10 / 27
小さな鑑定士
10
しおりを挟む
屋敷を出て、北に向かう一本道
ここが男爵領のメイン道り。
商業ギルド、冒険者ギルドをはじめ、
多くの店が並び、賑わいをみせている。
その先には外壁と門。
壁の外は森が広がる。
「こんにちは、バーバラお嬢様。
本日は、どのようなご用ですか??」
町の中で一番大きな建物。商業ギルドで受付をする。
煉瓦で作られたシックな建物。入り口を入ると広い吹き抜けのエントランス。
正面には各種受付。左右にある階段は右側が薬部門、左側がその他の部門のものが使用する。
それだけ、この領地では薬に関係した需要が高い。
「こんにちは、お約束はしていないのだけど、ギルド長と薬部長にお会い出来ないかしら?」
普段は、ちゃんと事前にアポ取ってるけど、今回は許してください。
「緊急のご用件でしょうか?………確認してまいります。」
私が頷くと、すぐに予定を確認してくれる。
1階の奥が大小の会議室と事務所があり、
ギルド長の部屋には事務所奥の専用階段から3階に上がった場所にある。
「お待たせ致しました。次の予定があるので、あまり長い時間は厳しいのですが、ギルド長も薬部長も面会可能です。
ご案内致します」
良かったー。
薬部長はともかく、ギルド長は忙しい方だから、お会い出来ないことも想定していた。
奥の階段から3階に、案内されたのは会議室ではなく、ギルド長の応接室。
コンコン
「バーバラ様をご案内してまいりました。」
ノックしドアを開けると
ソファーから立ち上がった大柄の男性がにこやかに迎えてくれた。
「久しぶりだな。お嬢。
急ぎの用事だとか。すまんが次の予定まで1時間くらいしかないんだが」
「ワシは何時間でも大丈夫だぞ!!
新しい薬草でも発見したか??」
もう一人はソファーに座ったまま声をかけてくる。
白衣にスキンヘッドの細身の男性。
なんでも調剤のさいに髪の毛が落ちるのを嫌がり、スキンヘッドにしているらしい。
昔は眉毛まで剃ったら、嫁に泣かれたらしく髪の毛だけは剃り続けているマッドサイエンティストだ。
「お約束もなく、申し訳ありません。
ミンテアで急ぎの案件が、発生したもので………」
先ほどの案内嬢がお茶をセットしてくているので、退出を待った。
「メグ、こちらが呼ぶまで誰も通すな」
「はい。かしこまりました。」
受付嬢か出ていくと、お茶を一口飲む。
うん。美味しい!!
さすが商業ギルド。
「で?貴族案件かい?」
話を促してくれる。
「はい。貴族案件です。ただ、時間と規模が大きくなるのは確実かと。」
ミンテアでの治療は商業ギルドも大きく関わっている。
治療相手が高位貴族のため、利益も大きいが面倒も大きい。
「ほぉー。お嬢がそこまで言うには、何か新しい治療を始めるのかい?」
マッドサイエンス……もとい薬部長のトーマスが口を挟む。
「時間もないので、結論から申し上げます。『船乗り病』の治療と予防に取りかかろうかと」
そう話した途端、前の二人が立ち上がった。
ここが男爵領のメイン道り。
商業ギルド、冒険者ギルドをはじめ、
多くの店が並び、賑わいをみせている。
その先には外壁と門。
壁の外は森が広がる。
「こんにちは、バーバラお嬢様。
本日は、どのようなご用ですか??」
町の中で一番大きな建物。商業ギルドで受付をする。
煉瓦で作られたシックな建物。入り口を入ると広い吹き抜けのエントランス。
正面には各種受付。左右にある階段は右側が薬部門、左側がその他の部門のものが使用する。
それだけ、この領地では薬に関係した需要が高い。
「こんにちは、お約束はしていないのだけど、ギルド長と薬部長にお会い出来ないかしら?」
普段は、ちゃんと事前にアポ取ってるけど、今回は許してください。
「緊急のご用件でしょうか?………確認してまいります。」
私が頷くと、すぐに予定を確認してくれる。
1階の奥が大小の会議室と事務所があり、
ギルド長の部屋には事務所奥の専用階段から3階に上がった場所にある。
「お待たせ致しました。次の予定があるので、あまり長い時間は厳しいのですが、ギルド長も薬部長も面会可能です。
ご案内致します」
良かったー。
薬部長はともかく、ギルド長は忙しい方だから、お会い出来ないことも想定していた。
奥の階段から3階に、案内されたのは会議室ではなく、ギルド長の応接室。
コンコン
「バーバラ様をご案内してまいりました。」
ノックしドアを開けると
ソファーから立ち上がった大柄の男性がにこやかに迎えてくれた。
「久しぶりだな。お嬢。
急ぎの用事だとか。すまんが次の予定まで1時間くらいしかないんだが」
「ワシは何時間でも大丈夫だぞ!!
新しい薬草でも発見したか??」
もう一人はソファーに座ったまま声をかけてくる。
白衣にスキンヘッドの細身の男性。
なんでも調剤のさいに髪の毛が落ちるのを嫌がり、スキンヘッドにしているらしい。
昔は眉毛まで剃ったら、嫁に泣かれたらしく髪の毛だけは剃り続けているマッドサイエンティストだ。
「お約束もなく、申し訳ありません。
ミンテアで急ぎの案件が、発生したもので………」
先ほどの案内嬢がお茶をセットしてくているので、退出を待った。
「メグ、こちらが呼ぶまで誰も通すな」
「はい。かしこまりました。」
受付嬢か出ていくと、お茶を一口飲む。
うん。美味しい!!
さすが商業ギルド。
「で?貴族案件かい?」
話を促してくれる。
「はい。貴族案件です。ただ、時間と規模が大きくなるのは確実かと。」
ミンテアでの治療は商業ギルドも大きく関わっている。
治療相手が高位貴族のため、利益も大きいが面倒も大きい。
「ほぉー。お嬢がそこまで言うには、何か新しい治療を始めるのかい?」
マッドサイエンス……もとい薬部長のトーマスが口を挟む。
「時間もないので、結論から申し上げます。『船乗り病』の治療と予防に取りかかろうかと」
そう話した途端、前の二人が立ち上がった。
0
あなたにおすすめの小説
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
ざまぁされるための努力とかしたくない
こうやさい
ファンタジー
ある日あたしは自分が乙女ゲームの悪役令嬢に転生している事に気付いた。
けどなんか環境違いすぎるんだけど?
例のごとく深く考えないで下さい。ゲーム転生系で前世の記憶が戻った理由自体が強制力とかってあんまなくね? って思いつきから書いただけなので。けど知らないだけであるんだろうな。
作中で「身近な物で代用できますよってその身近がすでにないじゃん的な~」とありますが『俺の知識チートが始まらない』の方が書いたのは後です。これから連想して書きました。
ただいま諸事情で出すべきか否か微妙なので棚上げしてたのとか自サイトの方に上げるべきかどうか悩んでたのとか大昔のとかを放出中です。見直しもあまり出来ないのでいつも以上に誤字脱字等も多いです。ご了承下さい。
恐らく後で消す私信。電話機は通販なのでまだ来てないけどAndroidのBlackBerry買いました、中古の。
中古でもノーパソ買えるだけの値段するやんと思っただろうけど、ノーパソの場合は妥協しての機種だけど、BlackBerryは使ってみたかった機種なので(後で「こんなの使えない」とぶん投げる可能性はあるにしろ)。それに電話機は壊れなくても後二年も経たないうちに強制的に買い換え決まってたので、最低限の覚悟はしてたわけで……もうちょっと壊れるのが遅かったらそれに手をつけてた可能性はあるけど。それにタブレットの調子も最近悪いのでガラケー買ってそっちも別に買い換える可能性を考えると、妥協ノーパソより有意義かなと。妥協して惰性で使い続けるの苦痛だからね。
……ちなみにパソの調子ですが……なんか無意識に「もう嫌だ」とエンドレスでつぶやいてたらしいくらいの速度です。これだって10動くっていわれてるの買ってハードディスクとか取り替えてもらったりしたんだけどなぁ。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
卒業パーティでようやく分かった? 残念、もう手遅れです。
柊
ファンタジー
貴族の伝統が根づく由緒正しい学園、ヴァルクレスト学院。
そんな中、初の平民かつ特待生の身分で入学したフィナは卒業パーティの片隅で静かにグラスを傾けていた。
すると隣国クロニア帝国の王太子ノアディス・アウレストが会場へとやってきて……。
いつか優しく終わらせてあげるために。
イチイ アキラ
恋愛
初夜の最中。王子は死んだ。
犯人は誰なのか。
妃となった妹を虐げていた姉か。それとも……。
12話くらいからが本編です。そこに至るまでもじっくりお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる