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出勤したが
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ケガも治り、初出勤、席があるかドキドキしながら行くと・・・
俺の席には別の人が座っていた!
「おう、居場所がなくなっていたとは!」
まあ、入社直後に長期休暇とればなぁ・・・
しかたないか~
「石戸係長、俺は首ですか?」
俺は一応、上司の石戸係長に聞いてみる。
「君ね、出勤日と休暇の数どちらが多いと思う。」
「や、休みですかねぇ。」
「そうだろう、最初3ヶ月は試用期間だよ、それを休めばどうなるか、わかるだろう。」
「はい、その通りですね。短い間ですがお世話になりました。」
俺は荷物をまとめて、会社を後にした。
「さて、どうするかね~源グループに行ってみるかな?拾ってくれたらいいのだか・・・」
近くの公園のベンチに座り、考えていた。
「リョウ、どうしたの?元気ないじゃない!」
声の方向を見るとそこにはヒトミがいた。
「あれ、ヒトミこそどうしたの?」
「私は近くで撮影があって、今休憩中なの?リョウは?」
「いや~会社を首になってね。どうするか考えてるとこだよ。」
「プッ!、リョウ笑わさないでよ。その年でリストラなの?」
「ちゃうわい、ケガで休みすぎたから席がなくなったんだよ。」
「あー、入院してたもんね。どう暇なら撮影見に来ない?」
「まあ、暇だしなぁ。見学させてもらうよ。」
俺はヒトミに連れられ撮影所についた。
「そういえば、聞いてなったけど何撮影してるの?」
「時代劇、私はこれから着替えてくるからその辺に邪魔にならないようにね。何かあったら私の名前出していいからね。」
ヒトミは奥に入っていった。
俺は撮影所は初めて来たからいろいろ見て回っていたら、ふと呼び止められた。
「君ねダメじゃないか、早く着替えて来なさい!」
「いや、俺は・・・」
「早く!トロトロしない!」
俺は言われるまま更衣室に連れていかれる。
「おおー侍の格好だ。」
俺は着物に袴姿となった。
「さあ、ここで殺陣を行います今日の役者さんは殺陣が苦手で多分当ててしまうと思いますがそれに配慮してください。」
注意事項を説明され、俺は配置につく。
殺陣が始まり、主役と思える男が斬られ役を模造刀で殴っていた。
「あの野郎!蹴りも入れてるじゃないか!」
俺は演技で斬られるのは仕方ないと思ったが、あれはただ殴りたいだけで止めるつもりはない攻撃だった。
そして、俺の番、何も気にせず上から斬りかかる男の剣を受け弾き返す。
俺の抵抗に怒ったのか更に力任せの攻撃をしてくる。
俺はその攻撃を軽くいなし、手招きをして挑発する。
更に怒ったのか突っ込んできたので俺がかわすと三段ぐらいの階段から転げ落ちた。
「カットー!」
監督の声が響く、すると男優の男が文句を言いにきた。
「お前どういうつもりだよ、なんで俺に斬られない!」
「お前こそどういうつもりだ?全部止めずに殴ってたじゃないか!」
「俺はいいんだよ!主役様だからな。」
「よくないだろ、ケガ人が出たらどうするつもりだ!」
「お前らエキストラのケガなんか知らねぇよ!それよりお前こそどう責任とるつもりだ!今日はヒトミやスポンサーのお嬢さんが見てるのにこの俺に恥をかかせやがって!」
「知らねえよ。」
「なんだと!」
ヒートアップする男優の元に人が集まってくる。
「落ち着いてハジメくん」
「監督、コイツは何なんですか?偉そうに、事務所にクレーム入れてくださいよ。」
「わかった、わかった。君!どこの事務所から来たのかね。ハジメ君に何かあったらどうするつもりか!」
監督と呼ばれてる男は俺を責めだした。
「俺はどこの事務所でもありませんよ。ただ、ここで見学していたら巻き込まれただけです。」
「なんだと!勝手に入ってきていいと思っているのか!誰か警備員を呼んでこい!」
「おいおい、偉そうにしてて、不法侵入かよ。ざまぁないな。」
ハジメは高笑いをしていた。
そこにアズサが来る。
「リョウくん?何でここにいるの?あっ、でもその格好も似合ってるよ♪」
「アズちゃん?なんで?」
「若、先程の太刀筋なかなかのものでしたぞ。残念なのは相手が未熟すぎる事でしたが・・・」
今日のお付きは名古屋に行った時、屋形船にいた、三浦さんだった。
「あれ三浦さん、東海じゃないのに来てるんですね?」
「若、覚えて下さってましたか。ありがたき幸せ!」
「三浦さん、頭あげて。」
「そうよ、三浦、私とリョウくんの会話をとっちゃダメ!」
「これは失礼いたしました。」
「アズちゃん、後で三浦さんに優しくしてあげてね。」
「はーい。それでなんでリョウくんここにいるの?」
「あー話せば長くなるのだけど・・・」
「コラ、リョウ!ちょっと見ない間に女の子捕まえるんじゃない!」
ヒトミが着替えから帰ってきた。
「よう、ヒトミ。馬子にも衣装だな。」
「それ、褒めてないからね。それよりなんで和服になってるの?」
「いや~エキストラに誘われちゃって。」
「リョウ、なんでおとなしく出来ないの?」
俺とヒトミか話しているとアズサが袖を引っ張ってくる。
「リョウくん?ヒトミさんと知り合いなの?」
「うん、地元が同じでね、」
「私はリョウの彼女だよ。」
「元をつけろよ!誤解を招くだろ!」
「へへっ、いいでしょお嬢さん♪」
「むっ!別れている彼女さんはお引き取りを。私達には未来がありますので。」
「あらら~リョウ~わたしいじめられてる~」
俺達が話していると監督が近づいてくる。
「源様、今日はよくお越しくださいました。今後もよいお付き合いをお願いします。」
「リョウくんを警備員に突きだす様な方とはこれっきりの付き合いとさしてもらいます。」
アズサはキッパリ言った。
「そ、そんな、お待ちを、どうかお許しください。」
監督は見事な土下座をしていた。
「アズちゃん、乱入してた俺が悪いから監督さんは許してあげてよ。」
「リョウくんがそう言うのでしたら、構いませんが。」
「ありがとうございます。」
なんとか、大団円でまとまりそうな時、
ふと、俺のイタズラ心に火がついた。
俺はアズちゃんの手を取りおねだりする。
「アズちゃん、アズちゃん、ちょっと無理なお願いしていい?」
「り、リョウくん、何でも言ってください。」
顔を真っ赤にしながら答えてくれた。
「俺、一回自由に殺陣してみたい。」
「はい?」
「ねえ、監督さん、スポンサーの許可でたら一回だけセットと役者さん借りていい?」
「ああ、許可と予算が出るなら構わないが・・・」
「アズちゃん。」
俺はアズちゃんを見つめる。
「もちろん、いいですよ。正しちゃんと映像もとってください。三浦、予算を提示してあげて。」
三浦さんは監督と予算交渉に入る。
数分後、
「いいか!お前達、全力で協力するんだぞ!手抜きした奴はこの世界に入られないと思え!」
監督の気合いは充分だった。
俺の席には別の人が座っていた!
「おう、居場所がなくなっていたとは!」
まあ、入社直後に長期休暇とればなぁ・・・
しかたないか~
「石戸係長、俺は首ですか?」
俺は一応、上司の石戸係長に聞いてみる。
「君ね、出勤日と休暇の数どちらが多いと思う。」
「や、休みですかねぇ。」
「そうだろう、最初3ヶ月は試用期間だよ、それを休めばどうなるか、わかるだろう。」
「はい、その通りですね。短い間ですがお世話になりました。」
俺は荷物をまとめて、会社を後にした。
「さて、どうするかね~源グループに行ってみるかな?拾ってくれたらいいのだか・・・」
近くの公園のベンチに座り、考えていた。
「リョウ、どうしたの?元気ないじゃない!」
声の方向を見るとそこにはヒトミがいた。
「あれ、ヒトミこそどうしたの?」
「私は近くで撮影があって、今休憩中なの?リョウは?」
「いや~会社を首になってね。どうするか考えてるとこだよ。」
「プッ!、リョウ笑わさないでよ。その年でリストラなの?」
「ちゃうわい、ケガで休みすぎたから席がなくなったんだよ。」
「あー、入院してたもんね。どう暇なら撮影見に来ない?」
「まあ、暇だしなぁ。見学させてもらうよ。」
俺はヒトミに連れられ撮影所についた。
「そういえば、聞いてなったけど何撮影してるの?」
「時代劇、私はこれから着替えてくるからその辺に邪魔にならないようにね。何かあったら私の名前出していいからね。」
ヒトミは奥に入っていった。
俺は撮影所は初めて来たからいろいろ見て回っていたら、ふと呼び止められた。
「君ねダメじゃないか、早く着替えて来なさい!」
「いや、俺は・・・」
「早く!トロトロしない!」
俺は言われるまま更衣室に連れていかれる。
「おおー侍の格好だ。」
俺は着物に袴姿となった。
「さあ、ここで殺陣を行います今日の役者さんは殺陣が苦手で多分当ててしまうと思いますがそれに配慮してください。」
注意事項を説明され、俺は配置につく。
殺陣が始まり、主役と思える男が斬られ役を模造刀で殴っていた。
「あの野郎!蹴りも入れてるじゃないか!」
俺は演技で斬られるのは仕方ないと思ったが、あれはただ殴りたいだけで止めるつもりはない攻撃だった。
そして、俺の番、何も気にせず上から斬りかかる男の剣を受け弾き返す。
俺の抵抗に怒ったのか更に力任せの攻撃をしてくる。
俺はその攻撃を軽くいなし、手招きをして挑発する。
更に怒ったのか突っ込んできたので俺がかわすと三段ぐらいの階段から転げ落ちた。
「カットー!」
監督の声が響く、すると男優の男が文句を言いにきた。
「お前どういうつもりだよ、なんで俺に斬られない!」
「お前こそどういうつもりだ?全部止めずに殴ってたじゃないか!」
「俺はいいんだよ!主役様だからな。」
「よくないだろ、ケガ人が出たらどうするつもりだ!」
「お前らエキストラのケガなんか知らねぇよ!それよりお前こそどう責任とるつもりだ!今日はヒトミやスポンサーのお嬢さんが見てるのにこの俺に恥をかかせやがって!」
「知らねえよ。」
「なんだと!」
ヒートアップする男優の元に人が集まってくる。
「落ち着いてハジメくん」
「監督、コイツは何なんですか?偉そうに、事務所にクレーム入れてくださいよ。」
「わかった、わかった。君!どこの事務所から来たのかね。ハジメ君に何かあったらどうするつもりか!」
監督と呼ばれてる男は俺を責めだした。
「俺はどこの事務所でもありませんよ。ただ、ここで見学していたら巻き込まれただけです。」
「なんだと!勝手に入ってきていいと思っているのか!誰か警備員を呼んでこい!」
「おいおい、偉そうにしてて、不法侵入かよ。ざまぁないな。」
ハジメは高笑いをしていた。
そこにアズサが来る。
「リョウくん?何でここにいるの?あっ、でもその格好も似合ってるよ♪」
「アズちゃん?なんで?」
「若、先程の太刀筋なかなかのものでしたぞ。残念なのは相手が未熟すぎる事でしたが・・・」
今日のお付きは名古屋に行った時、屋形船にいた、三浦さんだった。
「あれ三浦さん、東海じゃないのに来てるんですね?」
「若、覚えて下さってましたか。ありがたき幸せ!」
「三浦さん、頭あげて。」
「そうよ、三浦、私とリョウくんの会話をとっちゃダメ!」
「これは失礼いたしました。」
「アズちゃん、後で三浦さんに優しくしてあげてね。」
「はーい。それでなんでリョウくんここにいるの?」
「あー話せば長くなるのだけど・・・」
「コラ、リョウ!ちょっと見ない間に女の子捕まえるんじゃない!」
ヒトミが着替えから帰ってきた。
「よう、ヒトミ。馬子にも衣装だな。」
「それ、褒めてないからね。それよりなんで和服になってるの?」
「いや~エキストラに誘われちゃって。」
「リョウ、なんでおとなしく出来ないの?」
俺とヒトミか話しているとアズサが袖を引っ張ってくる。
「リョウくん?ヒトミさんと知り合いなの?」
「うん、地元が同じでね、」
「私はリョウの彼女だよ。」
「元をつけろよ!誤解を招くだろ!」
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「あらら~リョウ~わたしいじめられてる~」
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「リョウくんがそう言うのでしたら、構いませんが。」
「ありがとうございます。」
なんとか、大団円でまとまりそうな時、
ふと、俺のイタズラ心に火がついた。
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「アズちゃん、アズちゃん、ちょっと無理なお願いしていい?」
「り、リョウくん、何でも言ってください。」
顔を真っ赤にしながら答えてくれた。
「俺、一回自由に殺陣してみたい。」
「はい?」
「ねえ、監督さん、スポンサーの許可でたら一回だけセットと役者さん借りていい?」
「ああ、許可と予算が出るなら構わないが・・・」
「アズちゃん。」
俺はアズちゃんを見つめる。
「もちろん、いいですよ。正しちゃんと映像もとってください。三浦、予算を提示してあげて。」
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