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八章 訪問者①
もめ出しましたよ!
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春吹荘解体事件のゴタゴタも収まり、いつもの平穏が取り戻されつつある今日この頃。
でも。やっぱ、そう都合よくいかないんでしょうね(あ。フラグ建てちゃった)。
現在私たちは、一世一代の大勝負をしている。
「ぐ、ぐぬぅ」
「おやおや、クーちゃん。なんだか、顔色が悪いぞ?」
「ほーらぁ、クーちゃんのターンだよ?」
うぅ、これもう負け確定でしょ。
なんか、宵衣先輩は煽るし、ソラは急かすし。ユウは、もう無表情で怖いし!
「誰よぉ、やろうって言ったのは……」
「オメーだよ」
ぎゃっ。ユウがツッコミで動いたの、まじびびった!石像か何かのように固まって動いてなかったから、まじびびった!
「お前ら、よく飽きもしねーで」
「センセーもババ抜き、やるかい?」
「嫌だ」
「なんで~?」
「俺が参加した瞬間、オメーが罰ゲームを作るからだよ」
確かに作りそうです、宵衣先輩。お金持ってるだろとか言って、なんかの奢りとかありそう。罰ゲームでもないのに前アイス奢らされてたしね。
「え?あったりまえじゃーん」
「だろ……」
参加したくても、できないのか、灰咲先生。ご就職さまです。
ピンポーン
「!」
な、なんかチャイムらしきものが初めて役割を成したよ!すごい!(え、そこ?)
「……俺が出るよ」
ゲームの途中で抜けたくないみんなから、じーっと見つめられ、渋々と言った様子で、灰咲先生は出ていく。
「はーい、どちらさん?」
んー、誰だろ?
私たちは、なんだろねー?と視線で会話をする。
「おーい、帝!てか、お前らこい」
おぉ?呼び出しだぁー。
私たちは、トランプをカーペットに置いて、ぞろぞろと玄関へ向かう。ここの玄関、結構広いからみんながいてもそこそこいける。
玄関口には、薄茶色に緑目ショートの女の人がいた。
「どなただい?」
あれ、宵衣先輩、声ちょっと低くなって、機嫌悪くなってません?ゲームの邪魔されたからかな?
「私は神坂りおと言います」
神坂……?それって、神坂先輩と同じ名字……。
「隆の姉なの」
そう言って、女性は微笑む。へぇ、お姉さんかー、なら、大学生くらいかな。一瞬社会人かと思ったけど、それは歳が離れすぎてるからね。
「ふぅん、そうかぁ。 で、なんのようかなー?」
「隆に会いにきたの。会わせてもらえる?」
人間不信とか言ってたけど、家族なら平気なのかな?
灰咲先生は、アウトかセーフかわからないから一番仲のいい宵衣先輩を呼んだのか。納得。
「悪いけど、今、リューくんはいなくてね。出直してもらおうか」
おっとりと閉じがちだった目を、少し鋭くりおは開く。
え?神坂先輩が、お出かけ中?いや、真っ赤な嘘ですね。だって宵衣先輩さっき、『ゲーム中は、リューくんに、シキを託した!』とか言ってたもん。
ってことは、家族といえど神坂先輩には会わせちゃだめって判断したのか、宵衣先輩。まぁ逆らう気はさらさらないし、そもそもそんな関係性ないからいえないしね。
「隆は、外に出ない子なんだけど?」
「今日は年に一回あるか、ないかのお出かけって言っててね。ほら、靴もないだろ?」
りおさんは、下を見て、神坂先輩の靴を探す。
「靴箱にあるんじゃない?」
「それは予備だよ」
「そう……」
納得いかないような態度を見せつつ、一応相槌を打つ。
あー、確かに。予備といえば予備かも。滅多に外出ませんからね。
「で、いつになったら帰ってくるかしら?」
嘘だということに気が付きつつも、わざとそれには触れないりおさん。まぁ、証拠がないわけだしね。
「さぁ、わからないなぁ」
「……煽ってる?」
「え、なんでだい?」
「物言いが、少し」
うぅん、だんだんと険悪ムードになってますね?!どーすんの、これ。宵衣先輩の嘘は、神坂先輩の部屋に乗り込まれたら、終わりだし!
「あのさぁ、家族に会わせろって言ってるの。滅多にあの子でないし、会わせてくれない?せめてあの子の部屋にでも入れて」
「無理」
「無理なのは、どうしてかしら?」
優しい口調ですが、明らかにお怒りなのがわかる。私でも。
「はぁ……リューくんの性格を知ってるからか知らないけどさぁ、そんなにのこのこやってこれる立場なの?」
「なにいっているの?」
ちょ、待って。宵衣先輩、まじで喧嘩売ってるね?!
てか、あの春吹荘解体事件から、結構吹っ切れた感あるけどどうしたの。喧嘩売るの?
え、ソラ?ソラくんですか?!(風評被害)
テンションが低めだし、話し方ゆるーとしてないし、だろーとかそーゆー語尾つけないし。ヤバい?!
「はぁ~……。 ねぇ、みんなぁ、あっち行っててちょーだい♪」
「えー?なんでー? おもしろそーじゃん♪」
語尾!ごぉびぃ!(圧倒的語彙力敗者)
「さすがに、放っておくともめそうなんで……」
申し訳なさそうにユウが言う。まぁ確かにもめるよね!掴み合いとかになりそうで怖い!(宵衣先輩が煽りすぎて、殴られたりしそう)
「えぇー……。 プライバシーの侵害だ!」
ん?なにが?
「この場合~、侵害するのってぇ」
「帝先輩、っすね」
私たちに関係ないならいーや。
「う~? まぁいいけど、じゃ、公開処刑だ♪」
えぇー、なにするんです、宵衣先輩。恐ろしさしかないんだけど。
「ここでやんのかよ……」
「だって、中に入れたくなぁーいーもーん」
はい、みんな異論を出したら殺されます(いや、社会的、もしくは精神的にね)。
でも。やっぱ、そう都合よくいかないんでしょうね(あ。フラグ建てちゃった)。
現在私たちは、一世一代の大勝負をしている。
「ぐ、ぐぬぅ」
「おやおや、クーちゃん。なんだか、顔色が悪いぞ?」
「ほーらぁ、クーちゃんのターンだよ?」
うぅ、これもう負け確定でしょ。
なんか、宵衣先輩は煽るし、ソラは急かすし。ユウは、もう無表情で怖いし!
「誰よぉ、やろうって言ったのは……」
「オメーだよ」
ぎゃっ。ユウがツッコミで動いたの、まじびびった!石像か何かのように固まって動いてなかったから、まじびびった!
「お前ら、よく飽きもしねーで」
「センセーもババ抜き、やるかい?」
「嫌だ」
「なんで~?」
「俺が参加した瞬間、オメーが罰ゲームを作るからだよ」
確かに作りそうです、宵衣先輩。お金持ってるだろとか言って、なんかの奢りとかありそう。罰ゲームでもないのに前アイス奢らされてたしね。
「え?あったりまえじゃーん」
「だろ……」
参加したくても、できないのか、灰咲先生。ご就職さまです。
ピンポーン
「!」
な、なんかチャイムらしきものが初めて役割を成したよ!すごい!(え、そこ?)
「……俺が出るよ」
ゲームの途中で抜けたくないみんなから、じーっと見つめられ、渋々と言った様子で、灰咲先生は出ていく。
「はーい、どちらさん?」
んー、誰だろ?
私たちは、なんだろねー?と視線で会話をする。
「おーい、帝!てか、お前らこい」
おぉ?呼び出しだぁー。
私たちは、トランプをカーペットに置いて、ぞろぞろと玄関へ向かう。ここの玄関、結構広いからみんながいてもそこそこいける。
玄関口には、薄茶色に緑目ショートの女の人がいた。
「どなただい?」
あれ、宵衣先輩、声ちょっと低くなって、機嫌悪くなってません?ゲームの邪魔されたからかな?
「私は神坂りおと言います」
神坂……?それって、神坂先輩と同じ名字……。
「隆の姉なの」
そう言って、女性は微笑む。へぇ、お姉さんかー、なら、大学生くらいかな。一瞬社会人かと思ったけど、それは歳が離れすぎてるからね。
「ふぅん、そうかぁ。 で、なんのようかなー?」
「隆に会いにきたの。会わせてもらえる?」
人間不信とか言ってたけど、家族なら平気なのかな?
灰咲先生は、アウトかセーフかわからないから一番仲のいい宵衣先輩を呼んだのか。納得。
「悪いけど、今、リューくんはいなくてね。出直してもらおうか」
おっとりと閉じがちだった目を、少し鋭くりおは開く。
え?神坂先輩が、お出かけ中?いや、真っ赤な嘘ですね。だって宵衣先輩さっき、『ゲーム中は、リューくんに、シキを託した!』とか言ってたもん。
ってことは、家族といえど神坂先輩には会わせちゃだめって判断したのか、宵衣先輩。まぁ逆らう気はさらさらないし、そもそもそんな関係性ないからいえないしね。
「隆は、外に出ない子なんだけど?」
「今日は年に一回あるか、ないかのお出かけって言っててね。ほら、靴もないだろ?」
りおさんは、下を見て、神坂先輩の靴を探す。
「靴箱にあるんじゃない?」
「それは予備だよ」
「そう……」
納得いかないような態度を見せつつ、一応相槌を打つ。
あー、確かに。予備といえば予備かも。滅多に外出ませんからね。
「で、いつになったら帰ってくるかしら?」
嘘だということに気が付きつつも、わざとそれには触れないりおさん。まぁ、証拠がないわけだしね。
「さぁ、わからないなぁ」
「……煽ってる?」
「え、なんでだい?」
「物言いが、少し」
うぅん、だんだんと険悪ムードになってますね?!どーすんの、これ。宵衣先輩の嘘は、神坂先輩の部屋に乗り込まれたら、終わりだし!
「あのさぁ、家族に会わせろって言ってるの。滅多にあの子でないし、会わせてくれない?せめてあの子の部屋にでも入れて」
「無理」
「無理なのは、どうしてかしら?」
優しい口調ですが、明らかにお怒りなのがわかる。私でも。
「はぁ……リューくんの性格を知ってるからか知らないけどさぁ、そんなにのこのこやってこれる立場なの?」
「なにいっているの?」
ちょ、待って。宵衣先輩、まじで喧嘩売ってるね?!
てか、あの春吹荘解体事件から、結構吹っ切れた感あるけどどうしたの。喧嘩売るの?
え、ソラ?ソラくんですか?!(風評被害)
テンションが低めだし、話し方ゆるーとしてないし、だろーとかそーゆー語尾つけないし。ヤバい?!
「はぁ~……。 ねぇ、みんなぁ、あっち行っててちょーだい♪」
「えー?なんでー? おもしろそーじゃん♪」
語尾!ごぉびぃ!(圧倒的語彙力敗者)
「さすがに、放っておくともめそうなんで……」
申し訳なさそうにユウが言う。まぁ確かにもめるよね!掴み合いとかになりそうで怖い!(宵衣先輩が煽りすぎて、殴られたりしそう)
「えぇー……。 プライバシーの侵害だ!」
ん?なにが?
「この場合~、侵害するのってぇ」
「帝先輩、っすね」
私たちに関係ないならいーや。
「う~? まぁいいけど、じゃ、公開処刑だ♪」
えぇー、なにするんです、宵衣先輩。恐ろしさしかないんだけど。
「ここでやんのかよ……」
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はい、みんな異論を出したら殺されます(いや、社会的、もしくは精神的にね)。
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