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第一章 異物殲滅部隊
2.亡命の要塞本部ラグナローム
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「アンナさん、こちらにおられましたか。定刻を過ぎて現れなかったので様子を見に部屋に見に行ったのですがもぬけの殻でちょうど入れ違いになってしまったようですね」
長身のスレンダーな女性。眼鏡をくいっと上げ知的な印象を受ける。紺色のスーツがビシッと決まり同性からもかっこいいなと思う。
「あの、遅くなってすみません。遅れたことを深くお詫びします」
私は深くお辞儀をした。
「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ。事の次第は我々が重々承知していますから」
深く深くお辞儀を繰り返している私の慌てふためく様子をなだめようとジーナさんは肩に手を置いた。
顔をゆっくり上げるとにこっと微笑む彼女の様子にほっとした。
「それでは長官が中でお待ちしています。さあ、どうぞこちらへ」
ジーナさんの御蔭で平静を取り戻した私は緊張感がほぐれ万全な状態で部屋の中に入っていった。部屋の中に入ると長官がモーニングを楽しんでいた。ソファーに腰かけティーカップの中の紅茶の匂いを味わい黄昏れていた。
「長官、アンナさんをお連れしました」
ジーナさんの声掛けにぴくっと反応し、ティーカップを置き、こちらを振り返った。白髪交じりの髪、渋めのダンディな顔つきが特徴的だ。こちらを認識するとニッと優しい顔でほほ笑んだ。
長官の名はエルフェンス=ローグマン。現役時代は敵なしだったが上位種との死闘の末、左腕を失ってからは現役を退いたと聞いている。
「お待ちしてましたよ。アンナ君。先刻は不運だったね。我々もまさかあれほどの上位種が潜んでいるとは想定外だった。そんな死地に1人向かわせてしまって本当にすまなかった」
長官は私に対して深々と頭を下げた。私は予想外の事態にオロオロと戸惑いを隠せない。
長身のスレンダーな女性。眼鏡をくいっと上げ知的な印象を受ける。紺色のスーツがビシッと決まり同性からもかっこいいなと思う。
「あの、遅くなってすみません。遅れたことを深くお詫びします」
私は深くお辞儀をした。
「そんなにかしこまらなくても大丈夫ですよ。事の次第は我々が重々承知していますから」
深く深くお辞儀を繰り返している私の慌てふためく様子をなだめようとジーナさんは肩に手を置いた。
顔をゆっくり上げるとにこっと微笑む彼女の様子にほっとした。
「それでは長官が中でお待ちしています。さあ、どうぞこちらへ」
ジーナさんの御蔭で平静を取り戻した私は緊張感がほぐれ万全な状態で部屋の中に入っていった。部屋の中に入ると長官がモーニングを楽しんでいた。ソファーに腰かけティーカップの中の紅茶の匂いを味わい黄昏れていた。
「長官、アンナさんをお連れしました」
ジーナさんの声掛けにぴくっと反応し、ティーカップを置き、こちらを振り返った。白髪交じりの髪、渋めのダンディな顔つきが特徴的だ。こちらを認識するとニッと優しい顔でほほ笑んだ。
長官の名はエルフェンス=ローグマン。現役時代は敵なしだったが上位種との死闘の末、左腕を失ってからは現役を退いたと聞いている。
「お待ちしてましたよ。アンナ君。先刻は不運だったね。我々もまさかあれほどの上位種が潜んでいるとは想定外だった。そんな死地に1人向かわせてしまって本当にすまなかった」
長官は私に対して深々と頭を下げた。私は予想外の事態にオロオロと戸惑いを隠せない。
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