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転入生
天才
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彼の名はモルドレッド、生まれつきの天才として生まれた子だった。
自分の問に対し、自らが解決、証明するという他人に頼らず生きてきた。
彼が十歳に満たない頃、彼は家を出た。
弟が何度も止めたが、彼はそんなこと眼中になかった。
彼は家庭とも関わらず、外部とも関わらず、ひたすらに研究を行い、あらゆる物の性能を革新的に増強した。
それ故に彼は固有魔法を取得してなかった。
彼はある日、1つの難題へとたどり着く。
それはテレポートの研究だった。
この世には何人かがテレポートの固有魔法を使うものがいるだろう。
しかしそれはその本人しか使用できないものであり、大衆が使えたらどれほど良いだろうと、考えていた。
しかしあまりにも情報が無ければ、根本的な部分すら分からない。
そして彼は1人の友達と呼べる者と出会う。
彼の名はシャッターマン。
彼の固有魔法はテレポートだった。
モルドレッドはシャッターマンにひたすら聞いた。
どういった感覚?無機物の移動は可能か?
シャッターマンは彼がテレポートに興味があるんだと思い丁寧に答えてくれた。
そしてある日、ついにテレポート可能の機器を完成させたのだ。
そしてそれを学会で紹介した。
そこにはシャッターマンもいた。
その学会では高い評価をもらったテレポート機器。
その夜にそれは壊されることとなった。
犯人は不明、破壊道具はハンマーのようだ。
それはモルドレッドが長年の研究の末、ようやくたどり着いた答えであった。
モルドレッドはここからおかしくなっていった気がするのだ。
彼には誰が犯人なのかすぐ分かった。
雨の降る公園、彼はシャッターマンを呼び出した。
「あれを壊したの、お前だろ」
「何言ってるの?君を応援していたのにそんなことするわけ──」
「今ので確信した、お前に研究のことなんて一言も言ってないのにな」
モルドレッドはナイフを取りだしシャッターマンに飛びついた。
しかしテレポートで簡単に避けられる。
「モルドさ、君固有魔法使えないんだろう?こんな無謀なことやめてさ、また頑張ればいいじゃないか」
その言葉にモルドレッドは笑いながら立ち上がる。
「本当に恥ずかしいし情けないよな、自分のアイデンティティが失われるからか?自分だけの取っておきの魔法だもんな、テレポートは、それを機械ごときにパクられるってのはどんな気分だ?」
「最近モルドさ、調子乗ってない?」
テレポートで目の前に飛んできたシャッターマンはモルドを拳で殴りつけた。
カウンターで切りつけようと思っても、いつの間にか間合いの外にいる。
それからはその繰り返しである。
顔が腫れまくったモルドレッドは雨に打たれながら寝そべっていた。
落としたナイフは今シャッターマンの手にある。
「君の言う通りだよ、この魔法は僕の夢で、希望で、全てなんだ、君の脳ミソより上だって、今から君の大好きな証明をしてやるよ」
シャッターマンはナイフをモルドレッドの顔に向けて押さえつけた。
それにモルドレッドは抵抗する。
この時モルドレッドはおかしことを考えていた。
──そんなに固有魔法が大切か?馬鹿らしい、彼が憎い、ほら見てみろよ、あの自信に満ち溢れた顔。あれをぐしゃぐしゃにするのが、あぁ、楽しみだ。
何かが開けた、魔力が手に集まっていく。
ズシャっと、血潮が飛んだ。
ナイフは上空に舞い上がり、シャッターマンの顔が半分になっていた。
「あ...あ......」
なんて顔だ、中の脳みそがぞろぞろと流れ出てくる。
「ハハッ、アハハッ!」
この時、彼の生きる目的は研究ではなく、人の破壊を軸にし始めた。
それからからは沢山人を殺した、殺しまくった。
そして彼は、一人の男と会う。
「やぁ、僕はナツ、君いい目をしてるね」
モルドレッドという名を捨て、彼はウラマという名を貰い、今も彼は生きている。
自分の問に対し、自らが解決、証明するという他人に頼らず生きてきた。
彼が十歳に満たない頃、彼は家を出た。
弟が何度も止めたが、彼はそんなこと眼中になかった。
彼は家庭とも関わらず、外部とも関わらず、ひたすらに研究を行い、あらゆる物の性能を革新的に増強した。
それ故に彼は固有魔法を取得してなかった。
彼はある日、1つの難題へとたどり着く。
それはテレポートの研究だった。
この世には何人かがテレポートの固有魔法を使うものがいるだろう。
しかしそれはその本人しか使用できないものであり、大衆が使えたらどれほど良いだろうと、考えていた。
しかしあまりにも情報が無ければ、根本的な部分すら分からない。
そして彼は1人の友達と呼べる者と出会う。
彼の名はシャッターマン。
彼の固有魔法はテレポートだった。
モルドレッドはシャッターマンにひたすら聞いた。
どういった感覚?無機物の移動は可能か?
シャッターマンは彼がテレポートに興味があるんだと思い丁寧に答えてくれた。
そしてある日、ついにテレポート可能の機器を完成させたのだ。
そしてそれを学会で紹介した。
そこにはシャッターマンもいた。
その学会では高い評価をもらったテレポート機器。
その夜にそれは壊されることとなった。
犯人は不明、破壊道具はハンマーのようだ。
それはモルドレッドが長年の研究の末、ようやくたどり着いた答えであった。
モルドレッドはここからおかしくなっていった気がするのだ。
彼には誰が犯人なのかすぐ分かった。
雨の降る公園、彼はシャッターマンを呼び出した。
「あれを壊したの、お前だろ」
「何言ってるの?君を応援していたのにそんなことするわけ──」
「今ので確信した、お前に研究のことなんて一言も言ってないのにな」
モルドレッドはナイフを取りだしシャッターマンに飛びついた。
しかしテレポートで簡単に避けられる。
「モルドさ、君固有魔法使えないんだろう?こんな無謀なことやめてさ、また頑張ればいいじゃないか」
その言葉にモルドレッドは笑いながら立ち上がる。
「本当に恥ずかしいし情けないよな、自分のアイデンティティが失われるからか?自分だけの取っておきの魔法だもんな、テレポートは、それを機械ごときにパクられるってのはどんな気分だ?」
「最近モルドさ、調子乗ってない?」
テレポートで目の前に飛んできたシャッターマンはモルドを拳で殴りつけた。
カウンターで切りつけようと思っても、いつの間にか間合いの外にいる。
それからはその繰り返しである。
顔が腫れまくったモルドレッドは雨に打たれながら寝そべっていた。
落としたナイフは今シャッターマンの手にある。
「君の言う通りだよ、この魔法は僕の夢で、希望で、全てなんだ、君の脳ミソより上だって、今から君の大好きな証明をしてやるよ」
シャッターマンはナイフをモルドレッドの顔に向けて押さえつけた。
それにモルドレッドは抵抗する。
この時モルドレッドはおかしことを考えていた。
──そんなに固有魔法が大切か?馬鹿らしい、彼が憎い、ほら見てみろよ、あの自信に満ち溢れた顔。あれをぐしゃぐしゃにするのが、あぁ、楽しみだ。
何かが開けた、魔力が手に集まっていく。
ズシャっと、血潮が飛んだ。
ナイフは上空に舞い上がり、シャッターマンの顔が半分になっていた。
「あ...あ......」
なんて顔だ、中の脳みそがぞろぞろと流れ出てくる。
「ハハッ、アハハッ!」
この時、彼の生きる目的は研究ではなく、人の破壊を軸にし始めた。
それからからは沢山人を殺した、殺しまくった。
そして彼は、一人の男と会う。
「やぁ、僕はナツ、君いい目をしてるね」
モルドレッドという名を捨て、彼はウラマという名を貰い、今も彼は生きている。
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