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お宅訪問
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俺とミウはタクシーを使いミウの家に向かった。
安月給の俺の給料からしたらタクシーは痛かったが、ミウに電車を使わすと混乱が起きたら行けない為、しかたなかった。
ミウの家に着いたが、そこは一軒家の豪邸だった。
「ミウ、ここがお前の家?」
「うん、正確にはおじいちゃんの家。」
「ミウのおじいちゃんって金持ちなの!」
「みたいだよ、でも、気にしないで私は私だしね。」
「そういわれてもなぁ~」
一般人の俺からすれば入るのに抵抗があったがミウに連れられるまま家に案内された。
「おかえりなさいませ、お嬢様。」
玄関を開けたらメイドさんがいた。
「ほえ?」
見慣れない光景に混乱していた。
「ただいま、お母さんいる?」
「はい、奥様は居間で御待ちしておりますよ。」
「わかった、行こリョウくん。」
俺はもうミウに連れられるままフリーズしていた。
「ミウ、なんで帰ってきたの!」
部屋に入ったとたん、母親の美幸(みゆき)さんから非難の声がきた。
「だって、リョウくんが挨拶から始めないといけないって言うから連れてきたの。お父さんは?」
「お父さんは仕事に行ってますよ、明日の報告楽しみにしてたのに・・・かわいそうに。」
ここで俺は再起動に成功した。
「まった!ミユキさんお久しぶりです。」
「あら、お久しぶりですね。」
「いきなりミウが家に来ましたけど、どうなってるのですか?引っ越しの事言ってなかったような。」
「うん?知ってましたよ、田舎にいたらミウが会えなくて可哀想だから上京してもらおうと色々しました♪」
「へっ?」
「ふふん♪私は母親として娘の希望を叶えたのです。」
「でも、俺は仕事で上京してきたのですが・・・」
「あなたの親会社はどこかな?」
「西園寺グループ・・・あっ!まさか。」
「そのとおり♪お祖父様に頼んでみました。」
不可思議な転属の理由がわかった、おかしいと思ったんだ、工場作業員が本社に移るなんて。
「ごめんね~でも、大丈夫だよ。」
「なにが?不安しかないんですが・・・」
「お婿さんにきたら仕事しなくてもいいよ~」
「いーやーヒモになっちゃう。」
「リョウくん、私が養ってあげるね、歌に自信あるし基本在宅勤務だから朝から晩まで一緒にいようね。」
「あらあら、娘が大人になっちゃうのね♪」
「ミウ、おちつきたまえ、俺はまだ働けるから婿にはならないさ。」
「私はどっちでもいいよ、婿に来てくれてもお嫁にいくのも♪」
「他の選択肢もください!」
「ダメですよ~二択だけです。」
「ミユキさん、ミウが無茶を言うんです助けてください。」
「ダメよリョウくんそこはお義母さんって言わないと!」
「言ったら終わる気がします、ミウとりあえず結婚は保留!ほら、お互い知り合う期間がいるだろ、しばらくあってなかったしな。」
「むう、いらないのに、でも無理を通して嫌われるのは嫌だから折れてあげるけど、私はいつでも待ってるからね。」
俺は一息ついた。
落ち着いたところで近況報告とかをミウやミユキさんとしていた。懐かしい気持ちで話せ心地よい時間だった。
その後、夕飯までいただき、その日は帰らせてもらった。
・・・送りの車がリムジンだったのに恐怖する小市民だった。
安月給の俺の給料からしたらタクシーは痛かったが、ミウに電車を使わすと混乱が起きたら行けない為、しかたなかった。
ミウの家に着いたが、そこは一軒家の豪邸だった。
「ミウ、ここがお前の家?」
「うん、正確にはおじいちゃんの家。」
「ミウのおじいちゃんって金持ちなの!」
「みたいだよ、でも、気にしないで私は私だしね。」
「そういわれてもなぁ~」
一般人の俺からすれば入るのに抵抗があったがミウに連れられるまま家に案内された。
「おかえりなさいませ、お嬢様。」
玄関を開けたらメイドさんがいた。
「ほえ?」
見慣れない光景に混乱していた。
「ただいま、お母さんいる?」
「はい、奥様は居間で御待ちしておりますよ。」
「わかった、行こリョウくん。」
俺はもうミウに連れられるままフリーズしていた。
「ミウ、なんで帰ってきたの!」
部屋に入ったとたん、母親の美幸(みゆき)さんから非難の声がきた。
「だって、リョウくんが挨拶から始めないといけないって言うから連れてきたの。お父さんは?」
「お父さんは仕事に行ってますよ、明日の報告楽しみにしてたのに・・・かわいそうに。」
ここで俺は再起動に成功した。
「まった!ミユキさんお久しぶりです。」
「あら、お久しぶりですね。」
「いきなりミウが家に来ましたけど、どうなってるのですか?引っ越しの事言ってなかったような。」
「うん?知ってましたよ、田舎にいたらミウが会えなくて可哀想だから上京してもらおうと色々しました♪」
「へっ?」
「ふふん♪私は母親として娘の希望を叶えたのです。」
「でも、俺は仕事で上京してきたのですが・・・」
「あなたの親会社はどこかな?」
「西園寺グループ・・・あっ!まさか。」
「そのとおり♪お祖父様に頼んでみました。」
不可思議な転属の理由がわかった、おかしいと思ったんだ、工場作業員が本社に移るなんて。
「ごめんね~でも、大丈夫だよ。」
「なにが?不安しかないんですが・・・」
「お婿さんにきたら仕事しなくてもいいよ~」
「いーやーヒモになっちゃう。」
「リョウくん、私が養ってあげるね、歌に自信あるし基本在宅勤務だから朝から晩まで一緒にいようね。」
「あらあら、娘が大人になっちゃうのね♪」
「ミウ、おちつきたまえ、俺はまだ働けるから婿にはならないさ。」
「私はどっちでもいいよ、婿に来てくれてもお嫁にいくのも♪」
「他の選択肢もください!」
「ダメですよ~二択だけです。」
「ミユキさん、ミウが無茶を言うんです助けてください。」
「ダメよリョウくんそこはお義母さんって言わないと!」
「言ったら終わる気がします、ミウとりあえず結婚は保留!ほら、お互い知り合う期間がいるだろ、しばらくあってなかったしな。」
「むう、いらないのに、でも無理を通して嫌われるのは嫌だから折れてあげるけど、私はいつでも待ってるからね。」
俺は一息ついた。
落ち着いたところで近況報告とかをミウやミユキさんとしていた。懐かしい気持ちで話せ心地よい時間だった。
その後、夕飯までいただき、その日は帰らせてもらった。
・・・送りの車がリムジンだったのに恐怖する小市民だった。
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