歳の差の花嫁

Katty

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マイ決別

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マイは家に着く、母親に叱られた。どうやら学校をサボったことがバレたらしい。
「マイ!あなたは何て事をするの!恥ずかしいと思わないの!」
「お母さん、仕方ない事情があったの!」
「学校より大事な事ってなに!」
「リョウさんに謝罪に行ってたの!」
「あんな人の所に一人で行って何かされたらどうするの!」
「あんな人ってなに!恩があるのにお母さんが殺そうとした人でしょ、謝るのが人として当然と思ったからいったの!」
「あんなわからず屋な人が謝って許してくれる訳ないの!もう放って置いたらいいのよ、どうせ会うことも無いし。」
「お母さん、何を言ってるの?」
「私が謝りに言ったのに、追い返すような人よ。普通じゃないわ。それにユミをケガさせた謝罪もなかったし。」
「ユミのケガ?ちょっとを擦りむいたぐらいじゃない!それで道路に突き飛ばすなんて殺人と一緒だよね!」
「お姉ちゃん、お母さんと喧嘩しないで。」
「ユミ?あなたはリョウさんの事、どう思ってるの?」
「うん?ユミね、急に引っ張られて怖かったよ。痛かったし。あんな人キライ!」
マイはユミの言葉を聞いても信じられなかった。
「そう、じゃあユミとお姉ちゃんはわかりあうことは出来ないかな。これ以上は口を挟まないで!」
「お姉ちゃん!」
「マイ!妹になんて事言うの!謝りなさい!」
「はあ?そもそもお母さんはなんで警察に捕まらないの?」
「マイ、なんで私が警察なんかに捕まるの?」
「だって、人を殺しかけたんだよ?捕まるのが普通でしょ?」
「それはね、私が捕まる事をしてないからなの。庶民の一人ぐらい居なくなっても誰も困らないの。」
マイは母親が違う生き物に見えた。
「何を言ってるの?お母さん本気で言ってる?」
「もちろんよ、だから、ユミを傷付けたあの男は死んだってかまわなかったの。いや、死んでくれてたほうが話は纏まりやすかったかもね。」
マイは母親の考えを受け入れられなかった。
「そうなんだ、お母さんはそんな考えなんだね・・・」
「そうよ、私達は庶民とは違う家なの。マイも大きくなったらわかるわ。」
「私は解りたくないし、もう話すことはない。じゃあ・・・」
「マイ!待ちなさい!マイ!」
マイは制止も聞かず自室に戻り、最低限の服と学校道具を持った。そして、父方の祖父の家に電話をする・・・

祖父が家に来る
「マイはいるかね?」
「あら、お義父さま、マイですか?マイなら部屋に籠ってます。反抗期ですかねぇ~」
「そんな考えだからだな!」

二人が揉めそうな所にマイがやってくる。
「お爺ちゃん、よかった~迎えに来てくれて、ありがとうございます。」
「いいよ、マイは間違ってないからな。お爺ちゃんに任せときなさい。」
マイは母親の方を向き、深々頭を下げ。
「お母さん、今までお世話になりました。私はお母さんの価値観を理解出来ません。今日からお爺ちゃんの家でお世話になります。さようなら。」
母親に別れをつげ、迎えに来てくれた祖父に連れられ祖父の家に向かった。
「マイ!あなたは何を考えてるの!」
母親の叫びに耳を傾ける事はなかった。
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