ヒロインの娘

めい

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小さな鑑定士

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「お嬢、『船乗り病』だと??」

「治療だけでなく予防??あれは、不治の病のはず!!」

あまりの二人の前のめりに、ちょっと引き気味になる

「言葉足らずで申し訳ありません。直接に患者を診ていないので、『船乗り病』とは断定できないのですが、状況的に『船乗り病』の可能性が高いかと。
治療や予防については、確証はないのですが、屋敷の蔵書の中に『船乗り病』と似ている病気の要因の考察があり、それをもとに治験を進めるつもりです。」

トーマスさんは、ウロウロと部屋の中を徘徊し始め
ギルド長は、深くソファーに座り込み頭を抱える。

「ってぇと、相変わらず男爵家の禁書かい??
たく、建国前からここで薬草や魔獣を管理してる家って、恐ろしいな。何でもありかよ」

私の知識。
前世の怪しい知識は全て。
男爵家の禁書ってなってる。
本当にヤバい本も沢山あるし、バレないからね。
ご先祖様に戦前?江戸時代?の日本人いるらしくて、日本語の日記なんかもあったぞ!

「……閣下か?
いや、すまん先に個人の情報を話さないんだったな」

へ??
個人情報洩らしてないですよね??
まぁ、有名人だし領地から20日以上かけて、やって来たんだから噂にぐらいなってるよね。
ど田舎でも、商業ギルドには情報が届くんだろうし。

「商業ギルドとして全面協力する!!
『船乗り病』は、船乗りだけが患うんじゃねぇ。長い航海で商談に向かう商人だって、護衛の冒険者だってなるぞ。
治療や予防が出来なくても、それにつながる何かしらの手掛かりが得られれば、それだけでも儲けもんだ」

なんか、鼻息が荒い
そろそろ次の予定があるんじゃないかな?
全面協力とまで、言ってくれてるし、
後は、薬部長と話しをして、薬師の派遣依頼と物資の依頼とか実務担当呼んでくれれば良いのだけど。

「ありがとうございます。
薬師を一人専属で派遣を依頼したいです。あとは、薬草などの物資を揃えていただきたいので、実務担当者を呼んでいただければ……次のお約束もある。との事ですし」

「ハンニバルの約束なぞ、どうでも良い!!」

あっ、次の約束は冒険者ギルド長だったのか。
この後に向かおうと思っていたけど、会えない可能性もあるんなら、
一緒に話をしたいな。

「ギルド長。じつは、この後に冒険者ギルドに向かう予定でした。
出来れば、こちらにおいでいただいて、一緒にお話し出来ませんか?」

説明が一回ですめば、それで良いしね。
出来れば教会も……

「わかった。呼び出す。
他に話しておきたい者がいれば一緒に呼んでやるぞ。」

さっきから、興奮しているせいか、いつもより言葉使いが荒いけど、こちらの意図を読んでくれるのは、ありがたい。

「では、教会にも連絡をお願いします。
まだ『船乗り病』とは断定出来ませんので、新しい治療方法を試したいので相談したい。と、お伝えください。」

「わかった。ちょっと出てくる。」

用件を伝えるために慌ただしく部屋を出ていった。

「バーバラ様、専属の派遣。との事ですが、それは私でもよろしいのですか??」

部屋をウロウロとしていた薬部長がこちらを真剣な目で見て口をひらいた。

「どーやって、治療に関わろうかと思案してましたが、先ほどギルド長が全面協力と言いましたし、何なら部長なんて役職は、他の者が譲る。こんな機会は2度とありません!!是非私をお連れください。」

土下座しそうな勢いで頼んでくる。
怖い。マッドサイエンス。
目がヤバイ。

「トーマスさんが参加していただければ、大変助かるのてすが、薬部長をミンテアにお連れして良いかどうかは、私には判断出来ませんので、ギルド長と話してください。」

言質をとられないように気を付けながら、
矛先をギルド長に移す。

怖いよー
ギルド長、早く戻ってきてー。
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