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第一章 異物殲滅部隊
1.抗う者たち
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坑道を走り抜けていると奥から眩い光が私の目を奪った。青い煌びやかな明かり。これはもしかして……
私の嫌な予感は的中してしまった。道を抜けた先には巨大な青いクリスタルがあった。頭上には砂時計があり、半分以上砂が落ちてしまっていた。
お呼びでない悪魔の青水晶、通称『ゼノクリスタル』
赤い薔薇が地表に出現したときに突如として各地に現れた災厄の1つ。砂時計の砂がすべて落ちてしまった時に覚醒状態となり、取り込んだ者に絶大な力をもたらす。だが、その力に耐えられる者は少なく通常の者ならその力ゆえ取り込んだ瞬間に弾けてしまう。それにクリスタルを起動するには誰かが触れなければならない。砂時計が動いているということは何者かが作動させたということだ。
クリスタルの周りには何人かの人達が倒れていた。私は急いでその人達の元に歩み寄り脈を確認したがかなり弱まっているようだった。
(よかった。大分、微弱だけどまだ息はある。今すぐ、運べばまだ間に合うわ)
私はすぐに無線を使いオペレーターに繋いだ。
「こちらカインです。どうしましたアンナさん?」
「生存者を発見したんだ。至急増援を……!?」
突如何者かに弾き飛ばされた。
「アンナさん!?どうしました?アンナさ?」見るも無残に無線を踏み潰した小柄な影。
見た目は子供?青い髪に紫色の眼まなこに2つのツノのようなものが生えている。スペードがらの青を基調としたマントを羽織り姿形は人だが、人ならざるものであることは間違いない。
「お姉ちゃん、ここに何しに来たの?まさか僕の餌を横取りしに来たわけじゃないよね」
無邪気な笑みとは裏腹に目は笑っていない。瞳孔の奥には深い深い闇が広がっていた。なぜだか分からないけれど戦ってはいけない相手だということは明白に分かった。ランクは恐らくSSSランク以上上位種。悪魔憑きが進化し、機械思念を超越し自我を持った個体。前例のない幻の個体が今、目の前にいる。その姿を見ただけで震えが止まらない。
私の嫌な予感は的中してしまった。道を抜けた先には巨大な青いクリスタルがあった。頭上には砂時計があり、半分以上砂が落ちてしまっていた。
お呼びでない悪魔の青水晶、通称『ゼノクリスタル』
赤い薔薇が地表に出現したときに突如として各地に現れた災厄の1つ。砂時計の砂がすべて落ちてしまった時に覚醒状態となり、取り込んだ者に絶大な力をもたらす。だが、その力に耐えられる者は少なく通常の者ならその力ゆえ取り込んだ瞬間に弾けてしまう。それにクリスタルを起動するには誰かが触れなければならない。砂時計が動いているということは何者かが作動させたということだ。
クリスタルの周りには何人かの人達が倒れていた。私は急いでその人達の元に歩み寄り脈を確認したがかなり弱まっているようだった。
(よかった。大分、微弱だけどまだ息はある。今すぐ、運べばまだ間に合うわ)
私はすぐに無線を使いオペレーターに繋いだ。
「こちらカインです。どうしましたアンナさん?」
「生存者を発見したんだ。至急増援を……!?」
突如何者かに弾き飛ばされた。
「アンナさん!?どうしました?アンナさ?」見るも無残に無線を踏み潰した小柄な影。
見た目は子供?青い髪に紫色の眼まなこに2つのツノのようなものが生えている。スペードがらの青を基調としたマントを羽織り姿形は人だが、人ならざるものであることは間違いない。
「お姉ちゃん、ここに何しに来たの?まさか僕の餌を横取りしに来たわけじゃないよね」
無邪気な笑みとは裏腹に目は笑っていない。瞳孔の奥には深い深い闇が広がっていた。なぜだか分からないけれど戦ってはいけない相手だということは明白に分かった。ランクは恐らくSSSランク以上上位種。悪魔憑きが進化し、機械思念を超越し自我を持った個体。前例のない幻の個体が今、目の前にいる。その姿を見ただけで震えが止まらない。
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