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花嫁襲来
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俺は桐谷亮(リョウ)25歳、
高校卒の田舎者だ。
地元にある、世界的大企業の子会社に就職、
無難に工場勤務をこなし、
週末はフットサルを楽しむ健全な社会人だ。
そんなある日、俺は上司に呼ばれ会議室に行くことになった。中に入ると直属の課長から始まり総務部長、社長がいた。
何事かわからず緊張していたら、社長から話しかけられた。
「桐谷くん、仕事はどうかね。」
質問の意味が良くわからず生返事をかえす。
「はぁ、順調に出来てると思います。」
「そうか、今日ここに君を呼び出したのは親会社への出向を依頼したくてね。」
「へっ?親会社ですか?」
「そうだ、来月から行ってもらいたいがいいかね?」
俺は親会社の地元にある工場だと思い、生活はあんまり変わらないだろうし、給料もあがると考え、軽く引き受けた。
「わかりました、お引き受けします。」
「よかった、引き受けてくれて、本社社長の名指しのご指名だったから断られたらどうしようかと思ったよ。」
社長は上機嫌で肩を叩いてきた。
「えっ?本社社長?なんで?地元工場ですよね??」
「何を言ってる?東京本社だよ、いや~引き受けてくれて助かったよ、これで社長に顔が立つ。」
「しかし、東京・・・」
「頼んだよ桐谷くん。」
社長と総務部長は、反論されないうちに逃げるように部屋を出ていった。
「桐谷くん、これから大変だろうけど、頑張って貰えないか?」
課長に励まされ俺の上京が決まった。
それから慌ただしく引っ越しの準備を終え、
ついに東京に住むことになった。
ピンポーン!
引っ越しをした翌日の朝、マンションの呼び鈴が鳴る、誰かわからないけど起きて扉を開けた・・・
そこには人気絶頂の歌姫がいた。
彼女は西園寺美優(ミウ)15歳、12歳の時にだしたCDがミリオン突破、奇跡の歌姫と呼ばれ、デビュー以来売れ続けている。
俺との接点は幼い時に家が隣だったこともあり子守りをしていたぐらいだったが、それもミウが10歳の時に引っ越したので、それからはメールで近況報告をしていたがぐらいだった・・・
「おはようございます、お嫁さんになりにきました。」
俺は扉を閉めた・・・
「なんで、なんで、閉めるの、ねえ、開けてよリョウくん、あなたの可愛いお嫁さんが外にいますよー中にいれてー」
扉を激しく叩かれ、近所迷惑になるから仕方なく、
「あーーとりあえず中に入って。」
周囲を気にしてミウを中に入れた。
「リョウくん、久しぶりだね。元気にしてた?」
「ああ、元気だよ、ミウも元気そうだね。ところで今日はどうしたの?」
「あのね、ちょっと早いけど、約束通りお嫁さんになりにきたよ。」
「ん?ちょっと待って、約束?お嫁さん?」
俺は混乱していた。
「あー忘れてるの?引っ越す時に約束したよ?」
「引っ越す時?あーあれ、えっ、子供の時の約束だよな?」
「むぅ、私は本気だったのに。」
ミウはむくれていた、
膨らんだ頬っぺたを指で潰し、
「ごめんよ、でも、ミウも立派になったんだから約束にこだわらなくてもいんじゃない?」
「やだ、リョウくんしか考えられないもん。」
「でも、ミウは芸能人だし、スキャンダルになるんじゃないかな?」
「ダメだって言われたら引退するもん。」
ミウの決心は固そうだった、どう説得するか考えていると、
ピンポーン!
「あっ、ミウちょっと待ってて。」
呼び鈴がなった為、玄関にいき扉を開けた。
そこには30歳ぐらいのスーツをきたOLさんがいた。
「ミウさんがここにいるんでしょ!」
「あの~どちらさまでしょう?」
「ミウさんを返してください、彼女はこんなところで終わる人じゃないんです!」
俺は事情が見えなかったが、
無理矢理、家に上がってきた。
「アケミさん、なにかようですか?」
「ミウさん、男の家に来るなんて何を考えているんですか!スキャンダルになるでしょ。」
「リョウくんならいいんです。」
「良くないです、もっと上にいける貴女がこんな人に引っ掛かってどうするんです!」
初対面の人にここまで言われるとイラッとするねぇ~文句を言ってやろうとすると、
「アケミさん、あなたは今日、今この時から私の担当ではありません、会社に戻って他の人に着いてください。」
「ミウさん、何を?」
「リョウくんを悪く言う人と一緒には働けません。お祖父様にも連絡しますのでお帰りください。」
「ちょっと、なんで?」
「さあ、帰ってください!」
ミウはアケミさんを無理矢理追い出した。
しばらくインターホンを鳴らしていたが諦めたのか帰っていった。
「これで二人きりですね。」
「いやいや、まず両親はここにいるの知ってるの?」
「はい、知ってますよ、お母さんは今日は帰らなくてもいいからと送り出されました。」
ミウは顔を赤く染めていた。
俺は頭をかかえた、確かに昔から奔放な人だったが・・・
考え事をしていたらミウが距離を詰めてきていた。
「あ、あのね、リョウくん、私も覚悟してきてるから・・・今日、泊めてくれるかな?」
このまま流されるととんでもないことになってしまう。
「そ、そうだ、久しぶりに叔父さん達に挨拶しなきゃ、ミウ家に連れてってよ。」
「むぅ、勇気だしたのに・・・いけず~」
「ほら、挨拶は大事だし。」
「もう、わかったよ、挨拶からだよね。」
俺は外堀が埋められている感じがした。
高校卒の田舎者だ。
地元にある、世界的大企業の子会社に就職、
無難に工場勤務をこなし、
週末はフットサルを楽しむ健全な社会人だ。
そんなある日、俺は上司に呼ばれ会議室に行くことになった。中に入ると直属の課長から始まり総務部長、社長がいた。
何事かわからず緊張していたら、社長から話しかけられた。
「桐谷くん、仕事はどうかね。」
質問の意味が良くわからず生返事をかえす。
「はぁ、順調に出来てると思います。」
「そうか、今日ここに君を呼び出したのは親会社への出向を依頼したくてね。」
「へっ?親会社ですか?」
「そうだ、来月から行ってもらいたいがいいかね?」
俺は親会社の地元にある工場だと思い、生活はあんまり変わらないだろうし、給料もあがると考え、軽く引き受けた。
「わかりました、お引き受けします。」
「よかった、引き受けてくれて、本社社長の名指しのご指名だったから断られたらどうしようかと思ったよ。」
社長は上機嫌で肩を叩いてきた。
「えっ?本社社長?なんで?地元工場ですよね??」
「何を言ってる?東京本社だよ、いや~引き受けてくれて助かったよ、これで社長に顔が立つ。」
「しかし、東京・・・」
「頼んだよ桐谷くん。」
社長と総務部長は、反論されないうちに逃げるように部屋を出ていった。
「桐谷くん、これから大変だろうけど、頑張って貰えないか?」
課長に励まされ俺の上京が決まった。
それから慌ただしく引っ越しの準備を終え、
ついに東京に住むことになった。
ピンポーン!
引っ越しをした翌日の朝、マンションの呼び鈴が鳴る、誰かわからないけど起きて扉を開けた・・・
そこには人気絶頂の歌姫がいた。
彼女は西園寺美優(ミウ)15歳、12歳の時にだしたCDがミリオン突破、奇跡の歌姫と呼ばれ、デビュー以来売れ続けている。
俺との接点は幼い時に家が隣だったこともあり子守りをしていたぐらいだったが、それもミウが10歳の時に引っ越したので、それからはメールで近況報告をしていたがぐらいだった・・・
「おはようございます、お嫁さんになりにきました。」
俺は扉を閉めた・・・
「なんで、なんで、閉めるの、ねえ、開けてよリョウくん、あなたの可愛いお嫁さんが外にいますよー中にいれてー」
扉を激しく叩かれ、近所迷惑になるから仕方なく、
「あーーとりあえず中に入って。」
周囲を気にしてミウを中に入れた。
「リョウくん、久しぶりだね。元気にしてた?」
「ああ、元気だよ、ミウも元気そうだね。ところで今日はどうしたの?」
「あのね、ちょっと早いけど、約束通りお嫁さんになりにきたよ。」
「ん?ちょっと待って、約束?お嫁さん?」
俺は混乱していた。
「あー忘れてるの?引っ越す時に約束したよ?」
「引っ越す時?あーあれ、えっ、子供の時の約束だよな?」
「むぅ、私は本気だったのに。」
ミウはむくれていた、
膨らんだ頬っぺたを指で潰し、
「ごめんよ、でも、ミウも立派になったんだから約束にこだわらなくてもいんじゃない?」
「やだ、リョウくんしか考えられないもん。」
「でも、ミウは芸能人だし、スキャンダルになるんじゃないかな?」
「ダメだって言われたら引退するもん。」
ミウの決心は固そうだった、どう説得するか考えていると、
ピンポーン!
「あっ、ミウちょっと待ってて。」
呼び鈴がなった為、玄関にいき扉を開けた。
そこには30歳ぐらいのスーツをきたOLさんがいた。
「ミウさんがここにいるんでしょ!」
「あの~どちらさまでしょう?」
「ミウさんを返してください、彼女はこんなところで終わる人じゃないんです!」
俺は事情が見えなかったが、
無理矢理、家に上がってきた。
「アケミさん、なにかようですか?」
「ミウさん、男の家に来るなんて何を考えているんですか!スキャンダルになるでしょ。」
「リョウくんならいいんです。」
「良くないです、もっと上にいける貴女がこんな人に引っ掛かってどうするんです!」
初対面の人にここまで言われるとイラッとするねぇ~文句を言ってやろうとすると、
「アケミさん、あなたは今日、今この時から私の担当ではありません、会社に戻って他の人に着いてください。」
「ミウさん、何を?」
「リョウくんを悪く言う人と一緒には働けません。お祖父様にも連絡しますのでお帰りください。」
「ちょっと、なんで?」
「さあ、帰ってください!」
ミウはアケミさんを無理矢理追い出した。
しばらくインターホンを鳴らしていたが諦めたのか帰っていった。
「これで二人きりですね。」
「いやいや、まず両親はここにいるの知ってるの?」
「はい、知ってますよ、お母さんは今日は帰らなくてもいいからと送り出されました。」
ミウは顔を赤く染めていた。
俺は頭をかかえた、確かに昔から奔放な人だったが・・・
考え事をしていたらミウが距離を詰めてきていた。
「あ、あのね、リョウくん、私も覚悟してきてるから・・・今日、泊めてくれるかな?」
このまま流されるととんでもないことになってしまう。
「そ、そうだ、久しぶりに叔父さん達に挨拶しなきゃ、ミウ家に連れてってよ。」
「むぅ、勇気だしたのに・・・いけず~」
「ほら、挨拶は大事だし。」
「もう、わかったよ、挨拶からだよね。」
俺は外堀が埋められている感じがした。
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