死に損ないの春吹荘 

ちあ

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八章 訪問者①

え、あ、DV?

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「話は終わったかしら。それで、公開処刑ってなに?」
 あっきらかに不機嫌ねぇ。まぁ年下にならそーゆー態度取ってもいいか、的な人かな?
「とりあえずー、訴えていー?」
「は……?」
 うん、りおさん敵キャラ感あるじゃん?同意しないほうが良さげな人なんだけどさ、確かには?だよね。
「んーと、罪状は、そーだなぁ。監禁と~」
 かんきーーーえ?は?かっ、かっ監禁?!?!!!??
 え、え、は?はい?え、は???(ただいまフリーズ中)
 いや、その単語聞くの久々すぎて、思考が追いつかないんだけど!
「なに言ってるの?」
 りおさーん、わかるけど眉間にシワがよっとるわ。
「え、本当のことだよ。あぁ、そっかぁ」
 ムッチャ悪い笑み、浮かべとりますやん宵衣先輩。声もちょっと悪役みたいな低い感じになってるし。
「リューくん内気だから言わないと思ったんだぁ?」
 はい、皆さんわかりますか?文字起こしとかするとわからないと思います。でもね、聞くとわかるの。
 ザ・悪役な話し方なんです!声なんです!伝われ!(語彙力)
「!」 
 目を見開いて、驚いたようなりおさん。
 あの~……りおさん?それ、もう認めてると同じよ?
「隆が……?」
「そーだよ。リューくんが言った」
「……ふふっ。ははっ」
 あー、笑い出したよ、この人。悪役のアレやー。開き直るやつやー(何故に関西弁かは問わないでくれ)。
「隆が本当のことを言ったって証拠はあるのかしら。嘘かもしれないじゃないの」
「にゃははっ」
 宵衣先輩。真似はダメ。お願い、やめて。もう、ユウも呆れてるから。てか、そのうちソラまでやり出しそうだから、やめて。
「リューくんのこと。何にも知らないんだね。そのくせ実姉肉親気取り」
「え?」
 あ、ヤバ。これ、声出しちゃダメ系?
「この子ね、リューくんのお姉ちゃんだけど、従姉妹で、ホームステイしてるだけだから。義姉たにんだよ?」
 まっじかー、そーゆー系ね。
「それがなによ」
「他人のくせさぁ、リューくんの聖域に踏み込もうなんてよく思えたよね」
「は?」
「リューくんの場所、奪うような奴は許さないって決めてるんだ」
 宵衣先輩は、悪い笑みを浮かべて見せる。それが無理やり浮かべたものだとわかるくらいの笑みを。
「それと、証拠の話ね。 鍵取り付けさ、業者に頼んだんだってね?本人の意思なく鍵をつけ、人が部屋にいる状態で閉じ込めた。それ、アウトだね」
「なに言ってーー」
「それにねー、監禁とかさ、本人がされたって言えばそれでOKなわけ」
「あいつはいわないわよ」
「うん、知ってるけどー、ボク、こーゆー感じの人間だから、録音してるんだ♪」
 そう言って宵衣先輩は、スマホを目の前でひらひらさせる。
「ね?」
 うっわぁ、圧倒的にあっちが悪いのに、こっちが悪役に見えてくるこれはなに?!
「あんた、なにがしたいの?」
 ザ・感じ悪いになってますが、よろしいのですか、りおさん。いやもういいのか。
「さっさと出てけ」
「なら、義母さんから預かってる退荘たいしょう届け出すから」
 た、たいしょう?それはなに?
「ここを抜けるの?本人の意思なく?」
「まだ親が権利を握ってる世の中よ」
「はぁー、DV親のところに返すとでも?」
 え……、D、V?私の頭には、幼馴染みの顔が浮かんだ。頭に包帯を巻いて、ヘーキとか言って、頭よりひどい傷を、体に持った彼を私は思い浮かべた。
「はぁ?そんなことしてないし、期待してあげてたくらいよ!?」
「へぇ、期待、ねぇ?」
 あ、DVは、カマかけただけか。
「DVはして無いね。育児放棄だけだ」
 育児放棄。ヤバい単語が並びますね、今日。オンパレードだ。 
 特に何も言わずそれを聞いてる私たちもヤバいけど。
 いや。まぁ、育児放棄程度だし?(私たちの感覚ぶっ飛んでますけど、育児放棄も絶対ダメ!アウトだからね?!)
「……」
「あのさぁ、帰れつってんの。わかる?」
「帰らないわよ」
「なに?あぁ、またいびりにきたのかにゃ? 無理無理。リューくん、みずからいびられたりしたくないだろーし、帰ってくんな的なこと言って置いてるから」
「いびり?なにそれ」
「家庭内のいじめだよ。水かけたり、食料を隠したり、部屋に閉じ込めたり」
 うーんと、結構ヤバい話っすね。そして私の想像力じゃ、ちょいと話に追いつけないっすね。はい。
「ボクは絶対に譲らないよ。 リューくんは、ボクの大事な友達だ。リューくんを傷つける奴は、許さない」
 その後も、長々と言い訳などを言い、入ろうとするりおさんを、宵衣先輩があの手、この手で、止める。
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