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第一章 異物殲滅部隊
1.抗う者たち
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「何か発生した?」
私は素っ気なく聞いてみた。内心は穏やかではない。面倒事は嫌いだから。早く終わらせてアジトでスイーツを食べてのんびりしたい。
「あ、はい。どうやら坑道内にS級の悪魔憑きがいるみたいで……レインさん
も担当任務が終わり次第そちらに駆けつけていただく算段ですのでもし、出くわした場合は速やかに退散してください。ジェットエンジンはその時のためにくれぐれも……くれぐれも残しておいて下さいね。では……」
通信は途絶えた。2回も言わなくても大丈夫よ。カインは心配性だなあ。
S級は1人で戦うのは骨が折れる。普通の人間の姿をしているから中々、正体に気づかないし用心するに越したことはない。慎重にバイクを飛ばし目的地に向かった。
目的地付近に着くとドローンが旋回しているのが見えた。あれがどっちのものなのかが重要なトリガーになる。しっかりと見極めないと生存者との友好関係にもひびが入り兼ねない。
私はバイクを消音モードに切り替え岩陰に身を隠し入口の様子を伺った。
坑道の前に機械兵が2体行く手を阻んでいた。あれを何とかしないと先に進む術は無さそうだ。私はつくづく機械獣のネコロンの力が優秀なものに思えた。
「ネコロン頼むわ。ハッキングシステム起動!!」
顔認証OK、登録者情報問題なし、ハッキングシステム起動対象のハッキングに入ります。
ネコロンは半径500m以内の対象とした機械をハッキングし、乗っ取ることが出来る。悪魔憑き相手には効かないのがたまに傷だが。
ネコロンの瞬間ハッキングにより入口の機械兵が完全に停止した。私はそれを確認し、バイクを走らせ坑道内へと入っていった。
オレンジ色のランプが辺りに灯り、薄暗い雰囲気が広がっていた。採掘に使っていたであろうピッケルが無造作に放置され、近場に人間の気配はしない。奥の方まで一本道を駆けていると道が消え暗闇が広がっていた。私はバイクを傍に停止し、ヘルメットを置いた。
ネコロンをライトモードに移行するとネコ型の顔の部分から光が出て懐中電灯の役割を担う。ふわふわと浮かびながら辺りを照らし下に降りる梯子が見えた。私は肩が緑色でそれ以外の箇所が紺色のトレンチコートにジーパンを履いている。スカートで来なくて良かったとつくづく感じた。全身青っぽいから暗がりで身を隠せるかもしれないと思った。
私は素っ気なく聞いてみた。内心は穏やかではない。面倒事は嫌いだから。早く終わらせてアジトでスイーツを食べてのんびりしたい。
「あ、はい。どうやら坑道内にS級の悪魔憑きがいるみたいで……レインさん
も担当任務が終わり次第そちらに駆けつけていただく算段ですのでもし、出くわした場合は速やかに退散してください。ジェットエンジンはその時のためにくれぐれも……くれぐれも残しておいて下さいね。では……」
通信は途絶えた。2回も言わなくても大丈夫よ。カインは心配性だなあ。
S級は1人で戦うのは骨が折れる。普通の人間の姿をしているから中々、正体に気づかないし用心するに越したことはない。慎重にバイクを飛ばし目的地に向かった。
目的地付近に着くとドローンが旋回しているのが見えた。あれがどっちのものなのかが重要なトリガーになる。しっかりと見極めないと生存者との友好関係にもひびが入り兼ねない。
私はバイクを消音モードに切り替え岩陰に身を隠し入口の様子を伺った。
坑道の前に機械兵が2体行く手を阻んでいた。あれを何とかしないと先に進む術は無さそうだ。私はつくづく機械獣のネコロンの力が優秀なものに思えた。
「ネコロン頼むわ。ハッキングシステム起動!!」
顔認証OK、登録者情報問題なし、ハッキングシステム起動対象のハッキングに入ります。
ネコロンは半径500m以内の対象とした機械をハッキングし、乗っ取ることが出来る。悪魔憑き相手には効かないのがたまに傷だが。
ネコロンの瞬間ハッキングにより入口の機械兵が完全に停止した。私はそれを確認し、バイクを走らせ坑道内へと入っていった。
オレンジ色のランプが辺りに灯り、薄暗い雰囲気が広がっていた。採掘に使っていたであろうピッケルが無造作に放置され、近場に人間の気配はしない。奥の方まで一本道を駆けていると道が消え暗闇が広がっていた。私はバイクを傍に停止し、ヘルメットを置いた。
ネコロンをライトモードに移行するとネコ型の顔の部分から光が出て懐中電灯の役割を担う。ふわふわと浮かびながら辺りを照らし下に降りる梯子が見えた。私は肩が緑色でそれ以外の箇所が紺色のトレンチコートにジーパンを履いている。スカートで来なくて良かったとつくづく感じた。全身青っぽいから暗がりで身を隠せるかもしれないと思った。
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