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第四章 秋の訪れと地下遺跡のもふもふ
69話 読書の秋
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職人活動に打ち込むこと数日。ようやく個別依頼が片付いてきたので、気晴らしに図書館にでも行ってみる事にした。
⸺⸺ウルユ図書館⸺⸺
新しく建てたウルユ図書館は、みんなで本を集めていくスタイル。誰か1冊くらいは本を置いてくれているだろうか……。私は図書館を建ててすぐに図鑑を数冊置いたんだよね。
そんなことを考えながら図書館に足を踏み入れる。
「えっ……!?」
視界に入ったのは、1冊どころか12個ある各本棚に30冊ずつは並んでいるかという光景だった。本棚は大きいのでまだスカスカだけど、思いの外たくさんの本が集まっていた。
それに……島の住人全員いる。時刻は15時過ぎくらい。確かにみんなギルドのお仕事も切り上げて好きなことをしているような時間だけど……空前の読書ブームだ。
驚くのはみんながいることだけじゃない。各本棚には『歴史』『地理』『物語』など、独自の観点で分類された札が付けられていた。私の置いた図鑑もちゃんと『図鑑』のところに置き直されている。
「この札……畑のやつだ……」
筆跡はラフちゃんのもの。そっか、ラフちゃんが全部分けてくれたんだ。思えば畑も種類ごとにきちっと分けられている。ラフちゃんは細かい仕分けの作業が好きなのか。
なんとなく私の置いた『魔物図鑑』を手に取ると、裏表紙に『マルシャン港町書店』と書かれていた。
これってまさか……!?
図鑑を元の場所に戻して『農業の全て』と書かれた参考書を手に取り裏表紙を見てみると、そこには私の予想通り『ラカノンファーム堂』と書かれていた。
無造作に他の本も手に取ってみるけれど、どの本にも本屋の名前が書かれている。
つまり、この図書館で読んだ本が自分用に欲しくなったらどこで買えばいいのかがすぐに分かるようになっているってことだ。
ラフちゃん……脱帽です。
ひたすらラフちゃんに感服していると、私のすぐ後ろのカーペットでキャッキャと楽しそうな声が聞こえてきた。
カーペットの上ではましゅたんとハリトリオたちが4匹で1冊の本を取り囲んでいた。そうだ、せっかくだからみんなが何を読んでいるのか覗いてみよう。
「楽しそうだね、何を読んでいるの?」
『あっ、ユノ!』
と、モモちゃん。
『あのね、“ダンゴムシたんけんたい”だよ!』
と、アオちゃん。
「ダンゴムシたんけんたい……おぉ、絵本かぁ。なになに……『そこへ、ダンゴムシのダンジロウもやってきました。みんな、どこへいくの? ボクもなかまにいれてよ。いいよ、みんなでころがろう! コロコロ、コロコロ……』」
私の音読がコロコロ転がる場面へ差し掛かると、ましゅたんもハリトリオもみんな『コロコロ』と言いながら私の周りを転がり始めてしまった。
⸺⸺なんだろうか、この、平和なひと時は……。
結局私は『ダンゴムシたんけんたい』を最後まで音読して癒やされると、同じカーペットで寝転がって足をパタパタさせながら本を読んでいるアメちゃんを訪ねた。
「おっ、ユノではないか。楽しそうに絵本を読んでおったな」
アメちゃんはニシシと笑う。
「うん、あの絵本ってアメちゃんが買ってきてくれたの? ウズメ村って書いてあったから」
「うむ。アメノカク諸島にはああいった絵本が多くてのう。チビらが喜ぶかと思って大人買いしてやったぞ」
「そうなんだ、ありがとう、みんなとっても楽しそうだったよ。アメちゃんは何を読んで……あれ、これって……」
アメちゃんの開いていたページは、私がクラフト工房でよく見ているものだった。
「ニシシ、これはお主が置いてくれた『魔導具図鑑』じゃ。魔導具はアメノカクでも一番栄えておる“オオミカミ島”にしかなくてのう。最近はネプが自身の町で活動をしておるように、わらわもウズメ村に遊びに行っておる。こういった魔導具を普及させるのも良いかと思ってな」
「あっ、確かウズメ村はクレド通貨があんまり普及してないから、都会のものはあんま買えないんだっけ?」
「そうじゃ。なぜかアメノカク諸島は地形のせいかオオミカミ島ばかりが栄えよる。しかし、ウズメ村は諸島でも末端の島ながら、わらわへの信仰を絶やさず、温かい島じゃ。わらわもその期待に応えてやりたくてなぁ」
「うわぁ、急にアメちゃんが神様っぽい……」
「ニシシ、わらわも本業は疎かにはしておらんぞよ」
アメちゃんの所を離れると、それから順番にみんなの様子を見て回った。
ランスロットは騎士の武勇伝を、ウルは自然百景のような写真集を、長老は色んな国の歴史書を、ゴブ君は釣りの教本を。
そして、ルキちゃんはまるでヒトのように一人用のテーブルに着き、足を組んで勇者の物語を読んでいた。
最近のルキちゃんは本格的に行動が“ヒト化”してきている。ヒトの道具も上手に使うようになってきて、農作業も手伝っており、毎日楽しそうだった。
最後にラフちゃんの所へ。
「ラフちゃん、集中しているところごめん」
『はっ、ユノ! ユノだけ来ないなと思っていたのですよ。最近忙しそうでしたからね』
「そうなの。来てみてビックリ。ラフちゃんが中心にここの管理をしてくれているんだよね、ありがとう」
『いえ、管理だなんてほどではないですよ。ウチがなんとなく仕分けをし始めたら、みんな真似してやってくれているだけです』
「そっか、確かに私もこれからは本を買ってきたらちゃんと裏に本屋の名前を書こうって思ったもんね。みんなもそれと同じ感じなのか」
『そうだと思います。みんなの思いやりでこの図書館は機能しているのですよ』
「あった方が良いかなと思ってなんとなく図書館を建てたけど、こんなに良い憩いの場になっているとは……って感じ。ラフちゃんは何を読んでいるの?」
『ウチが読んでいるのはこれです!』
ラフちゃんはそう言って表紙を見せてくれた。
⸺⸺婚約破棄されたので悪役令嬢の私は故郷の騎士団長様に愛されることにします⸺⸺
ラノベかな!? しかも悪役令嬢の婚約破棄ものだ!
「おぉ、ラフちゃん、恋愛ものを読むようになったのか……」
『ハイ! 最近は恋愛ものばかり読んでいますし、あちこちの本屋さんで買い漁ってます』
ラフちゃんも確実にヒトとしての心が育っている!
結局気晴らしに本を読みに来たはずなのに、みんなの本を読んでいる姿に癒やされて家に帰る私であった。
⸺⸺ウルユ図書館⸺⸺
新しく建てたウルユ図書館は、みんなで本を集めていくスタイル。誰か1冊くらいは本を置いてくれているだろうか……。私は図書館を建ててすぐに図鑑を数冊置いたんだよね。
そんなことを考えながら図書館に足を踏み入れる。
「えっ……!?」
視界に入ったのは、1冊どころか12個ある各本棚に30冊ずつは並んでいるかという光景だった。本棚は大きいのでまだスカスカだけど、思いの外たくさんの本が集まっていた。
それに……島の住人全員いる。時刻は15時過ぎくらい。確かにみんなギルドのお仕事も切り上げて好きなことをしているような時間だけど……空前の読書ブームだ。
驚くのはみんながいることだけじゃない。各本棚には『歴史』『地理』『物語』など、独自の観点で分類された札が付けられていた。私の置いた図鑑もちゃんと『図鑑』のところに置き直されている。
「この札……畑のやつだ……」
筆跡はラフちゃんのもの。そっか、ラフちゃんが全部分けてくれたんだ。思えば畑も種類ごとにきちっと分けられている。ラフちゃんは細かい仕分けの作業が好きなのか。
なんとなく私の置いた『魔物図鑑』を手に取ると、裏表紙に『マルシャン港町書店』と書かれていた。
これってまさか……!?
図鑑を元の場所に戻して『農業の全て』と書かれた参考書を手に取り裏表紙を見てみると、そこには私の予想通り『ラカノンファーム堂』と書かれていた。
無造作に他の本も手に取ってみるけれど、どの本にも本屋の名前が書かれている。
つまり、この図書館で読んだ本が自分用に欲しくなったらどこで買えばいいのかがすぐに分かるようになっているってことだ。
ラフちゃん……脱帽です。
ひたすらラフちゃんに感服していると、私のすぐ後ろのカーペットでキャッキャと楽しそうな声が聞こえてきた。
カーペットの上ではましゅたんとハリトリオたちが4匹で1冊の本を取り囲んでいた。そうだ、せっかくだからみんなが何を読んでいるのか覗いてみよう。
「楽しそうだね、何を読んでいるの?」
『あっ、ユノ!』
と、モモちゃん。
『あのね、“ダンゴムシたんけんたい”だよ!』
と、アオちゃん。
「ダンゴムシたんけんたい……おぉ、絵本かぁ。なになに……『そこへ、ダンゴムシのダンジロウもやってきました。みんな、どこへいくの? ボクもなかまにいれてよ。いいよ、みんなでころがろう! コロコロ、コロコロ……』」
私の音読がコロコロ転がる場面へ差し掛かると、ましゅたんもハリトリオもみんな『コロコロ』と言いながら私の周りを転がり始めてしまった。
⸺⸺なんだろうか、この、平和なひと時は……。
結局私は『ダンゴムシたんけんたい』を最後まで音読して癒やされると、同じカーペットで寝転がって足をパタパタさせながら本を読んでいるアメちゃんを訪ねた。
「おっ、ユノではないか。楽しそうに絵本を読んでおったな」
アメちゃんはニシシと笑う。
「うん、あの絵本ってアメちゃんが買ってきてくれたの? ウズメ村って書いてあったから」
「うむ。アメノカク諸島にはああいった絵本が多くてのう。チビらが喜ぶかと思って大人買いしてやったぞ」
「そうなんだ、ありがとう、みんなとっても楽しそうだったよ。アメちゃんは何を読んで……あれ、これって……」
アメちゃんの開いていたページは、私がクラフト工房でよく見ているものだった。
「ニシシ、これはお主が置いてくれた『魔導具図鑑』じゃ。魔導具はアメノカクでも一番栄えておる“オオミカミ島”にしかなくてのう。最近はネプが自身の町で活動をしておるように、わらわもウズメ村に遊びに行っておる。こういった魔導具を普及させるのも良いかと思ってな」
「あっ、確かウズメ村はクレド通貨があんまり普及してないから、都会のものはあんま買えないんだっけ?」
「そうじゃ。なぜかアメノカク諸島は地形のせいかオオミカミ島ばかりが栄えよる。しかし、ウズメ村は諸島でも末端の島ながら、わらわへの信仰を絶やさず、温かい島じゃ。わらわもその期待に応えてやりたくてなぁ」
「うわぁ、急にアメちゃんが神様っぽい……」
「ニシシ、わらわも本業は疎かにはしておらんぞよ」
アメちゃんの所を離れると、それから順番にみんなの様子を見て回った。
ランスロットは騎士の武勇伝を、ウルは自然百景のような写真集を、長老は色んな国の歴史書を、ゴブ君は釣りの教本を。
そして、ルキちゃんはまるでヒトのように一人用のテーブルに着き、足を組んで勇者の物語を読んでいた。
最近のルキちゃんは本格的に行動が“ヒト化”してきている。ヒトの道具も上手に使うようになってきて、農作業も手伝っており、毎日楽しそうだった。
最後にラフちゃんの所へ。
「ラフちゃん、集中しているところごめん」
『はっ、ユノ! ユノだけ来ないなと思っていたのですよ。最近忙しそうでしたからね』
「そうなの。来てみてビックリ。ラフちゃんが中心にここの管理をしてくれているんだよね、ありがとう」
『いえ、管理だなんてほどではないですよ。ウチがなんとなく仕分けをし始めたら、みんな真似してやってくれているだけです』
「そっか、確かに私もこれからは本を買ってきたらちゃんと裏に本屋の名前を書こうって思ったもんね。みんなもそれと同じ感じなのか」
『そうだと思います。みんなの思いやりでこの図書館は機能しているのですよ』
「あった方が良いかなと思ってなんとなく図書館を建てたけど、こんなに良い憩いの場になっているとは……って感じ。ラフちゃんは何を読んでいるの?」
『ウチが読んでいるのはこれです!』
ラフちゃんはそう言って表紙を見せてくれた。
⸺⸺婚約破棄されたので悪役令嬢の私は故郷の騎士団長様に愛されることにします⸺⸺
ラノベかな!? しかも悪役令嬢の婚約破棄ものだ!
「おぉ、ラフちゃん、恋愛ものを読むようになったのか……」
『ハイ! 最近は恋愛ものばかり読んでいますし、あちこちの本屋さんで買い漁ってます』
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