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夢ならば悪夢
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右肩あたりに痺れるような、そんな痛みを感じて、目が覚める。
そこは私の全く知らない場所だった。夢は普通、記憶の片隅にある場所とか、または猿夢とかみんな一度は見たことがある場所、ものが出てくる感じのだと思うけど、私のは全く知らない場所。
そこは、ただひたすらに真っ暗で、薄い霧が立ち込めていた。霧は全然薄いからきっと結構な距離を見渡せるんだろうけど、あたりはずーっと暗闇で、何も見えない。自分の体はちゃんと見えるけど、それ以外何にも。
というか、私、パジャマじゃなくて、私服着てるし。まぁ、制服じゃないぶんいい……のか?
夢から覚めるには、何をするのがいいんだろ。こーゆー気味の悪い夢は、さっさと見るのをやめるべきだと感覚的に思ったから、ほっぺをおもいっきりつねったんだけどーーー
「いっった!」
なにこれ、ほんと痛い!夢って痛みとかそーゆー神経ないから、痛くないのに。え、これ……現実?
それだったら、ほんと、ここどこ?!
『混乱しないで』
どこからともなく声が聞こえる。うーん、ちょいと高いけど、男の人っぽいな。
『ここは、出口ある迷路の中だ』
出口ある迷路?
「どこにいるんですか」
『ここだよ』
後ろから聞こえた気がした。
振り向くとそこには、ぼんやりと明るい人影が見えた。はっきりと姿は視認できないけれど、そこにナニカいるのはわかった。
『僕は、光の精霊みたいなもの。妖の一種とでも思ってくれ』
「なんのようです、帰してださい」
『話を聞いてよ』
「時間がもった得ないので嫌です」
『そのままだとき君ーー死ぬけどいいの?』
「え?」
唐突な余命宣告?に私は言葉を失う。あまり頑丈とは言えないにしろ、そんな病弱でもないし、死ぬようなことはしていない。なのに、私が死ぬ?
「なに、気味悪いことをーーー」
『右肩、ヒリヒリするでしょ?見てみな』
促されるまま、服装的に露出していた右肩を見る。するとそこには、羽のようなものが巻きついた模様?があった。
「なに、これ……」
こんなの見覚えないし、そもそも、こーゆータツゥーみたいなの入れてない!生まれつきでも断じてない!
『ここにいるとね、一定の子にはあざが現れるんだ。僕らは、刻印って呼んでる。そーゆー子はね、ここに長いしすぎるとーーー死ぬんだ』
「死ぬって…!じゃあ、帰らせてください」
『えぇ~、それは無理だよ。僕の一存で君の生死は決められない。帰りたいなら出口はあるはずだから自分で探してくーださい』
なんかいちいち気に触る言い方するな、この人。
って、そんな場合じゃないじゃない。帰らなきゃいけないのに……でも、帰ってもいいのかな?ふと、そんなことが頭を過ぎる。
私を待ってる人はいるのか、私は帰ってもいいのか、私は果たして望まれていたのか。
私に、生きている意味はあるのか。
『帰るも帰らないも自由だけど~、タイムリミットは、その刻印が体全体を覆い尽くしたときだよ。気をつけてね』
そう言い残すと、光の精霊は何処かへ消え失せた。
辺りには果てしない暗闇が延々と続いている。真っ暗闇の中、私の心も真っ暗になっていた。
いつも、考えないでいた。生きる意味、私の意味。存在理由。
考えたら、見つからないってわかってたから。でも今、本当に見つからなかった。勉強でもなんでも一番に慣れやしない。自分を偽って自業自得で傷ついて、被害者ぶって。
そんな奴、いないほうがいいのかな。白鴎の名前に恥じる子は、いらないのかな。
そんなことばかり頭は考える。こういうネガティブな発想をするときだけ、想像力が生き生きとしてる。皮肉だな。
このまま、ここで死んでもいいか。
そんなことを考える。
でも、そうしたら……もう認めてもらえないんだ。忘れられちゃうんだ。それは……嫌だなぁ。
黙認、じゃなくて、ちゃんとみてるよって、そばにいるよって、認めてるよって言って欲しかった。いつもみんなにするみたいに、撫でたり、可愛がったりして欲しかったな。
足が、どこに行くでもないけれど、フラフラ……と進む。
死ぬのが怖いのと、認めてもらいたかったって心残り。それだけが今の私の、動く意味。
認めてもらえないのは重々承知。でも、それで終わるのは、嫌だと思った。
これが夢ならばいい。ただの悪夢なら。でも、もし現実ならーーー私は何故生きようとしてるんだろう。
歩いて、歩いて、歩いて。歩き疲れてやっぱりこれは現実なのかなって思い始めた頃、何か光が見えた。
そこだけ、特別な空間のようで、そこの光の中に入ると、辺り一面真っ白で、外とはベールみたいなもので仕切られてて、真逆の世界だった。
だからか、目が少し痛くって、慣れるまでに時間がかかった。
その空間は、豪華な部屋みたいで、広い円形の場所がベールで囲まれて真っ白で。その中心に、またまたベールのかかったベッドが一つ置いてあった。
近づくと、そこには、お人形のような姿をした、制服のようなものを着ている黒髪の美しい少女が眠っていた。
すぅ、すぅ……と小さな寝息が聞こえる。
私以外にも、人間がいたんだ。そう、その時思った。
それと同時に、少女の首元に薔薇のような紋章を見つけたときは、驚いた。この子も、特殊なーーー私と同じ死んじゃうかもしれない子。
それが、怖かった。すやすやと目を閉じて、苦でも、楽でもない表情で眠る彼女が死んでしまうのかと思うと、恐ろしかった。
「……ね、ねえ、起きて、起きて」
私は恐る恐る少女のことを揺さぶった。ここで、死なせてはいけない気がして。あいつはもしかして説明してないのだろうか、この子に。ここにい続ければ死んでしまうことを。
「……ん、むぅ……あきさき……やめろ……」
寝言を呟きながら少女は煩わしそうに、寝返りを打つ。
「ねえ、起きてくださいっ」
「んぅっ! んぐっ……なんだぁ……?」
少女は目元をゴシゴシとこすりながら、やっと目を覚ました。
そして辺りをキョロキョロと見まわしてから、私を見つめる。
「ここはどこで、君は誰だ?」
良かった、生きてる。
「ここは、わかんない。私は、白鴎澄芭留」
「スバル?ふぅん。 眠い……」
「ね、寝ちゃだめ!」
「なんでだ?それに私のこと起こしたの、お前だろ。なんでだ?」
どうやらとても眠いらしい。かなり不機嫌そうに少女は問うた。
「あのね、刻印をつけられた子は、早くここから出ないと死んじゃうの。で、あなたの首元にそれが見えたから……」
「刻印?君の、それみたいなものか?」
「うん」
少女は、シャツのボタンを一つ外して首元を緩めると、自分の首を確認した。
「……見たことないな、これ。んぅ……怒られないかな……」
「え、なんで?」
「怪我したりすんの、嫌う奴がいるの、よっ!」
そう言いながら少女はベッドから飛び降りた。スタッ、と着地をし、そばにあったどうやら彼女のものらしいジャケットを羽織る。
「面倒だけど、出口を探しましょうか」
「あなたは、帰りたいの?」
「いや、別に。寂しがり屋を置いてきたからな、そいつのために帰らなきゃいけないだけよ。 というか、せっかく生きてるのに死ぬのも面倒だし。私を起こしたあなたは死にたいの?」
「……わかんない。死んでもいい気がするけど、ちょっと心残りがあるから」
「心残りがあるなら、生きてるべきなんじゃない?ま、人手があったほうが助かるから、きて欲しいんだけど」
「え、わかった。行く」
「ま、ここまできたってことは一応生きる気はあるみたいだしね?」
なんでそこまでお見通しなのこの子。
「というか誰?何歳?」
そう聞くと少女は少しむすっとした。
「私は、桜姫院 夜姫芽。歴とした高校二年よ」
「同い年……っ?」
「驚かないでよ、失礼ね」
そして、桜姫院って言ったら……私がいつもテストで負けていた、あの子……。
「これ着て。刻印、見られたくないでしょ」
そう言って、コートのようなものを私に投げかける。夜姫芽のコートなの?
「あり……がと?」
「どうぞ使って。 さ、行くわよ、スバル」
「呼び捨て?」
「うちの寮生たち、こーゆー奴多いのよ。双子とかいるしね。わざわざさんとかちゃんとかつけるの怠くない?」
まぁ、確かにだるいけど……。
「というか、外行くの?」
「行かなきゃ何も始まらないわよ」
「でも真っ暗だし……」
「え、あ……」
忘れてたの、この子。ドジ?意外と、天然?
「そうね、あなた夜目効かないものね。ごめんなさい」
「え、ヤヒメは夜目が効くの?」
「え、まぁ、それなりに。桜姫院の家系って闇に耐性あるのよ。だから、ちょっとね」
遺伝的なものなのか。なら、仕方ない?
「夢であって欲しいんだけどな……」
「なんで?」
「刻印とかつけられたし、第一、死ぬ可能性なんてあって欲しくないでしょ」
普通はそうなのかな。
「……誰も死なないなら、ここにいるのも、悪くないけどね……」
「え?」
「なんでもないわ。さっさと行きましょ、ね、澄芭留?」
「うん、わかった」
私は、夜姫芽のお手伝いという名目で、生きるとか死ぬとか考えるのをやめて、出口を探すことにした。
『これが夢であれば、死んでしまうんだからそれは悪夢だ。でも、夢でないのなら、それはーーー』
そこは私の全く知らない場所だった。夢は普通、記憶の片隅にある場所とか、または猿夢とかみんな一度は見たことがある場所、ものが出てくる感じのだと思うけど、私のは全く知らない場所。
そこは、ただひたすらに真っ暗で、薄い霧が立ち込めていた。霧は全然薄いからきっと結構な距離を見渡せるんだろうけど、あたりはずーっと暗闇で、何も見えない。自分の体はちゃんと見えるけど、それ以外何にも。
というか、私、パジャマじゃなくて、私服着てるし。まぁ、制服じゃないぶんいい……のか?
夢から覚めるには、何をするのがいいんだろ。こーゆー気味の悪い夢は、さっさと見るのをやめるべきだと感覚的に思ったから、ほっぺをおもいっきりつねったんだけどーーー
「いっった!」
なにこれ、ほんと痛い!夢って痛みとかそーゆー神経ないから、痛くないのに。え、これ……現実?
それだったら、ほんと、ここどこ?!
『混乱しないで』
どこからともなく声が聞こえる。うーん、ちょいと高いけど、男の人っぽいな。
『ここは、出口ある迷路の中だ』
出口ある迷路?
「どこにいるんですか」
『ここだよ』
後ろから聞こえた気がした。
振り向くとそこには、ぼんやりと明るい人影が見えた。はっきりと姿は視認できないけれど、そこにナニカいるのはわかった。
『僕は、光の精霊みたいなもの。妖の一種とでも思ってくれ』
「なんのようです、帰してださい」
『話を聞いてよ』
「時間がもった得ないので嫌です」
『そのままだとき君ーー死ぬけどいいの?』
「え?」
唐突な余命宣告?に私は言葉を失う。あまり頑丈とは言えないにしろ、そんな病弱でもないし、死ぬようなことはしていない。なのに、私が死ぬ?
「なに、気味悪いことをーーー」
『右肩、ヒリヒリするでしょ?見てみな』
促されるまま、服装的に露出していた右肩を見る。するとそこには、羽のようなものが巻きついた模様?があった。
「なに、これ……」
こんなの見覚えないし、そもそも、こーゆータツゥーみたいなの入れてない!生まれつきでも断じてない!
『ここにいるとね、一定の子にはあざが現れるんだ。僕らは、刻印って呼んでる。そーゆー子はね、ここに長いしすぎるとーーー死ぬんだ』
「死ぬって…!じゃあ、帰らせてください」
『えぇ~、それは無理だよ。僕の一存で君の生死は決められない。帰りたいなら出口はあるはずだから自分で探してくーださい』
なんかいちいち気に触る言い方するな、この人。
って、そんな場合じゃないじゃない。帰らなきゃいけないのに……でも、帰ってもいいのかな?ふと、そんなことが頭を過ぎる。
私を待ってる人はいるのか、私は帰ってもいいのか、私は果たして望まれていたのか。
私に、生きている意味はあるのか。
『帰るも帰らないも自由だけど~、タイムリミットは、その刻印が体全体を覆い尽くしたときだよ。気をつけてね』
そう言い残すと、光の精霊は何処かへ消え失せた。
辺りには果てしない暗闇が延々と続いている。真っ暗闇の中、私の心も真っ暗になっていた。
いつも、考えないでいた。生きる意味、私の意味。存在理由。
考えたら、見つからないってわかってたから。でも今、本当に見つからなかった。勉強でもなんでも一番に慣れやしない。自分を偽って自業自得で傷ついて、被害者ぶって。
そんな奴、いないほうがいいのかな。白鴎の名前に恥じる子は、いらないのかな。
そんなことばかり頭は考える。こういうネガティブな発想をするときだけ、想像力が生き生きとしてる。皮肉だな。
このまま、ここで死んでもいいか。
そんなことを考える。
でも、そうしたら……もう認めてもらえないんだ。忘れられちゃうんだ。それは……嫌だなぁ。
黙認、じゃなくて、ちゃんとみてるよって、そばにいるよって、認めてるよって言って欲しかった。いつもみんなにするみたいに、撫でたり、可愛がったりして欲しかったな。
足が、どこに行くでもないけれど、フラフラ……と進む。
死ぬのが怖いのと、認めてもらいたかったって心残り。それだけが今の私の、動く意味。
認めてもらえないのは重々承知。でも、それで終わるのは、嫌だと思った。
これが夢ならばいい。ただの悪夢なら。でも、もし現実ならーーー私は何故生きようとしてるんだろう。
歩いて、歩いて、歩いて。歩き疲れてやっぱりこれは現実なのかなって思い始めた頃、何か光が見えた。
そこだけ、特別な空間のようで、そこの光の中に入ると、辺り一面真っ白で、外とはベールみたいなもので仕切られてて、真逆の世界だった。
だからか、目が少し痛くって、慣れるまでに時間がかかった。
その空間は、豪華な部屋みたいで、広い円形の場所がベールで囲まれて真っ白で。その中心に、またまたベールのかかったベッドが一つ置いてあった。
近づくと、そこには、お人形のような姿をした、制服のようなものを着ている黒髪の美しい少女が眠っていた。
すぅ、すぅ……と小さな寝息が聞こえる。
私以外にも、人間がいたんだ。そう、その時思った。
それと同時に、少女の首元に薔薇のような紋章を見つけたときは、驚いた。この子も、特殊なーーー私と同じ死んじゃうかもしれない子。
それが、怖かった。すやすやと目を閉じて、苦でも、楽でもない表情で眠る彼女が死んでしまうのかと思うと、恐ろしかった。
「……ね、ねえ、起きて、起きて」
私は恐る恐る少女のことを揺さぶった。ここで、死なせてはいけない気がして。あいつはもしかして説明してないのだろうか、この子に。ここにい続ければ死んでしまうことを。
「……ん、むぅ……あきさき……やめろ……」
寝言を呟きながら少女は煩わしそうに、寝返りを打つ。
「ねえ、起きてくださいっ」
「んぅっ! んぐっ……なんだぁ……?」
少女は目元をゴシゴシとこすりながら、やっと目を覚ました。
そして辺りをキョロキョロと見まわしてから、私を見つめる。
「ここはどこで、君は誰だ?」
良かった、生きてる。
「ここは、わかんない。私は、白鴎澄芭留」
「スバル?ふぅん。 眠い……」
「ね、寝ちゃだめ!」
「なんでだ?それに私のこと起こしたの、お前だろ。なんでだ?」
どうやらとても眠いらしい。かなり不機嫌そうに少女は問うた。
「あのね、刻印をつけられた子は、早くここから出ないと死んじゃうの。で、あなたの首元にそれが見えたから……」
「刻印?君の、それみたいなものか?」
「うん」
少女は、シャツのボタンを一つ外して首元を緩めると、自分の首を確認した。
「……見たことないな、これ。んぅ……怒られないかな……」
「え、なんで?」
「怪我したりすんの、嫌う奴がいるの、よっ!」
そう言いながら少女はベッドから飛び降りた。スタッ、と着地をし、そばにあったどうやら彼女のものらしいジャケットを羽織る。
「面倒だけど、出口を探しましょうか」
「あなたは、帰りたいの?」
「いや、別に。寂しがり屋を置いてきたからな、そいつのために帰らなきゃいけないだけよ。 というか、せっかく生きてるのに死ぬのも面倒だし。私を起こしたあなたは死にたいの?」
「……わかんない。死んでもいい気がするけど、ちょっと心残りがあるから」
「心残りがあるなら、生きてるべきなんじゃない?ま、人手があったほうが助かるから、きて欲しいんだけど」
「え、わかった。行く」
「ま、ここまできたってことは一応生きる気はあるみたいだしね?」
なんでそこまでお見通しなのこの子。
「というか誰?何歳?」
そう聞くと少女は少しむすっとした。
「私は、桜姫院 夜姫芽。歴とした高校二年よ」
「同い年……っ?」
「驚かないでよ、失礼ね」
そして、桜姫院って言ったら……私がいつもテストで負けていた、あの子……。
「これ着て。刻印、見られたくないでしょ」
そう言って、コートのようなものを私に投げかける。夜姫芽のコートなの?
「あり……がと?」
「どうぞ使って。 さ、行くわよ、スバル」
「呼び捨て?」
「うちの寮生たち、こーゆー奴多いのよ。双子とかいるしね。わざわざさんとかちゃんとかつけるの怠くない?」
まぁ、確かにだるいけど……。
「というか、外行くの?」
「行かなきゃ何も始まらないわよ」
「でも真っ暗だし……」
「え、あ……」
忘れてたの、この子。ドジ?意外と、天然?
「そうね、あなた夜目効かないものね。ごめんなさい」
「え、ヤヒメは夜目が効くの?」
「え、まぁ、それなりに。桜姫院の家系って闇に耐性あるのよ。だから、ちょっとね」
遺伝的なものなのか。なら、仕方ない?
「夢であって欲しいんだけどな……」
「なんで?」
「刻印とかつけられたし、第一、死ぬ可能性なんてあって欲しくないでしょ」
普通はそうなのかな。
「……誰も死なないなら、ここにいるのも、悪くないけどね……」
「え?」
「なんでもないわ。さっさと行きましょ、ね、澄芭留?」
「うん、わかった」
私は、夜姫芽のお手伝いという名目で、生きるとか死ぬとか考えるのをやめて、出口を探すことにした。
『これが夢であれば、死んでしまうんだからそれは悪夢だ。でも、夢でないのなら、それはーーー』
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