26 / 32
棚から牡丹餅
陰の権力、双子の執事
しおりを挟む
「バカじゃないの‥‥‥」
ローリック家の執務室で、執務机ではなく、
応接セットの座っている俺と執事のワトソン
目の前には、ローリック家の書類が所狭しと置かれている
これから領地に戻りる俺と母の代わりに王都での執務をこなすのは
執事のワトソンが中心になる。
このワトソンはマナーハウスの執事であるマイクの双子の兄にあたる。
一卵性双生児の双子で、どんなに離れていてもお互いにシンクロしたり、心話が出来る。
おかげで、領地と王都の意思の疎通は、オンタイムで出来る
それに憧れて、一番最初に作ったオリジナルの魔道具が『通信機』だ
大きな魔石に録音と再生の魔法陣を改定して裏表に書き込み、2つに割った。
それをダイアナと俺で握って、魔石に話しかけると。相互通話が出来るようになった。
母や弟たち、トルスタインに握らせても使えなっかた。
今では、書き込み魔法陣に改良を加え、他の者でも使えるようになった。
今でも改良をし続けている思い出深い魔道具だ。
「明日の王太子の会談後、すぐに各爵位の譲渡が出来るように
書類を作成する事でよろしいでしょうか??」
ワトソンが苦笑しながら、書類を纏めてくれる。
いまローリック家の管理している爵位は、伯爵位が3つ、子爵位が9つの12個
はっきり言って異常だ。
金にも権力にも興味がない祖父や父に
借金や罪を犯した事などで王家に返上された爵位が下賜された物だが、
内容をみると、王家で持て余したお荷物を押し付けられていた状態。
それを、祖父の元部下の引退した騎士を中心に立て直した領地ばかりである。
ジィ様の時代は他国と小さな争いがあった。
その後、叔父が外交をするまで、他国との国境付近は不安定だった。
その2つの要素が解決した後に、不要になるのは過剰な武力。
多くの騎士たちを養うのに割く予算を嫌った王家にとって、
不良債権を一手に引き取ってくれるローリック家は、有益だったのだろう。
だが、それが不良債権ではなく優良債権になった‥‥‥
「ああ、魔の森の周囲の2つの領地を持つ子爵位だけを残して、
あとは、いま管理している者たちに、
それぞれの領地についている爵位を継いでもらう方向で
王太子に納得させるから、書類は作っておいてくれ。
今回に限っては、相続にかかる税金も免除をさせるので、
各領地には負担にならないだろう。
‥‥‥しかし、これだけの領地を1つの侯爵家に与えるなんて、
王家はバカなのかね??
クーデターを起こしたら、国すら奪えるぞ」
与えられた時の領地は、お荷物でしかなかったが、
今では、豊かになり、元高位の騎士やその部下が管理しているので、
治安も良くなり、彼らがジイ様に褒められたいばかりに競って領地開拓をした結果、
おかしな事になっている。
「そうですね。…‥下賜された時は、ローリック家の力を削ぐつもりもあった。
お荷物領地もありますからね。
まぁ、税を取れるわけですから、
途中から自分たちで投資するよりも、金になる。と考えたのでしょう。
欲のない一族でしたから、謀反を起こす。
なんて面倒な事はしない。とバレていたのだとも思いますよ」
公爵家を凌ぐ領地になっているのは、おかしいと思うが………
「それにしても、アルフレッド様がやる気を出してくれて助かりましたよ。
こちらに到着した時の態度は、
決して次期侯爵として認められるようなものではありませんでしたから。」
アッ、ごめんなさい。
こちらもタイムアップ直前だったんですね。
叔父やトルスタインが出て行って不安だった使用人たちに見せる態度ではなかったからな
「申し訳なかった。ワトソン。
心を入れ替えるから、これからも仕えてくれるだろうか??」
頭をさげる
「まぁ、もう少しで追い出すところでしたけどね。
侯爵様や若から、王家と一線を引く事は決定事項として伝えられてましたし
いくつかの未来も示唆されていました。
ですので、こちらは準備がある程度は出来ておりましたが、
アルフレッド様には寝耳に水の状態でしたでしょうから、
今の時点で立ち直ていただけのは、許容範囲内です。
もともとは優秀な方なのですから、これから期待していますよ」
ジイ様から仕えている、ワトソンとマイクの二人にとっては
出来の悪い孫を見るようなのだろうな
「こちらこそ、俺が領地に引き込もる事も決定事項のようだし
王都での仕事など迷惑を掛けると思いますが、よろしくお願いします」
一度、目線を合わせ、また頭を下げる
「明日、王家の面談が終われば、あなたが侯爵です。
私たち使用人への敬語は必要ございませんが‥‥
これからビシビシと指導はさせていただきますので、
ご覚悟は下さい。
では、書類の作成や準備をいたしますので、一度さがらせていただきます。
何かあれば、お呼びください」
少しは、認めてもらえたのだろうか??
いくつかの書類を抱えて、部屋を出ていくワトソンの後ろ姿を見送った。
ローリック家の執務室で、執務机ではなく、
応接セットの座っている俺と執事のワトソン
目の前には、ローリック家の書類が所狭しと置かれている
これから領地に戻りる俺と母の代わりに王都での執務をこなすのは
執事のワトソンが中心になる。
このワトソンはマナーハウスの執事であるマイクの双子の兄にあたる。
一卵性双生児の双子で、どんなに離れていてもお互いにシンクロしたり、心話が出来る。
おかげで、領地と王都の意思の疎通は、オンタイムで出来る
それに憧れて、一番最初に作ったオリジナルの魔道具が『通信機』だ
大きな魔石に録音と再生の魔法陣を改定して裏表に書き込み、2つに割った。
それをダイアナと俺で握って、魔石に話しかけると。相互通話が出来るようになった。
母や弟たち、トルスタインに握らせても使えなっかた。
今では、書き込み魔法陣に改良を加え、他の者でも使えるようになった。
今でも改良をし続けている思い出深い魔道具だ。
「明日の王太子の会談後、すぐに各爵位の譲渡が出来るように
書類を作成する事でよろしいでしょうか??」
ワトソンが苦笑しながら、書類を纏めてくれる。
いまローリック家の管理している爵位は、伯爵位が3つ、子爵位が9つの12個
はっきり言って異常だ。
金にも権力にも興味がない祖父や父に
借金や罪を犯した事などで王家に返上された爵位が下賜された物だが、
内容をみると、王家で持て余したお荷物を押し付けられていた状態。
それを、祖父の元部下の引退した騎士を中心に立て直した領地ばかりである。
ジィ様の時代は他国と小さな争いがあった。
その後、叔父が外交をするまで、他国との国境付近は不安定だった。
その2つの要素が解決した後に、不要になるのは過剰な武力。
多くの騎士たちを養うのに割く予算を嫌った王家にとって、
不良債権を一手に引き取ってくれるローリック家は、有益だったのだろう。
だが、それが不良債権ではなく優良債権になった‥‥‥
「ああ、魔の森の周囲の2つの領地を持つ子爵位だけを残して、
あとは、いま管理している者たちに、
それぞれの領地についている爵位を継いでもらう方向で
王太子に納得させるから、書類は作っておいてくれ。
今回に限っては、相続にかかる税金も免除をさせるので、
各領地には負担にならないだろう。
‥‥‥しかし、これだけの領地を1つの侯爵家に与えるなんて、
王家はバカなのかね??
クーデターを起こしたら、国すら奪えるぞ」
与えられた時の領地は、お荷物でしかなかったが、
今では、豊かになり、元高位の騎士やその部下が管理しているので、
治安も良くなり、彼らがジイ様に褒められたいばかりに競って領地開拓をした結果、
おかしな事になっている。
「そうですね。…‥下賜された時は、ローリック家の力を削ぐつもりもあった。
お荷物領地もありますからね。
まぁ、税を取れるわけですから、
途中から自分たちで投資するよりも、金になる。と考えたのでしょう。
欲のない一族でしたから、謀反を起こす。
なんて面倒な事はしない。とバレていたのだとも思いますよ」
公爵家を凌ぐ領地になっているのは、おかしいと思うが………
「それにしても、アルフレッド様がやる気を出してくれて助かりましたよ。
こちらに到着した時の態度は、
決して次期侯爵として認められるようなものではありませんでしたから。」
アッ、ごめんなさい。
こちらもタイムアップ直前だったんですね。
叔父やトルスタインが出て行って不安だった使用人たちに見せる態度ではなかったからな
「申し訳なかった。ワトソン。
心を入れ替えるから、これからも仕えてくれるだろうか??」
頭をさげる
「まぁ、もう少しで追い出すところでしたけどね。
侯爵様や若から、王家と一線を引く事は決定事項として伝えられてましたし
いくつかの未来も示唆されていました。
ですので、こちらは準備がある程度は出来ておりましたが、
アルフレッド様には寝耳に水の状態でしたでしょうから、
今の時点で立ち直ていただけのは、許容範囲内です。
もともとは優秀な方なのですから、これから期待していますよ」
ジイ様から仕えている、ワトソンとマイクの二人にとっては
出来の悪い孫を見るようなのだろうな
「こちらこそ、俺が領地に引き込もる事も決定事項のようだし
王都での仕事など迷惑を掛けると思いますが、よろしくお願いします」
一度、目線を合わせ、また頭を下げる
「明日、王家の面談が終われば、あなたが侯爵です。
私たち使用人への敬語は必要ございませんが‥‥
これからビシビシと指導はさせていただきますので、
ご覚悟は下さい。
では、書類の作成や準備をいたしますので、一度さがらせていただきます。
何かあれば、お呼びください」
少しは、認めてもらえたのだろうか??
いくつかの書類を抱えて、部屋を出ていくワトソンの後ろ姿を見送った。
0
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
薔薇の令嬢はやっぱり婚約破棄したい!
蔵崎とら
恋愛
本編完結済み、現在番外編更新中です。
家庭環境の都合で根暗のコミュ障に育ちましたし私に悪役令嬢は無理無理の無理です勘弁してください婚約破棄ならご自由にどうぞ私ちゃんと手に職あるんで大丈夫ですから……!
ふとした瞬間に前世を思い出し、己が悪役令嬢に転生していることに気が付いたクレアだったが、時すでに遅し。
己の性格上悪役令嬢のような立ち回りは不可能なので、悪足掻きはせず捨てられる未来を受け入れることにした。
なぜなら今度こそ好きなことをして穏やかに生きていきたいから。
三度の飯より薔薇の品種改良が大好きな令嬢は、無事穏便な婚約破棄が出来るのか――?
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
入れ替わりのプリンセス
夜宮
恋愛
気が付くと花蓮(カレン)は前世で読んだ物語「ただ一人の君へ~僕だけのプリンセス~」の世界に転生していた!
転生先のカレンは婚約者であるヒーローが愛するヒロインを殺害しようとした罪で断罪される悪役令嬢。
でも、花蓮の推しはヒーローとヒロインの恋の当て馬役の騎士だった。
結局、ヒロインは推しの当て馬役を選ばないのだから自分の身の安全を確保しつつ、推しがヒロインと出会わずにすむようにしたらどうだろう?
そのためには、推しがヒロインと出会うきっかけとなる物語の開始前の出来事を全力で変えるのだ!
私が推しの大切な人を守る!
だが、この時のカレンにはわかっていなかった。
カレンのこの決断が物語の行く末を大きく変えてしまうことを。
カレンは我知らずに物語のヒロインを挿げ替えてしまったのだった。
最近のよくある乙女ゲームの結末
叶 望
恋愛
なぜか行うことすべてが裏目に出てしまい呪われているのではないかと王妃に相談する。実はこの世界は乙女ゲームの世界だが、ヒロイン以外はその事を知らない。
※小説家になろうにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる