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翌朝、ジャルフ伯爵…伯父さまに面会を申し込んだ。
「おはようございます。伯父さま。昨夜夢であの日のことを見ました。まだ、全部思い出したわけではないのですが、私は実の両親と育ての両親を殺されて、黙っている訳にはいかないと決心しました。だからエルフェリアとして真実に向き合います。」
「では、まずエルフェリアとして名乗りをあげないと…」
「いいえ。まずは別人としてホーリーウッド王宮に入り込んで、国王を倒したいです。」
「危険だ。」
「分かってます。父さん…ケインが何を調べていたのかもわからないので、まずは現国王の周辺を探ることから始めたい。それで伯爵家の遠縁の娘が、前王妃のつてを使ってホーリーウッドに行儀見習いに行くような感じで入り込みたいんです。私が前王妃、お母様に似ていると伯父さまが言ったので、その方がこの容姿でも疑われないと思います。」
多分、父さんが調べていたのは、私の父、前国王の死因じゃないかと思う。父が亡くなり自分を狙った現国王から逃れるために亡くなったお母様、私も生きていればお母様に似ているので狙われるからと身代わりをたて逃がしてくれた。そんな気がする。
「わかった。ただし条件がある。
まず伯爵家の遠縁の娘にふさわしい礼儀作法を身につけて伯爵家の養女として、この国で社交界に出てもらう。まずは伯爵家にこういう女性がいると広めておいた方が疑われないからな。その上で影を数人付けるのと私の甥の留学の側付きとして、あちらに行くこと。」
「万が一、潜入がばれたら伯父さまに迷惑がかかってしまいます。」
「あちらには、伯爵家に手を出せないから大丈夫だ。それより令嬢として、恥ずかしくないレベルに1日でも早くなるように鍛えるから、覚悟しなさい。」
そのまま侍女部屋からお嬢様の隣の客間に移り、アグネスさんにドレスに着替えさせられた。
「エルフェリア様とお呼びすればよろしいですか?」
多少慣れないが、その方が平民のエリーじゃないと意識できるだろう。
「お願いします。」
私には、何もかも足りない。自分の力で立って歩くためには、周りに教えてもらって身につけるしかないのだから。
「おはようございます。伯父さま。昨夜夢であの日のことを見ました。まだ、全部思い出したわけではないのですが、私は実の両親と育ての両親を殺されて、黙っている訳にはいかないと決心しました。だからエルフェリアとして真実に向き合います。」
「では、まずエルフェリアとして名乗りをあげないと…」
「いいえ。まずは別人としてホーリーウッド王宮に入り込んで、国王を倒したいです。」
「危険だ。」
「分かってます。父さん…ケインが何を調べていたのかもわからないので、まずは現国王の周辺を探ることから始めたい。それで伯爵家の遠縁の娘が、前王妃のつてを使ってホーリーウッドに行儀見習いに行くような感じで入り込みたいんです。私が前王妃、お母様に似ていると伯父さまが言ったので、その方がこの容姿でも疑われないと思います。」
多分、父さんが調べていたのは、私の父、前国王の死因じゃないかと思う。父が亡くなり自分を狙った現国王から逃れるために亡くなったお母様、私も生きていればお母様に似ているので狙われるからと身代わりをたて逃がしてくれた。そんな気がする。
「わかった。ただし条件がある。
まず伯爵家の遠縁の娘にふさわしい礼儀作法を身につけて伯爵家の養女として、この国で社交界に出てもらう。まずは伯爵家にこういう女性がいると広めておいた方が疑われないからな。その上で影を数人付けるのと私の甥の留学の側付きとして、あちらに行くこと。」
「万が一、潜入がばれたら伯父さまに迷惑がかかってしまいます。」
「あちらには、伯爵家に手を出せないから大丈夫だ。それより令嬢として、恥ずかしくないレベルに1日でも早くなるように鍛えるから、覚悟しなさい。」
そのまま侍女部屋からお嬢様の隣の客間に移り、アグネスさんにドレスに着替えさせられた。
「エルフェリア様とお呼びすればよろしいですか?」
多少慣れないが、その方が平民のエリーじゃないと意識できるだろう。
「お願いします。」
私には、何もかも足りない。自分の力で立って歩くためには、周りに教えてもらって身につけるしかないのだから。
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