歳の差の花嫁

Katty

文字の大きさ
57 / 66

出勤したが

しおりを挟む
ケガも治り、初出勤、席があるかドキドキしながら行くと・・・
俺の席には別の人が座っていた!
「おう、居場所がなくなっていたとは!」
まあ、入社直後に長期休暇とればなぁ・・・
しかたないか~
「石戸係長、俺は首ですか?」
俺は一応、上司の石戸係長に聞いてみる。
「君ね、出勤日と休暇の数どちらが多いと思う。」
「や、休みですかねぇ。」
「そうだろう、最初3ヶ月は試用期間だよ、それを休めばどうなるか、わかるだろう。」
「はい、その通りですね。短い間ですがお世話になりました。」
俺は荷物をまとめて、会社を後にした。

「さて、どうするかね~源グループに行ってみるかな?拾ってくれたらいいのだか・・・」
近くの公園のベンチに座り、考えていた。

「リョウ、どうしたの?元気ないじゃない!」
声の方向を見るとそこにはヒトミがいた。
「あれ、ヒトミこそどうしたの?」
「私は近くで撮影があって、今休憩中なの?リョウは?」
「いや~会社を首になってね。どうするか考えてるとこだよ。」
「プッ!、リョウ笑わさないでよ。その年でリストラなの?」
「ちゃうわい、ケガで休みすぎたから席がなくなったんだよ。」
「あー、入院してたもんね。どう暇なら撮影見に来ない?」
「まあ、暇だしなぁ。見学させてもらうよ。」
俺はヒトミに連れられ撮影所についた。

「そういえば、聞いてなったけど何撮影してるの?」
「時代劇、私はこれから着替えてくるからその辺に邪魔にならないようにね。何かあったら私の名前出していいからね。」
ヒトミは奥に入っていった。
俺は撮影所は初めて来たからいろいろ見て回っていたら、ふと呼び止められた。 
「君ねダメじゃないか、早く着替えて来なさい!」
「いや、俺は・・・」
「早く!トロトロしない!」
俺は言われるまま更衣室に連れていかれる。
「おおー侍の格好だ。」
俺は着物に袴姿となった。
「さあ、ここで殺陣を行います今日の役者さんは殺陣が苦手で多分当ててしまうと思いますがそれに配慮してください。」
注意事項を説明され、俺は配置につく。
殺陣が始まり、主役と思える男が斬られ役を模造刀で殴っていた。
「あの野郎!蹴りも入れてるじゃないか!」
俺は演技で斬られるのは仕方ないと思ったが、あれはただ殴りたいだけで止めるつもりはない攻撃だった。
そして、俺の番、何も気にせず上から斬りかかる男の剣を受け弾き返す。
俺の抵抗に怒ったのか更に力任せの攻撃をしてくる。
俺はその攻撃を軽くいなし、手招きをして挑発する。
更に怒ったのか突っ込んできたので俺がかわすと三段ぐらいの階段から転げ落ちた。
「カットー!」
監督の声が響く、すると男優の男が文句を言いにきた。
「お前どういうつもりだよ、なんで俺に斬られない!」
「お前こそどういうつもりだ?全部止めずに殴ってたじゃないか!」
「俺はいいんだよ!主役様だからな。」
「よくないだろ、ケガ人が出たらどうするつもりだ!」
「お前らエキストラのケガなんか知らねぇよ!それよりお前こそどう責任とるつもりだ!今日はヒトミやスポンサーのお嬢さんが見てるのにこの俺に恥をかかせやがって!」
「知らねえよ。」
「なんだと!」
ヒートアップする男優の元に人が集まってくる。
「落ち着いてハジメくん」
「監督、コイツは何なんですか?偉そうに、事務所にクレーム入れてくださいよ。」
「わかった、わかった。君!どこの事務所から来たのかね。ハジメ君に何かあったらどうするつもりか!」
監督と呼ばれてる男は俺を責めだした。
「俺はどこの事務所でもありませんよ。ただ、ここで見学していたら巻き込まれただけです。」
「なんだと!勝手に入ってきていいと思っているのか!誰か警備員を呼んでこい!」
「おいおい、偉そうにしてて、不法侵入かよ。ざまぁないな。」
ハジメは高笑いをしていた。
そこにアズサが来る。
「リョウくん?何でここにいるの?あっ、でもその格好も似合ってるよ♪」
「アズちゃん?なんで?」
「若、先程の太刀筋なかなかのものでしたぞ。残念なのは相手が未熟すぎる事でしたが・・・」
今日のお付きは名古屋に行った時、屋形船にいた、三浦さんだった。
「あれ三浦さん、東海じゃないのに来てるんですね?」
「若、覚えて下さってましたか。ありがたき幸せ!」
「三浦さん、頭あげて。」
「そうよ、三浦、私とリョウくんの会話をとっちゃダメ!」
「これは失礼いたしました。」
「アズちゃん、後で三浦さんに優しくしてあげてね。」
「はーい。それでなんでリョウくんここにいるの?」
「あー話せば長くなるのだけど・・・」
「コラ、リョウ!ちょっと見ない間に女の子捕まえるんじゃない!」
ヒトミが着替えから帰ってきた。
「よう、ヒトミ。馬子にも衣装だな。」
「それ、褒めてないからね。それよりなんで和服になってるの?」
「いや~エキストラに誘われちゃって。」
「リョウ、なんでおとなしく出来ないの?」

俺とヒトミか話しているとアズサが袖を引っ張ってくる。
「リョウくん?ヒトミさんと知り合いなの?」
「うん、地元が同じでね、」
「私はリョウの彼女だよ。」
「元をつけろよ!誤解を招くだろ!」
「へへっ、いいでしょお嬢さん♪」
「むっ!別れている彼女さんはお引き取りを。私達には未来がありますので。」
「あらら~リョウ~わたしいじめられてる~」

俺達が話していると監督が近づいてくる。
「源様、今日はよくお越しくださいました。今後もよいお付き合いをお願いします。」
「リョウくんを警備員に突きだす様な方とはこれっきりの付き合いとさしてもらいます。」
アズサはキッパリ言った。
「そ、そんな、お待ちを、どうかお許しください。」
監督は見事な土下座をしていた。
「アズちゃん、乱入してた俺が悪いから監督さんは許してあげてよ。」
「リョウくんがそう言うのでしたら、構いませんが。」
「ありがとうございます。」
なんとか、大団円でまとまりそうな時、
ふと、俺のイタズラ心に火がついた。
俺はアズちゃんの手を取りおねだりする。
「アズちゃん、アズちゃん、ちょっと無理なお願いしていい?」
「り、リョウくん、何でも言ってください。」
顔を真っ赤にしながら答えてくれた。
「俺、一回自由に殺陣してみたい。」
「はい?」
「ねえ、監督さん、スポンサーの許可でたら一回だけセットと役者さん借りていい?」
「ああ、許可と予算が出るなら構わないが・・・」
「アズちゃん。」
俺はアズちゃんを見つめる。
「もちろん、いいですよ。正しちゃんと映像もとってください。三浦、予算を提示してあげて。」
三浦さんは監督と予算交渉に入る。
数分後、
「いいか!お前達、全力で協力するんだぞ!手抜きした奴はこの世界に入られないと思え!」
監督の気合いは充分だった。


しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

再婚相手の連れ子は、僕が恋したレンタル彼女。――完璧な義妹は、深夜の自室で「練習」を強いてくる

まさき
恋愛
「初めまして、お兄さん。これからよろしくお願いしますね」 父の再婚によって現れた義理の妹・水瀬 凛(みなせ りん)。 清楚なワンピースを纏い、非の打ち所がない笑顔で挨拶をする彼女を見て、僕は息が止まるかと思った。 なぜなら彼女は、僕が貯金を叩いて一度だけレンタルし、その圧倒的なプロ意識と可憐さに――本気で恋をしてしまった人気No.1レンタル彼女だったから。 学校では誰もが憧れる高嶺の花。 家では親も感心するほど「理想の妹」を演じる彼女。 しかし、二人きりになった深夜のキッチンで、彼女は冷たい瞳で僕を射抜く。 「……私の仕事のこと、親に言ったらタダじゃおかないから」 秘密を共有したことで始まった、一つ屋根の下の奇妙な生活。 彼女は「さらなるスキルアップ」を名目に、僕の部屋を訪れるようになる。 「ねえ、もっと本気で抱きしめて。……そんなんじゃ、次のデートの練習にならないでしょ?」 これは、仕事(レンタル)か、演技(家族)か、それとも――。 完璧すぎる義妹に翻弄され、理性が溶けていく10日間の物語。 『著者より』 もしこの話が合えば、マイページに他の作品も置いてあります。 https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/658724858

隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが

akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。 毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。 そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。 数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。 平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、 幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。 笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。 気づけば心を奪われる―― 幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

清楚な執事長、常駐位置が“お嬢様の隣”に確定しました

星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー本編8話・後日談12話⭐︎ 清楚で完璧、屋敷の秩序そのもの——そんな執事長ユリウスの“常駐位置”が、なぜか私の隣に確定しました。 膝掛けは標準装備、角砂糖は二つ、そして「隣にいます」が口癖に。 さらに恐ろしいことに、私が小声で“要求”すると、清楚な笑顔で「承知しました」と甘く返事をしてくるのです。 社交は上品に、恋心は必死に隠したい。 なのに執事長は、恋を“業務改善”みたいに制度化して逃がしてくれない——! むっつり令嬢の乙女心臓が限界を迎える、甘々コメディ恋愛譚。 清楚な顔の執事長が、あなたの心臓まで囲い込みにきます。

カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~

伊吹美香
恋愛
ウエディングプランナーとして働く菱崎由華 結婚式当日に花嫁に逃げられた建築会社CEOの月城蒼空 幼馴染の二人が偶然再会し、花嫁に逃げられた蒼空のメンツのために、カモフラージュ婚をしてしまう二人。 割り切った結婚かと思いきや、小さいころからずっと由華のことを想っていた蒼空が、このチャンスを逃すはずがない。 思いっきり溺愛する蒼空に、由華は翻弄されまくりでパニック。 二人の結婚生活は一体どうなる?

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

処理中です...