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三章 休みの間
険悪ムードがキツすぎる!
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「なんでこうなる」
不機嫌をあらわにする瞬先輩と、どなたかわからない方々と、私たちは、ユウソラ部屋にて集まっていた。
どうしようね、あのー、二年組だけがさ、置いてかれてるんですね、はい。
いや、この空気感的に、中学三年から、高校二年くらいなのはわかるのよ。でもさ、何年の誰さんかはわからないのよね~。
……はっきり言うと、誰か教えて!
「西園寺、説明」
いやぁ、あの灰咲先生が無言だったりになると案外怖いのね。ちょっと鳥肌立ったわ。
「え~……」
いや、これ、嫌そうにしただけじゃ逃げられないと思いますよ、雪芽さん。もう素直にはいちゃったほうが楽なんじゃないですか?
「ゆっきー、早く説明してくれるかい?」
手を胸元で組み、指先でトントンとリズムをとりながら、宵衣先輩はそう言う。わぁ、ムッチャ機嫌悪いよ、早く言っちゃおう!二次被害は避けたいのですっ!
「んぅ、はぁい。 ここの管理者というか、権利を持ってるのがぁ、なんというかぁ……」
のらりくらりと、決定打を言わない雪芽さんを宵衣先輩、瞬先輩、灰咲先生が睨む。
少しビクッ、と肩を跳ねさせて、雪芽さんは口に出す。
「霧島家なのよね、ここの持ち主!」
……で?
いや、それがなにか?え、なにがまずいのか全くわからない。
そんな私たちとは違い、今回の因縁を知っている方々は、はぁ、とため息をつく。
「だから、舞鶴がいるのか?」
えーと、マヅルとはどなたのことでしょう、瞬先輩?
「そうですけど、別に構わないですよね?」
うーん、紫色の先輩がキリサキ マヅルというようだな。うん。
で!!!何年生だよっ!
「よくわかんねーけど、なにしてんの、オレたち」
そ・れ・な!敵対してる先輩!
えーと、たしかぁ~、そう!真文さん!
「阿呆発言」
「馬鹿発言だな」
「……頭平気、か?」
「……流石にそれはまずいです」
いやいやいや?ちょっと待って。風当たり、強くない?
いや、宵衣先輩、瞬先輩、灰咲先生は、置いておこう!いやおいとくけどさ?
味方であるであろう霧島さんはどうなんすかね?ww
「そぉか?」
「そうなんです。 で、なんです、遊園地……行きたいんですが」
絶対行きたくないね、霧島さん。
なんできたんだ、ほんとに。そしてなんでそんな帰りたいんだ、ほんとに。
「行きてーの?行きたくねーの?」
それな、ですよ真文さん。
「行きたくないですが、行かざるを得ないので。 会長も待ってますし」
ビクッ
約二名の方が震えたのに私は気がついた。
会長って、あのなんかいわゆる会長的な会長?
なんでそれを恐れてるんです、先輩方。
というか、待ってるってことは、もしかすると、この方々、生徒会?!あの理不尽ルール作りまくりの迷惑極まりない生徒会?!マジか!
「ゆっきー」
「雪芽」
「「責任問題だ」」
二人は、容赦なく雪芽さんを睨み付ける。まるで、今までの関係など嘘だったかのように。
「……わかってるわよぉ、そのことくらい。 でも、一度個々で話し合いを設けたほうがいいでしょう?司佐と、霧島とか」
「ボクは関係ない。外させてもらうよ」
そう言って宵衣先輩は立ち上がる。
「どこ行くの、ミカちゃん」
「部屋」
宵衣先輩は、感じ悪く答えると出て行ってしまった。
「あ~あ、失敗だわ」
「当たり前だろーが。 帝がんな簡単に生徒会を受け入れられたら、めんどくさいことになってねーよ」
「こちらだって、そう簡単にあなたたちを受け入れられません」
「りょーが嫌がるんだよなぁ、なんでだ?」
わかったことがある。この真文って人……馬鹿だ。
「なんで帝が恨んでるかは知らないが、おまえらのせいでこっちは散々な目にあってる。それはわかってるんだろうな」
上から目線だよ、瞬先輩。
いや敵対しているからかも知れない。でもね、これ、中等部三年説浮上しましたよ。
やっとだぁ~。名字知れてないのいるけど、いーや、もう。
「別にわかり合いたくはない。それになんでこんなことになっているのかは知りませんよ。生徒会のことを僕らはわかってないし、わかってるのは高等部だけです」
……話がわからなぁいぃ。
でもわかることもある。
生徒会と特に宵衣先輩がヤバい間柄にあるということだ!
そして!遊園地が台無しになりかけてますっ!
というかさ、宵衣先輩みたく上手くこの空間から逃げ出せればいいんだけどさ、私下手だから無理なのよ。どーしよ?
「よーするに、文札と結海に聞けと?」
「そーゆーことじゃねーの?しらねぇけど」
うん、ほんっとに馬鹿なんだな、この人!
「まぁ、一応は。 で、帰ってもよろしいですか?」
「ええ、ありがとう」
種悪の根元、あんたですからね、雪芽さん!
「あと、遊園地、ほんとにおまえら来るのかー?」
霧島さんは、扉に手をかけたまま答える。
「……場所を変えます」
そう言って彼らは出て行った。
いやぁ、やっと解放されたー!
「解放されたみたいな顔すんなよ、おまえら」
呆れ気味にユウに言われる。おまえらってことは、ソラもか。
でも、仕方ないじゃんっ!
あの空間、よくわかんないし、険悪だし、居心地悪いし、ひどいんだもんっ!
「……で、どうすんだ」
えーと、なにに対してですか、瞬先輩?
「宵衣のこと」
あ、そこ。
でも、宵衣先輩、これ、戻ってきます?というか、この状態なにもわかってない人でもわかるよ。ヤバい。
「みんなにも、少し説明しましょうか」
「だな~。 もう放心状態になってるのがいるしな」
はい~!私と、ソラっすね。
「それじゃ、説明するわね」
不機嫌をあらわにする瞬先輩と、どなたかわからない方々と、私たちは、ユウソラ部屋にて集まっていた。
どうしようね、あのー、二年組だけがさ、置いてかれてるんですね、はい。
いや、この空気感的に、中学三年から、高校二年くらいなのはわかるのよ。でもさ、何年の誰さんかはわからないのよね~。
……はっきり言うと、誰か教えて!
「西園寺、説明」
いやぁ、あの灰咲先生が無言だったりになると案外怖いのね。ちょっと鳥肌立ったわ。
「え~……」
いや、これ、嫌そうにしただけじゃ逃げられないと思いますよ、雪芽さん。もう素直にはいちゃったほうが楽なんじゃないですか?
「ゆっきー、早く説明してくれるかい?」
手を胸元で組み、指先でトントンとリズムをとりながら、宵衣先輩はそう言う。わぁ、ムッチャ機嫌悪いよ、早く言っちゃおう!二次被害は避けたいのですっ!
「んぅ、はぁい。 ここの管理者というか、権利を持ってるのがぁ、なんというかぁ……」
のらりくらりと、決定打を言わない雪芽さんを宵衣先輩、瞬先輩、灰咲先生が睨む。
少しビクッ、と肩を跳ねさせて、雪芽さんは口に出す。
「霧島家なのよね、ここの持ち主!」
……で?
いや、それがなにか?え、なにがまずいのか全くわからない。
そんな私たちとは違い、今回の因縁を知っている方々は、はぁ、とため息をつく。
「だから、舞鶴がいるのか?」
えーと、マヅルとはどなたのことでしょう、瞬先輩?
「そうですけど、別に構わないですよね?」
うーん、紫色の先輩がキリサキ マヅルというようだな。うん。
で!!!何年生だよっ!
「よくわかんねーけど、なにしてんの、オレたち」
そ・れ・な!敵対してる先輩!
えーと、たしかぁ~、そう!真文さん!
「阿呆発言」
「馬鹿発言だな」
「……頭平気、か?」
「……流石にそれはまずいです」
いやいやいや?ちょっと待って。風当たり、強くない?
いや、宵衣先輩、瞬先輩、灰咲先生は、置いておこう!いやおいとくけどさ?
味方であるであろう霧島さんはどうなんすかね?ww
「そぉか?」
「そうなんです。 で、なんです、遊園地……行きたいんですが」
絶対行きたくないね、霧島さん。
なんできたんだ、ほんとに。そしてなんでそんな帰りたいんだ、ほんとに。
「行きてーの?行きたくねーの?」
それな、ですよ真文さん。
「行きたくないですが、行かざるを得ないので。 会長も待ってますし」
ビクッ
約二名の方が震えたのに私は気がついた。
会長って、あのなんかいわゆる会長的な会長?
なんでそれを恐れてるんです、先輩方。
というか、待ってるってことは、もしかすると、この方々、生徒会?!あの理不尽ルール作りまくりの迷惑極まりない生徒会?!マジか!
「ゆっきー」
「雪芽」
「「責任問題だ」」
二人は、容赦なく雪芽さんを睨み付ける。まるで、今までの関係など嘘だったかのように。
「……わかってるわよぉ、そのことくらい。 でも、一度個々で話し合いを設けたほうがいいでしょう?司佐と、霧島とか」
「ボクは関係ない。外させてもらうよ」
そう言って宵衣先輩は立ち上がる。
「どこ行くの、ミカちゃん」
「部屋」
宵衣先輩は、感じ悪く答えると出て行ってしまった。
「あ~あ、失敗だわ」
「当たり前だろーが。 帝がんな簡単に生徒会を受け入れられたら、めんどくさいことになってねーよ」
「こちらだって、そう簡単にあなたたちを受け入れられません」
「りょーが嫌がるんだよなぁ、なんでだ?」
わかったことがある。この真文って人……馬鹿だ。
「なんで帝が恨んでるかは知らないが、おまえらのせいでこっちは散々な目にあってる。それはわかってるんだろうな」
上から目線だよ、瞬先輩。
いや敵対しているからかも知れない。でもね、これ、中等部三年説浮上しましたよ。
やっとだぁ~。名字知れてないのいるけど、いーや、もう。
「別にわかり合いたくはない。それになんでこんなことになっているのかは知りませんよ。生徒会のことを僕らはわかってないし、わかってるのは高等部だけです」
……話がわからなぁいぃ。
でもわかることもある。
生徒会と特に宵衣先輩がヤバい間柄にあるということだ!
そして!遊園地が台無しになりかけてますっ!
というかさ、宵衣先輩みたく上手くこの空間から逃げ出せればいいんだけどさ、私下手だから無理なのよ。どーしよ?
「よーするに、文札と結海に聞けと?」
「そーゆーことじゃねーの?しらねぇけど」
うん、ほんっとに馬鹿なんだな、この人!
「まぁ、一応は。 で、帰ってもよろしいですか?」
「ええ、ありがとう」
種悪の根元、あんたですからね、雪芽さん!
「あと、遊園地、ほんとにおまえら来るのかー?」
霧島さんは、扉に手をかけたまま答える。
「……場所を変えます」
そう言って彼らは出て行った。
いやぁ、やっと解放されたー!
「解放されたみたいな顔すんなよ、おまえら」
呆れ気味にユウに言われる。おまえらってことは、ソラもか。
でも、仕方ないじゃんっ!
あの空間、よくわかんないし、険悪だし、居心地悪いし、ひどいんだもんっ!
「……で、どうすんだ」
えーと、なにに対してですか、瞬先輩?
「宵衣のこと」
あ、そこ。
でも、宵衣先輩、これ、戻ってきます?というか、この状態なにもわかってない人でもわかるよ。ヤバい。
「みんなにも、少し説明しましょうか」
「だな~。 もう放心状態になってるのがいるしな」
はい~!私と、ソラっすね。
「それじゃ、説明するわね」
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