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第一章 始まり
14話 初日を終えたメンバー
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9時頃。
私たちのカウントが赤い字で6に変わったのを確認し、ルール違反の4人の羊皮紙がどんどん燃えてなくなるのを見守る。だって、それが終わった後じゃないと、執行現場を目撃してしまうかもしれない……。
ボーッと見ていると、羊皮紙が全部で8枚になる。
ちなみに残っているのは……。
『東雲陽翔 男 26歳』
『神楽紫音 女 22歳』
『谷岡瑠斗 男 17歳』
『鷺谷信也 男 46歳』
『臼井幸子 女 31歳』
幸が薄そうな女性のことだ。生き残ってるってことは……そこまで幸は薄くないのかもしれない。
『金田きらら 女 23歳』
ケバケバのギャル。なんだかんだ生き残ってる。
『深山翼佑 男 51歳』
真面目そうなおじさん。
『鳥羽空悟 男 24歳』
ピアス開けすぎのチャラ男。
⸺⸺以上の8人だ。
私の第一印象では臼井さんと深山さんはなんとなく協力できそうだけど、あとの3人は……厳しそうな気がする。
⸺⸺
私たちがレストランを出ようとした時、目の下に大きなクマを作ったギャルのきららさんがものすごい勢い形相でレストランへと入ってきた。
「ちょっと、邪魔、どいて」
彼女はそう言って定位置のテーブルに着くと、そのまま突っ伏して動かなくなった。
やっぱり、きららさんは協力はムズそう。
そんな事を考えていると、次にチャラ男の鳥羽さんがレストランへと入ってくる。
「よぉ、お前ら。はよ」
彼も挨拶はしてくれたが昨日の覇気はない。
「おはよう」
「鳥羽さんおはよう」
「おはようございます」
「何かお前ら元気そうだな……。あぁ、そうだ、お前ら昨日昼間の間にアド稼いでやがった組か。なぁ、お前らってこのルールの事事前に知ってたのか?」
と、鳥羽さん。
「いや、知らなかった」
そう陽翔さんが返す。
「ホントかぁ……?」
白い目で見てくる鳥羽さんへ、スタッフが口を挟む。
「ここにいる皆さんは全員同じ条件のもと集っています。誰かにだけ事前に情報があったということはありえません」
「わぁーったよ。お前ら今から本館行くんか? じゃ、これが最後の会話だな。じゃぁな」
鳥羽さんはそう言ってひらひらと手を振ると、カウンターへ行き何かを注文していた。
「さぁ、行くか」
陽翔さんの一言で、廊下へと出る私たち。去り際にスタッフが会釈をしてくれたので、私もお辞儀をしてエレベーターへと乗り込んだ。
私たちのカウントが赤い字で6に変わったのを確認し、ルール違反の4人の羊皮紙がどんどん燃えてなくなるのを見守る。だって、それが終わった後じゃないと、執行現場を目撃してしまうかもしれない……。
ボーッと見ていると、羊皮紙が全部で8枚になる。
ちなみに残っているのは……。
『東雲陽翔 男 26歳』
『神楽紫音 女 22歳』
『谷岡瑠斗 男 17歳』
『鷺谷信也 男 46歳』
『臼井幸子 女 31歳』
幸が薄そうな女性のことだ。生き残ってるってことは……そこまで幸は薄くないのかもしれない。
『金田きらら 女 23歳』
ケバケバのギャル。なんだかんだ生き残ってる。
『深山翼佑 男 51歳』
真面目そうなおじさん。
『鳥羽空悟 男 24歳』
ピアス開けすぎのチャラ男。
⸺⸺以上の8人だ。
私の第一印象では臼井さんと深山さんはなんとなく協力できそうだけど、あとの3人は……厳しそうな気がする。
⸺⸺
私たちがレストランを出ようとした時、目の下に大きなクマを作ったギャルのきららさんがものすごい勢い形相でレストランへと入ってきた。
「ちょっと、邪魔、どいて」
彼女はそう言って定位置のテーブルに着くと、そのまま突っ伏して動かなくなった。
やっぱり、きららさんは協力はムズそう。
そんな事を考えていると、次にチャラ男の鳥羽さんがレストランへと入ってくる。
「よぉ、お前ら。はよ」
彼も挨拶はしてくれたが昨日の覇気はない。
「おはよう」
「鳥羽さんおはよう」
「おはようございます」
「何かお前ら元気そうだな……。あぁ、そうだ、お前ら昨日昼間の間にアド稼いでやがった組か。なぁ、お前らってこのルールの事事前に知ってたのか?」
と、鳥羽さん。
「いや、知らなかった」
そう陽翔さんが返す。
「ホントかぁ……?」
白い目で見てくる鳥羽さんへ、スタッフが口を挟む。
「ここにいる皆さんは全員同じ条件のもと集っています。誰かにだけ事前に情報があったということはありえません」
「わぁーったよ。お前ら今から本館行くんか? じゃ、これが最後の会話だな。じゃぁな」
鳥羽さんはそう言ってひらひらと手を振ると、カウンターへ行き何かを注文していた。
「さぁ、行くか」
陽翔さんの一言で、廊下へと出る私たち。去り際にスタッフが会釈をしてくれたので、私もお辞儀をしてエレベーターへと乗り込んだ。
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