ヒロインの娘

めい

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ダグラス前侯爵の回想

二人の天使

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我が家には2人の天使がいる。
この二人に私たち親子は救われた。
全てを諦めていた私たちに希望の光を与えてくれた。



マーガレット、森から出てこない一族である彼女が私たちの侍女を引き受けてくれたのは、アイリスの優しさからうまれた奇跡なのだろう。




奇跡は、ある出会いから始まった。

「美味しかった!!フィリップ様、誘ってくれてありがとうございます。
もし時間が大丈夫でしたら、少し歩きませんか?」

伯爵家のアイリスは、とても可愛らしい。
学園の帰りに馬車を帰して、夕食を一緒にとったが、まだ離れたくなかったので、喜んで散策に賛成した。

私は侯爵家の嫡男だが、婚約者がいない。
正確には、死別した。
幼い頃に決められた婚約者は、体が弱かった。
血が近すぎる親から生まれた子供は、育ちにくいと言われるが、まさに典型だった。
気が付いた時には床に伏すことが多くなり、寒くなってきた季節に身体を壊し、そのまま亡くなってしまった。
婚約者というよりは、実の弟妹よりも兄妹のような関係だったが、私なりに彼女を大切にしていた。
そんな悲しみを学園で同じクラスのアイリスが癒してくれ、いつの間にかお互い好意をいだくようになった。


侯爵である父には、結婚を視野に入れた交際を認められたが、母には難色を示されていた。高位の令嬢には、すでにお相手はいるため、渋々認めた感じだった。

王都の外れにある、学園の周辺は学生たちの街。
本屋、雑貨店、魔道具店か並ぶが、食堂やカフェも多い。
今日はディナーデートをし、散歩しながら彼女を寮に送っていく途中


「おい!!いいかげんにしろ。」
怒声が聞こえてきた。
「冒険者ギルドに行けば、金を用意できるんだから良いだろう!!」

「良い訳あるか!!こんな時間にギルドがやっているか!!」

この街に似つかわしくない怒声が響き、目の前にへんな下着一枚の男が転げ出てきた。
とうやら賭博場で文字道理、身ぐるみ剥がされたらしい。

「はぁ??冒険家ギルドなんて夜もやってるだろう」

「何処の田舎者だ。王都のギルドは開くのも閉まるのも早いんだ!!」

「ま、まじか」

頭を垂れる男。

わたしはアイリスの前でいつでも魔法が使えるように構える。


「どうされたんですか??」

そんな私を横にずらし、半裸の男に駆け寄る
アイリス、優しいのは美徳だが、半裸の男に近付くのは、やめてほしい。

「あー、ちょっと遊ぼうかと思ったんだけど、負け越してね
……冒険者ギルドに行けば、金は用意できるのだが、店のものが聞いてくれなくてね。」

ポリポリと頭をかく。





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