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ダグラス前侯爵の回想
療養
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アイリスと療養に出ることが決まり、
王宮での引き継ぎや別荘の買い戻しが順調に進み、
爵位の引き継ぎを公表した。
私たちの引退後の生活についてもジェームス以外の家族に晩餐で話す。
そこで母に言われた事は
「使用人たちを連れていかないで」
だけだった。
元より最低限での生活をする予定ではあったが、そこまで嫌われていたかと再確認する。
「お祖父様、北のミンティアでの保養と伺いました。
北には薬草で有名なアンドレアって一族がいるらしいの。
そこの娘を侍女に雇うのはいかが??」
ガブリエラが提案してくれた。
「アンドレア??」
懐かしい恩人の名前だった。
アイリスがジェームスを出産した時、出血多量で危ない状態に陥った。
その時に不思議な男から貰ったポーションを思いだし飲ませ快復した。命の恩人だ。
「ええ、北の外れの男爵家ですわ」
なぜガブリエラが男爵家の事を知っているのか?
貴族年鑑を覚えるのを嫌がっていたが、王子の婚約者になり変わったのか?
「ありがとう。ガブリエラ。
そうだな。依頼の手紙を書いてみるよ。
北の薬草は有名だからな。そこの者ならアイリスの治療にも役立ちそうだね。
……屋敷からはアイリスの侍女のマーシャと彼女の夫のジャックだけ連れていく。
母上、それなら良いだろう?」
マーシャはアイリスの乳兄弟の娘で平民だ。この屋敷に置いていっては、きっと冷遇される。
「そうね。マーシャなら良いわ。
一緒に連れていきなさい。」
母も納得してくれ、本格的に準備を始める事になった。
私はガブリエラの勧めもあり、アンドレア家に手紙を書いた。
アイリスを救ってくれたポーションのお礼、息子をジェームスと名付けた事。
若い日の不思議な出会いの時に置いていった手紙を同封して、
もし可能ならミンティアで療養する時の、侍女や使用人の紹介をお願いしたい。と、
しばらくしてアンドレア家から承諾の連絡が入る。
先にミンティアに入り、私たちの迎える準備に入りたい。との申し入れを受け、マーシャ夫妻を先行させる。
マーシャたちには、少なくない資金も持たせ現地での生活が滞りなく出来るように言い付けた。
何しろ、しばらく放置されていた別荘だ。専属の管理人はおかず、他の貴族の別荘と共に一括して現地に管理させていた屋敷だ。
療養場所に選んでから、少しずつ手はいれていたが、現地に行ってみなければ正確な状況が把握できない。
移住は半年後の予定とし、それまでに準備を進めてもらう。
アイリスは、華美を好まない。
貴族として最低限の体裁が保てれば、それで良い。
心穏やかに過ごせるように、それだけを願っていた。
王宮での引き継ぎや別荘の買い戻しが順調に進み、
爵位の引き継ぎを公表した。
私たちの引退後の生活についてもジェームス以外の家族に晩餐で話す。
そこで母に言われた事は
「使用人たちを連れていかないで」
だけだった。
元より最低限での生活をする予定ではあったが、そこまで嫌われていたかと再確認する。
「お祖父様、北のミンティアでの保養と伺いました。
北には薬草で有名なアンドレアって一族がいるらしいの。
そこの娘を侍女に雇うのはいかが??」
ガブリエラが提案してくれた。
「アンドレア??」
懐かしい恩人の名前だった。
アイリスがジェームスを出産した時、出血多量で危ない状態に陥った。
その時に不思議な男から貰ったポーションを思いだし飲ませ快復した。命の恩人だ。
「ええ、北の外れの男爵家ですわ」
なぜガブリエラが男爵家の事を知っているのか?
貴族年鑑を覚えるのを嫌がっていたが、王子の婚約者になり変わったのか?
「ありがとう。ガブリエラ。
そうだな。依頼の手紙を書いてみるよ。
北の薬草は有名だからな。そこの者ならアイリスの治療にも役立ちそうだね。
……屋敷からはアイリスの侍女のマーシャと彼女の夫のジャックだけ連れていく。
母上、それなら良いだろう?」
マーシャはアイリスの乳兄弟の娘で平民だ。この屋敷に置いていっては、きっと冷遇される。
「そうね。マーシャなら良いわ。
一緒に連れていきなさい。」
母も納得してくれ、本格的に準備を始める事になった。
私はガブリエラの勧めもあり、アンドレア家に手紙を書いた。
アイリスを救ってくれたポーションのお礼、息子をジェームスと名付けた事。
若い日の不思議な出会いの時に置いていった手紙を同封して、
もし可能ならミンティアで療養する時の、侍女や使用人の紹介をお願いしたい。と、
しばらくしてアンドレア家から承諾の連絡が入る。
先にミンティアに入り、私たちの迎える準備に入りたい。との申し入れを受け、マーシャ夫妻を先行させる。
マーシャたちには、少なくない資金も持たせ現地での生活が滞りなく出来るように言い付けた。
何しろ、しばらく放置されていた別荘だ。専属の管理人はおかず、他の貴族の別荘と共に一括して現地に管理させていた屋敷だ。
療養場所に選んでから、少しずつ手はいれていたが、現地に行ってみなければ正確な状況が把握できない。
移住は半年後の予定とし、それまでに準備を進めてもらう。
アイリスは、華美を好まない。
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心穏やかに過ごせるように、それだけを願っていた。
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