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第二章 ダストロッド
1.上陸
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私たち3人は負傷した私の機械獣を修復する目的のため研究室長のトリー=ライアンに会いに研究室を訪れた。ここでは主に機械獣の制御や強度試験、イデアフォースの出力試験が行われている。機械獣は誰でも使えると思うだろうがその適正は人により異なる。
力を求めればクマやライオンなど狂暴な動物を象っているものを使う場合がある。多かれ少なかれその人との相性により同じ機械獣を用いても性能に差がでることがある。そのため奥が深い代物である。
「トリー室長、ご無沙汰しております」
白衣を身に纏った大柄な男性、銀縁のメガネがキラッと輝く。
「どうも。君が今回の事件に巻き込まれた子猫ちゃん。いやあ、災難だったねえ。でも君が届けてくれたデータは実に興味深かったよ。実はあの青い閃光は超高度微粒子が……」
トリー室長の研究本能をくすぐってしまったのか熱弁は約30分ほど続いた。
誰も室長を止めることが出来ない。レインは立ったまま寝こけているし、サラちゃんは機体に搭載されたゲームをプレイしていて聞く耳を持たないし、てか、せめて室内では歩こうよと注意するのも……うーん、ここは私がいくしかない。
「あの……そろそろ本題に入りたいのですが……」
私は愛想笑いを浮かべ語りかけた。
「これは失敬!!つい熱が入ってしまってね。悪い癖だ、申し訳ない」
銀縁眼鏡に手を掛け、悪いねと頭を掻いた。コホンと一息つくと話し始めた。
「アンナ君の機械獣ネコロンは完全に回路が切断され、今の物を完全に複製しようとすると膨大な時間がかかる。残念だが一から作り直すことをおすすめするよ。本来なら多少の破損はゼノマテリアルの複製能力で再生をするんだがどうもその再生を阻害する物質が含まれていたようでね。なにせ前例のない件で今は必死にその物質の解析を進めているところだ。それが解明すれば対抗する術が見つかるかもしれない」
力を求めればクマやライオンなど狂暴な動物を象っているものを使う場合がある。多かれ少なかれその人との相性により同じ機械獣を用いても性能に差がでることがある。そのため奥が深い代物である。
「トリー室長、ご無沙汰しております」
白衣を身に纏った大柄な男性、銀縁のメガネがキラッと輝く。
「どうも。君が今回の事件に巻き込まれた子猫ちゃん。いやあ、災難だったねえ。でも君が届けてくれたデータは実に興味深かったよ。実はあの青い閃光は超高度微粒子が……」
トリー室長の研究本能をくすぐってしまったのか熱弁は約30分ほど続いた。
誰も室長を止めることが出来ない。レインは立ったまま寝こけているし、サラちゃんは機体に搭載されたゲームをプレイしていて聞く耳を持たないし、てか、せめて室内では歩こうよと注意するのも……うーん、ここは私がいくしかない。
「あの……そろそろ本題に入りたいのですが……」
私は愛想笑いを浮かべ語りかけた。
「これは失敬!!つい熱が入ってしまってね。悪い癖だ、申し訳ない」
銀縁眼鏡に手を掛け、悪いねと頭を掻いた。コホンと一息つくと話し始めた。
「アンナ君の機械獣ネコロンは完全に回路が切断され、今の物を完全に複製しようとすると膨大な時間がかかる。残念だが一から作り直すことをおすすめするよ。本来なら多少の破損はゼノマテリアルの複製能力で再生をするんだがどうもその再生を阻害する物質が含まれていたようでね。なにせ前例のない件で今は必死にその物質の解析を進めているところだ。それが解明すれば対抗する術が見つかるかもしれない」
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