14 / 27
第一章 異物殲滅部隊
2.亡命の要塞本部ラグナローム
しおりを挟む
「お、お止めください。FEU長官ともあろう方が私のためにそんな……あれは私にも非があります。私の実力不足、相手の力量を図り間違えたことも敗北の要因なのですから」
私は悔しさを改めて痛感し、唇を噛んだ。
「だが、私の気が収まらない。しばらくこうさせてくれ」
しばらくそのままの空気が続き、ようやく話が進んだ。
「すまないね。さて本題に入ろうか。今回、君のおかげで生存者は無事全員救助された。本当に礼を言おう、ありがとう」
長官は優しく微笑んだ。
「そして、今回の最大の問題がSSSランクを超える上位種の突然の出現にある。君の片割れの機械獣の記憶チップに保存されていた記憶を辿るに今までにない危険な個体であると言える。自我を持ち、ゼノクリスタルを己の意思で取り込んでいるように見える。そして君の機械獣を破壊した青き光だがあれはゼノクリスタルの中に満たされているイデアの放出に他ならない。限界まで圧縮しているため高速の斬撃となったわけだ」
あの青マントの少年の見解について述べる長官。ゼノクリスタルの内部エネルギーまで自在に操れるとなるとかなりの脅威になることは間違いないだろう。それに見た目もツノのようなものがある点以外はさして人間と変わらない。
生けるロボット、アンドロイドのようなその見た目は人間社会に溶けやすくもしかしたらあの個体以外にも同様の個体が既にばら撒かれている可能性がある。
特にあの忌まわしきターミナルに巣くう赤き薔薇……その美しさとは裏腹にとんでもない毒牙を呼び起こしたものだ。必ずあそこにはあの個体と同様のものがいると私の脳が告げていた。所謂、勘というやつだけれども。つまりあの子を倒せないようであればこれから先、希望はない。
「君も分かっていると思うが今のイデアフォースの出力では太刀打ち出来てもSランク止まりだろう。それより上の相手であっても戦えるだけの出力を得る
必要がある。まずはその機械獣を直す、素材集めに行ってもらうのが先決だろうね。その場所はダストロッド、機械廃棄場だ」
長官は真剣な赴きで話した。
私は悔しさを改めて痛感し、唇を噛んだ。
「だが、私の気が収まらない。しばらくこうさせてくれ」
しばらくそのままの空気が続き、ようやく話が進んだ。
「すまないね。さて本題に入ろうか。今回、君のおかげで生存者は無事全員救助された。本当に礼を言おう、ありがとう」
長官は優しく微笑んだ。
「そして、今回の最大の問題がSSSランクを超える上位種の突然の出現にある。君の片割れの機械獣の記憶チップに保存されていた記憶を辿るに今までにない危険な個体であると言える。自我を持ち、ゼノクリスタルを己の意思で取り込んでいるように見える。そして君の機械獣を破壊した青き光だがあれはゼノクリスタルの中に満たされているイデアの放出に他ならない。限界まで圧縮しているため高速の斬撃となったわけだ」
あの青マントの少年の見解について述べる長官。ゼノクリスタルの内部エネルギーまで自在に操れるとなるとかなりの脅威になることは間違いないだろう。それに見た目もツノのようなものがある点以外はさして人間と変わらない。
生けるロボット、アンドロイドのようなその見た目は人間社会に溶けやすくもしかしたらあの個体以外にも同様の個体が既にばら撒かれている可能性がある。
特にあの忌まわしきターミナルに巣くう赤き薔薇……その美しさとは裏腹にとんでもない毒牙を呼び起こしたものだ。必ずあそこにはあの個体と同様のものがいると私の脳が告げていた。所謂、勘というやつだけれども。つまりあの子を倒せないようであればこれから先、希望はない。
「君も分かっていると思うが今のイデアフォースの出力では太刀打ち出来てもSランク止まりだろう。それより上の相手であっても戦えるだけの出力を得る
必要がある。まずはその機械獣を直す、素材集めに行ってもらうのが先決だろうね。その場所はダストロッド、機械廃棄場だ」
長官は真剣な赴きで話した。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
楽将伝
九情承太郎
歴史・時代
三人の天下人と、最も遊んだ楽将・金森長近(ながちか)のスチャラカ戦国物語
織田信長の親衛隊は
気楽な稼業と
きたもんだ(嘘)
戦国史上、最もブラックな職場
「織田信長の親衛隊」
そこで働きながらも、マイペースを貫く、趣味の人がいた
金森可近(ありちか)、後の長近(ながちか)
天下人さえ遊びに来る、趣味の達人の物語を、ご賞味ください!!
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
恋愛リベンジャーズ
廣瀬純七
SF
拓也は、かつての恋人・純への後悔を抱えたまま生きてきた。ある日、過去へ戻れる不思議なアプリを手に入れるが戻った先で彼を待っていたのは、若き日の純ではなく――純そのものになってしまった自分自身だった。かつての恋人とやり直すはずが、過去の自分を相手に恋をするという奇妙で切ない関係が始まっていく。時間と心が交差する、不思議な男女入れ替わりストーリー。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる