのか??

貴族という特権階級には、国から認められた権利・権力がある。
また、それに伴って義務も発生する。

義務とは、領地の維持管理を初め、
納税や有事の歳の資金、物資、武力の援助などがあげられるが、
男爵位以下に免除とされている義務もある。
それが社交の義務
辺境伯を除く
子爵は3年に1度以上
伯爵以上は2年1度以上
王都に当主または直系の者が王都に赴き、
王家への謁見の義務が課せられてる。

それが、アンドレア家は面倒でしょうがない。
王都まで馬車で7日もかかる道のりを
ご機嫌伺いに行くのを嫌がり、爵位を上がるのを断り続けてる。
罰せられる可能性もあるが、
血筋から、光魔法が使い手が出ることから教会の後ろ楯があり、
一度、領地を取り上げられた時、後任の貴族が森を管理できず、スタンビートを引き起こした。
領土は、復興をする為の資金と一緒にアンドレア家に返却された。
それ以降、国の中枢や王家から
触れてはいけない存在アンタッチャブル
と放任されている。
ゆえに唯一の由緒正しい男爵家が出来上がってしまった。




しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

元公務員、辺境ギルドの受付になる 〜『受理』と『却下』スキルで無自覚に無双していたら、伝説の職員と勘違いされて俺の定時退勤が危うい件〜

☆ほしい
ファンタジー
市役所で働く安定志向の公務員、志摩恭平(しまきょうへい)は、ある日突然、勇者召喚に巻き込まれて異世界へ。 しかし、与えられたスキルは『受理』と『却下』という、戦闘には全く役立ちそうにない地味なものだった。 「使えない」と判断された恭平は、国から追放され、流れ着いた辺境の街で冒険者ギルドの受付職員という天職を見つける。 書類仕事と定時退勤。前世と変わらぬ平穏な日々が続くはずだった。 だが、彼のスキルはとんでもない隠れた効果を持っていた。 高難易度依頼の書類に『却下』の判を押せば依頼自体が消滅し、新米冒険者のパーティ登録を『受理』すれば一時的に能力が向上する。 本人は事務処理をしているだけのつもりが、いつしか「彼の受付を通った者は必ず成功する」「彼に睨まれたモンスターは消滅する」という噂が広まっていく。 その結果、静かだった辺境ギルドには腕利きの冒険者が集い始め、恭平の定時退勤は日々脅かされていくのだった。

もしかして寝てる間にざまぁしました?

ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。 内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。 しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。 私、寝てる間に何かしました?

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

処理中です...