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第三章 和の食材と常夏の島
52話 やはり主食は米
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お米を炊くにはかまどが良いだろうか、それともキャンプみたいに飯ごうにしようか……。
「いや、両方作れば良いか♪」
やりたいことは取捨選択なんてしない! 全部やれば良いんだ♪
ウッドデッキのキッチンにかまどを追加でクラフト。ウッドデッキもそろそろ手狭になってきたな。
更に飯ごうもクラフトして、ラフちゃんと共に流しでバシャバシャお米をとぐ。
お水の量も目盛りが付いてくれているので、人間の指ではないラフちゃんでも、子どもの手の私でも最適なお水の量に出来るよ。
ラフちゃんは飯ごうを持って拠点の中央の焚き火エリアへ。ランスロットが既に焚き火をして火を調整してくれていた。
『ランスロット。この飯ごう、お願いしますね』
「うむ、承った。火の調節は俺に任せてくれ」
ランスロットは温度を感知しないため、みんなが“暑い”と感じる火の番を積極的にしてくれる。お風呂の火の番も彼の仕事だ。
かまどのご飯も炊き始め、いい感じにグツグツと音がして湯気が出てきたため、長老にかまどの晩をお願いして次の工程へ。
キッチン台では、ゴブくんがお魚を捌いていた。
「ゴブくん、お魚の捌き方ホントに上手になったよね~!」
「フゴフゴッ♪」
『自分で釣った魚を捌いてたくさん練習しただよ』
「うんうん、ゴブくんもいい感じにシェフになってきたね。このマグロとサーモンは刺し身用?」
『だべ。こっちの鯛とアジも生食OKだってグラキエスのおじさんは言ってたべ』
「良いねぇ……じゅる……よだれ出てきちゃうな……。こっちのお魚さんが天ぷら用で良いね。天ぷら用はもらっていくね」
『はい、だべ。お願いしますだ』
下ごしらえを終えた魚介類の並ぶトレイを持って、隣で作業をするラフちゃんを覗き込む。
ラフちゃんは狂ったように大根を千切りしていた。
トン、トン……という音ではなく、トトトトトト! が、今のラフちゃんの正しい表現だ。
「ラフちゃんももうプロだな……」
『ユノ、天ぷら用の山菜やお茄子にきのこは先にやっておきました。どうぞです』
「ありがとう、助かるぅ~♪」
ラフちゃんの側に置いてあるトレイも持って、ランスロットのいる焚き火のもとへ。
「ランスロット、これが全部天ぷら用だから。ルキちゃん、天ぷら衣、混ぜ混ぜ出来た~?」
「うむ、もらおう」
『はいですにゃ! 見てくださいですにゃ! 僕が全部一人で混ぜ混ぜしたんですにゃぁ♪』
切り株のデザインのテーブルに乗ったルキちゃんは、お腹が小麦粉で真っ白になりながらドヤ顔をした。
ガラスのボウルに入った天ぷら衣を、両肉球で上手に挟んだ泡立て器で混ぜ混ぜしていたのだ。もう後ろ足だけで立っているのもだいぶ自然になってきた。
「すごいよルキちゃん♪ 頑張ったね~。それじゃ、お料理が出来るまでまだかかるから、ウルと一緒に水浴びでもしておいで」
『はいですにゃ! 綺麗にしてくるのですにゃ♪』
ルキちゃんは、ハリトリオを転がして遊んでいたウルに声をかけてお風呂へと入っていった。
天ぷらはランスロットに任せて、私はかまどへ。お米のかまどからはお米を炊いたときのあの匂いが漂ってくる。
「おぉ、炊けてきてるね……!」
『もう少しじゃのう。まだワシが見ておるぞい』
「ありがとう。じゃぁ、私は……」
お米とは別のかまどに鍋を置いて、水を入れて火を起こす。
お湯が沸騰してきたら粉末状にした鰹節をサラサラと入れて、少しだけ味見。よし、出汁はこんな感じで良いかな。
切った長ネギを投入して、少し煮たところでましゅたん特製の白味噌を溶き入れる。
かまどの火は消して、ラフちゃん特製の絹ごし豆腐を手のひらに乗せて、包丁で切り込みを入れて、そっと鍋の中へ。
最後にゴブくんが島の海岸で育てていたワカメをクラフトで乾燥させたものをパラパラと入れて、お味噌汁の完成!
お米のかまども火を消して蒸らしタイムに入ったので、私はもう一品、ほうれん草のお浸しを料理。
ラフちゃんやゴブくん、そしてランスロットからも完成の声が上がり、ルキちゃんたちの水浴びも終わり。
この日のためにクラフトをした猫柄のお茶碗や味噌汁椀、陶器のお皿や小鉢に盛り付けをして、カフェテーブルへと並べる。
お日様も落ちて暗くなったので、拠点の篝火とカフェテーブルのランタンへと火を灯し、全員でカフェテーブルへ。
「遂にこの時がやって参りました! 本日の晩ご飯は天ぷらお刺身定食です! 皆様のご協力もあり、今日という日を迎えることが出来ました。本当にありがとうございます。それでは手を合わせて、いただきます♪」
「『いただきます♪』」
まずは白飯だけで味わう。
「んん……甘くて美味しい……」
余計な臭みは全く無く、白飯だけでお茶碗3杯はいけそうな最上級のお米。飯ごうで作った白飯はちょっとお焦げになっているのが最高。
続いてお味噌汁とほうれん草のお浸し。どちらも良い出汁が出ていて優しい味わい。
お刺身のお皿は大根のつまの上に大葉が敷かれ、その上にお刺身が丁寧に並べられている。
マグロとサーモンと鯛とアジ。グラキエスの港町で買った超新鮮なお刺身を、自家製のお醤油と、ウズメ村の近くの小川に生えていたワサビで美味しくサッパリといただきました。
天ぷらはまず山菜と茄子と大葉。山菜と大葉はましゅたんをスカウトしたウズメ村の北の森でルキちゃんとウルが採取してきたものを、ラフちゃんが栽培。
そしてましゅたん渾身の出来の舞茸と椎茸の天ぷら。ましゅたんはひたすらにこのきのこの天ぷらをかじっている。
天ぷらにした魚介類は、グラキエスやマルシャンで買ってきた鱚にエビ、カニ。
更にスネーフ鉱山でランスロットが釣ってきてくれた鉱山魚。
ゴブくんがこの島の海岸でよく釣ってくれる謎のお魚。最近長老のおかげで“ウルユハゼ”という名前だと言うことが判明した。どうやらこの島がウルユ島という名前になって、このお魚にも名前が付いたっぽい。
それにしてもハゼだったんだ……通りで美味しい訳だ。
食べ方はそのままでも十分美味しいけど、自家製の天つゆにグラキエス産岩塩、抹茶塩を用意した。抹茶塩はウルユ島周辺の海から作った通称“ウルユ塩”にウズメ村の抹茶をブレンド。
天つゆはあっさり、岩塩はさっぱり、抹茶塩は濃厚な味わいだった。
最後にほうじ茶を飲み干して、完食!
「はぁ~……幸せを食べたわぁ……」
これからは和食だけではなく、カレーライスやオムライス、チャーハンなんかも出来る。毎日の晩ご飯を考えるのが楽しみになってきた♪
「いや、両方作れば良いか♪」
やりたいことは取捨選択なんてしない! 全部やれば良いんだ♪
ウッドデッキのキッチンにかまどを追加でクラフト。ウッドデッキもそろそろ手狭になってきたな。
更に飯ごうもクラフトして、ラフちゃんと共に流しでバシャバシャお米をとぐ。
お水の量も目盛りが付いてくれているので、人間の指ではないラフちゃんでも、子どもの手の私でも最適なお水の量に出来るよ。
ラフちゃんは飯ごうを持って拠点の中央の焚き火エリアへ。ランスロットが既に焚き火をして火を調整してくれていた。
『ランスロット。この飯ごう、お願いしますね』
「うむ、承った。火の調節は俺に任せてくれ」
ランスロットは温度を感知しないため、みんなが“暑い”と感じる火の番を積極的にしてくれる。お風呂の火の番も彼の仕事だ。
かまどのご飯も炊き始め、いい感じにグツグツと音がして湯気が出てきたため、長老にかまどの晩をお願いして次の工程へ。
キッチン台では、ゴブくんがお魚を捌いていた。
「ゴブくん、お魚の捌き方ホントに上手になったよね~!」
「フゴフゴッ♪」
『自分で釣った魚を捌いてたくさん練習しただよ』
「うんうん、ゴブくんもいい感じにシェフになってきたね。このマグロとサーモンは刺し身用?」
『だべ。こっちの鯛とアジも生食OKだってグラキエスのおじさんは言ってたべ』
「良いねぇ……じゅる……よだれ出てきちゃうな……。こっちのお魚さんが天ぷら用で良いね。天ぷら用はもらっていくね」
『はい、だべ。お願いしますだ』
下ごしらえを終えた魚介類の並ぶトレイを持って、隣で作業をするラフちゃんを覗き込む。
ラフちゃんは狂ったように大根を千切りしていた。
トン、トン……という音ではなく、トトトトトト! が、今のラフちゃんの正しい表現だ。
「ラフちゃんももうプロだな……」
『ユノ、天ぷら用の山菜やお茄子にきのこは先にやっておきました。どうぞです』
「ありがとう、助かるぅ~♪」
ラフちゃんの側に置いてあるトレイも持って、ランスロットのいる焚き火のもとへ。
「ランスロット、これが全部天ぷら用だから。ルキちゃん、天ぷら衣、混ぜ混ぜ出来た~?」
「うむ、もらおう」
『はいですにゃ! 見てくださいですにゃ! 僕が全部一人で混ぜ混ぜしたんですにゃぁ♪』
切り株のデザインのテーブルに乗ったルキちゃんは、お腹が小麦粉で真っ白になりながらドヤ顔をした。
ガラスのボウルに入った天ぷら衣を、両肉球で上手に挟んだ泡立て器で混ぜ混ぜしていたのだ。もう後ろ足だけで立っているのもだいぶ自然になってきた。
「すごいよルキちゃん♪ 頑張ったね~。それじゃ、お料理が出来るまでまだかかるから、ウルと一緒に水浴びでもしておいで」
『はいですにゃ! 綺麗にしてくるのですにゃ♪』
ルキちゃんは、ハリトリオを転がして遊んでいたウルに声をかけてお風呂へと入っていった。
天ぷらはランスロットに任せて、私はかまどへ。お米のかまどからはお米を炊いたときのあの匂いが漂ってくる。
「おぉ、炊けてきてるね……!」
『もう少しじゃのう。まだワシが見ておるぞい』
「ありがとう。じゃぁ、私は……」
お米とは別のかまどに鍋を置いて、水を入れて火を起こす。
お湯が沸騰してきたら粉末状にした鰹節をサラサラと入れて、少しだけ味見。よし、出汁はこんな感じで良いかな。
切った長ネギを投入して、少し煮たところでましゅたん特製の白味噌を溶き入れる。
かまどの火は消して、ラフちゃん特製の絹ごし豆腐を手のひらに乗せて、包丁で切り込みを入れて、そっと鍋の中へ。
最後にゴブくんが島の海岸で育てていたワカメをクラフトで乾燥させたものをパラパラと入れて、お味噌汁の完成!
お米のかまども火を消して蒸らしタイムに入ったので、私はもう一品、ほうれん草のお浸しを料理。
ラフちゃんやゴブくん、そしてランスロットからも完成の声が上がり、ルキちゃんたちの水浴びも終わり。
この日のためにクラフトをした猫柄のお茶碗や味噌汁椀、陶器のお皿や小鉢に盛り付けをして、カフェテーブルへと並べる。
お日様も落ちて暗くなったので、拠点の篝火とカフェテーブルのランタンへと火を灯し、全員でカフェテーブルへ。
「遂にこの時がやって参りました! 本日の晩ご飯は天ぷらお刺身定食です! 皆様のご協力もあり、今日という日を迎えることが出来ました。本当にありがとうございます。それでは手を合わせて、いただきます♪」
「『いただきます♪』」
まずは白飯だけで味わう。
「んん……甘くて美味しい……」
余計な臭みは全く無く、白飯だけでお茶碗3杯はいけそうな最上級のお米。飯ごうで作った白飯はちょっとお焦げになっているのが最高。
続いてお味噌汁とほうれん草のお浸し。どちらも良い出汁が出ていて優しい味わい。
お刺身のお皿は大根のつまの上に大葉が敷かれ、その上にお刺身が丁寧に並べられている。
マグロとサーモンと鯛とアジ。グラキエスの港町で買った超新鮮なお刺身を、自家製のお醤油と、ウズメ村の近くの小川に生えていたワサビで美味しくサッパリといただきました。
天ぷらはまず山菜と茄子と大葉。山菜と大葉はましゅたんをスカウトしたウズメ村の北の森でルキちゃんとウルが採取してきたものを、ラフちゃんが栽培。
そしてましゅたん渾身の出来の舞茸と椎茸の天ぷら。ましゅたんはひたすらにこのきのこの天ぷらをかじっている。
天ぷらにした魚介類は、グラキエスやマルシャンで買ってきた鱚にエビ、カニ。
更にスネーフ鉱山でランスロットが釣ってきてくれた鉱山魚。
ゴブくんがこの島の海岸でよく釣ってくれる謎のお魚。最近長老のおかげで“ウルユハゼ”という名前だと言うことが判明した。どうやらこの島がウルユ島という名前になって、このお魚にも名前が付いたっぽい。
それにしてもハゼだったんだ……通りで美味しい訳だ。
食べ方はそのままでも十分美味しいけど、自家製の天つゆにグラキエス産岩塩、抹茶塩を用意した。抹茶塩はウルユ島周辺の海から作った通称“ウルユ塩”にウズメ村の抹茶をブレンド。
天つゆはあっさり、岩塩はさっぱり、抹茶塩は濃厚な味わいだった。
最後にほうじ茶を飲み干して、完食!
「はぁ~……幸せを食べたわぁ……」
これからは和食だけではなく、カレーライスやオムライス、チャーハンなんかも出来る。毎日の晩ご飯を考えるのが楽しみになってきた♪
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