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小さな鑑定士
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「バーバラ、今回の報告書はこっちね」
部屋に入ると紙の束を渡された。
紙ちゃんとあります。この世界。
領内では、江戸時代のような紙のリサイクルも行われている。
江戸時代のリサイクルって前世で調べたことあったけど、スゴいんだよ。
ごみが出ない社会秩序!!素晴らしい。
男爵家の中では一番大きな部屋に円卓が置かれ、
テーブルには『プリン』と紅茶がセットされていた。
みな、席にすでに座って、お茶してる。
どうやら、私が一番最後だったみたい。
「みなさん、遅れまして申し訳ありません
」
一言、謝ってから席につく。
母が帰ってくると行われる
保養地での「癒し」報告会。
今回は、いつもと違って重要事項の報告があるため、メンバーが多い。
「バーバラ、お疲れ様。
スライムの様子はどうだった??」
「叔父様、いつもどうりで問題ないです。そろそろ私の管理から外そうと考えてはいます」
遊んでいた訳じゃないよ。
ちゃんと仕事をしてたんだよ。
と、みんなに報告。
「うーん。管理はどうする?
誰か専属で雇うか、新人の冒険者に依頼するか、近いうちに積めよう。
さて、報告会を始めるかな。
マーガレット頼む。」
スライム牧場。
繁殖の条件や行動予測。
データは取れたから、ユニーク個体の発生とかがなければ、数人の子供でも管理出来るんだよねー。
超新人の冒険者へ定期的に依頼れば良いかな………
「はい。2年前から検証してました船乗り病の治療方法について、データーがある程度揃いましたので、商業ギルドの薬部門に引き継ぎたい。と、思います。」
今回の議題は「船乗り病」の治験の終了連絡。
母は、保養地で前侯爵のメイドの他
『癒し』の光魔法で治療の手伝いをしている。
まるで、聖女のようだ!!
と褒め称えられてるが、
被験者の納得、協力のもと
薬や魔法の人体実験………が繰り広げられてる。
ちゃんと施術するときは、教会も挟んで誓約書もとってるよ。
ご意見つけられても怖いし。
母の『癒し』は、聖女クラスの力はない。
エクストラポーションぐらいの力
庶民には手が届かないけど、貴族には買えない金額ではない。
ポーションで治る病気や怪我であれば、高いお金と時間を掛けて保養所にくる必要はない。
お金を出してエクストラポーションを手にいれればすむのだから。
『癒し』が有効になるのは、
母の魔力と私の鑑定の力で病気や怪我の部分に直接送ることが出来、ロスが少ないから、魔力以上に快復する。
その上、魔法で治らないものも、男爵領から派遣させている薬師が対応。
珍しい症例に嬉々として対応しているのは、内緒だ。
亡くなる方も一定数いるし、手遅れのため緩和ケアに切り替えている人もいる。
みんなを助けられるわけではないし、部位欠損なんてものは、問題外。
そんな怪我を治せるのは、聖女様ぐらいだろう。
保養地は、いまや貴族様御用達のホスピスと変容している。
今回の件は、南部の前辺境伯。
ジーマイ閣下が、船乗り病を患い。
最後の地として2年前に保養地にやってきた事から始まった。
部屋に入ると紙の束を渡された。
紙ちゃんとあります。この世界。
領内では、江戸時代のような紙のリサイクルも行われている。
江戸時代のリサイクルって前世で調べたことあったけど、スゴいんだよ。
ごみが出ない社会秩序!!素晴らしい。
男爵家の中では一番大きな部屋に円卓が置かれ、
テーブルには『プリン』と紅茶がセットされていた。
みな、席にすでに座って、お茶してる。
どうやら、私が一番最後だったみたい。
「みなさん、遅れまして申し訳ありません
」
一言、謝ってから席につく。
母が帰ってくると行われる
保養地での「癒し」報告会。
今回は、いつもと違って重要事項の報告があるため、メンバーが多い。
「バーバラ、お疲れ様。
スライムの様子はどうだった??」
「叔父様、いつもどうりで問題ないです。そろそろ私の管理から外そうと考えてはいます」
遊んでいた訳じゃないよ。
ちゃんと仕事をしてたんだよ。
と、みんなに報告。
「うーん。管理はどうする?
誰か専属で雇うか、新人の冒険者に依頼するか、近いうちに積めよう。
さて、報告会を始めるかな。
マーガレット頼む。」
スライム牧場。
繁殖の条件や行動予測。
データは取れたから、ユニーク個体の発生とかがなければ、数人の子供でも管理出来るんだよねー。
超新人の冒険者へ定期的に依頼れば良いかな………
「はい。2年前から検証してました船乗り病の治療方法について、データーがある程度揃いましたので、商業ギルドの薬部門に引き継ぎたい。と、思います。」
今回の議題は「船乗り病」の治験の終了連絡。
母は、保養地で前侯爵のメイドの他
『癒し』の光魔法で治療の手伝いをしている。
まるで、聖女のようだ!!
と褒め称えられてるが、
被験者の納得、協力のもと
薬や魔法の人体実験………が繰り広げられてる。
ちゃんと施術するときは、教会も挟んで誓約書もとってるよ。
ご意見つけられても怖いし。
母の『癒し』は、聖女クラスの力はない。
エクストラポーションぐらいの力
庶民には手が届かないけど、貴族には買えない金額ではない。
ポーションで治る病気や怪我であれば、高いお金と時間を掛けて保養所にくる必要はない。
お金を出してエクストラポーションを手にいれればすむのだから。
『癒し』が有効になるのは、
母の魔力と私の鑑定の力で病気や怪我の部分に直接送ることが出来、ロスが少ないから、魔力以上に快復する。
その上、魔法で治らないものも、男爵領から派遣させている薬師が対応。
珍しい症例に嬉々として対応しているのは、内緒だ。
亡くなる方も一定数いるし、手遅れのため緩和ケアに切り替えている人もいる。
みんなを助けられるわけではないし、部位欠損なんてものは、問題外。
そんな怪我を治せるのは、聖女様ぐらいだろう。
保養地は、いまや貴族様御用達のホスピスと変容している。
今回の件は、南部の前辺境伯。
ジーマイ閣下が、船乗り病を患い。
最後の地として2年前に保養地にやってきた事から始まった。
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