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告白
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ぐっすり眠って目が覚めた時には、だいぶ疲れも取れていた。
到着した時は、昼間だったのにすっかり暗くなっている。
「姫様、目が覚めましたか。」
「ん…」
「陛下が一緒に夕食をとの事でしたので、お支度しましょう。レインさん、陛下へ姫様が目を覚ましたとお伝えしていただけますか。」
「はい。行ってきます。」
動きやすいワンピースに着替え、髪は軽く結ってもらう。
「食事は、どこへ行けばいいの。」
「案内が来るそうですから、もう少しお待ちください。」
ソファーに座って待っているとなぜか陛下がやって来た。
「目が覚めたか。」
「はい。お待たせして、済みません。もうだいぶ遅い時間ではないですか。」
「大丈夫だ。いつも仕事を片付けてから、食事にするからそんなに変わらない。」
アナスタシアはまた抱き上げられ、お姫様抱っこで食堂に移動する。付き添いは陛下が断ったので、2人きりだ。
「陛下、少しなら歩けます。」
「私が、こうしたいのだ。次に会う時は元気になって一緒に散歩できるようになるのを待っていたんだが…無理に帝都へ戻してしまった。」
アナスタシアの頭に?が浮かぶ。同じことをエド様には言われたけれど、陛下とはそんな話をしたかしら。
食堂には2人用のテーブルと2脚のいすがあり、向かい合わせに座る。部屋には給事の使用人も人払いされ、コース料理ではなくワンプレートに料理が用意されていた。あっという間に食事は終わり、食後のお茶をアナスタシアがいれた。
「陛下は、これで足りますか?」
「遅い時間にたくさん食べるともたれるから、充分だ。」
「私のせいですね。」
「あ、いや。いつもこんなもんだ。ここか執務室でとるから簡単なものが多い。」
「ここは、陛下の?」
「ここは、私の寝起きしている宮だ。その中にアナスタシア用のスペースを作ったんだ。寝室は一緒にしたが、別に専用の居室もあるから、普段はそこで過ごせる。」
「私以外の側妃の方が、それだと…」
「誰もいないよ。」
「えっ?」
「アナスタシアがここに来た日から後宮には誰もいなかった。私は、気に入らない女性が下げ渡されたり、行方不明になったりするという噂を放置していただけなんだ。」
「それは、どう言うことですか。」
「即位してすぐに早く妻を娶れ、子を成せと周りからうるさく言われて、まず近しい位置を狙う貴族の娘が何人か来た。その中には恋人と別れさせられて来たものがいたんだ。一応皇帝の命令ならみんな聞くから、寝所で一晩話だけして、気に入らなかったと元々の恋人に下げ渡す。向こうからすり寄ってくる女は、放っておくと勝手に浮気してくれたから、処分した事にして、名前を変えさせて、そいつのところに押し付けた。」
「あ、あの…」
「アナスタシアに一目惚れしてから、他の誰もいらないと思っていた。私は…あーもう面倒だ。俺はお前だけがいればいいんだ。ちゃんと迎えに行って、あの離宮で話したかったのに、伯父上が余計なことするから、予定がくるったじゃないかぁ。」
「陛下?」
「いいかげん、名前を呼んで欲しい。」
「それは…」
「いつものように俺の名前を呼んでくれ。」
「エド様?」
アナスタシアは陛下の名前を呼んだ事はない、名前で呼んでいたのはただひとり。
そこにいるのは髪は黒いが、確かに優しいけれど、ちょっとやんちゃな雰囲気のエドに間違いなかった。
「改めて、アレックス・エドワード・カリアスは、アナスタシア・クレアキンをただひとりの妻に迎えたいが受けてもらえるか?」
「はい。喜んで。」
その瞬間、優しく抱きしめられて額にキスを落とされた。
「アナスタシア、黙っていてごめん。陛下の側妃が良かったら、そのまま皇帝らしくしていようと思っていた。だが、何にもないエドをアナスタシアが好きになってくれたから、ちゃんとアナスタシアと2人で歩けるように準備して来たんだ。もし、それが周りに認められなければ、皇帝は誰かに譲って、ただのエドとしてアナスタシアを連れて、どこかへ行くつもりだったから言えなかった。」
「エド様。私でいいのですか。」
「お前がいい。お前じゃなきゃダメだ。」
「はい。」
「ところでエド様って?」
「昔、伯父上の所にいた頃、屋敷を抜け出して、オーウェン将軍のところで剣を習ったり、街で諜報活動の手伝いをしていたんだ。だから、クレアに行った時も皇帝には身代わりを置いて自分で動いていた。オーウェン将軍は、俺の事わかっているから自分の側仕えの振りをしていた。」
「茶色の髪は、カツラだったのね。でも地はエド様ね。」
「そう。漆黒の覇王っていうより、諜報活動しているエドの方が自分にしっくり来る。」
「私は陛下の元に残るから、エド様を諦めようと思っていたのよ。」
「それは、本当にごめん。」
「でもどちらも同じ人で良かった。」
「なんで?」
「だって…私の初めての人がエド様だって…」
「アナスタシア、なんてかわいいんだよ。」
エドは、さらに強く抱きしめ指輪の石にキスをする。
「今度は黒い石の指輪を送るよ。」
到着した時は、昼間だったのにすっかり暗くなっている。
「姫様、目が覚めましたか。」
「ん…」
「陛下が一緒に夕食をとの事でしたので、お支度しましょう。レインさん、陛下へ姫様が目を覚ましたとお伝えしていただけますか。」
「はい。行ってきます。」
動きやすいワンピースに着替え、髪は軽く結ってもらう。
「食事は、どこへ行けばいいの。」
「案内が来るそうですから、もう少しお待ちください。」
ソファーに座って待っているとなぜか陛下がやって来た。
「目が覚めたか。」
「はい。お待たせして、済みません。もうだいぶ遅い時間ではないですか。」
「大丈夫だ。いつも仕事を片付けてから、食事にするからそんなに変わらない。」
アナスタシアはまた抱き上げられ、お姫様抱っこで食堂に移動する。付き添いは陛下が断ったので、2人きりだ。
「陛下、少しなら歩けます。」
「私が、こうしたいのだ。次に会う時は元気になって一緒に散歩できるようになるのを待っていたんだが…無理に帝都へ戻してしまった。」
アナスタシアの頭に?が浮かぶ。同じことをエド様には言われたけれど、陛下とはそんな話をしたかしら。
食堂には2人用のテーブルと2脚のいすがあり、向かい合わせに座る。部屋には給事の使用人も人払いされ、コース料理ではなくワンプレートに料理が用意されていた。あっという間に食事は終わり、食後のお茶をアナスタシアがいれた。
「陛下は、これで足りますか?」
「遅い時間にたくさん食べるともたれるから、充分だ。」
「私のせいですね。」
「あ、いや。いつもこんなもんだ。ここか執務室でとるから簡単なものが多い。」
「ここは、陛下の?」
「ここは、私の寝起きしている宮だ。その中にアナスタシア用のスペースを作ったんだ。寝室は一緒にしたが、別に専用の居室もあるから、普段はそこで過ごせる。」
「私以外の側妃の方が、それだと…」
「誰もいないよ。」
「えっ?」
「アナスタシアがここに来た日から後宮には誰もいなかった。私は、気に入らない女性が下げ渡されたり、行方不明になったりするという噂を放置していただけなんだ。」
「それは、どう言うことですか。」
「即位してすぐに早く妻を娶れ、子を成せと周りからうるさく言われて、まず近しい位置を狙う貴族の娘が何人か来た。その中には恋人と別れさせられて来たものがいたんだ。一応皇帝の命令ならみんな聞くから、寝所で一晩話だけして、気に入らなかったと元々の恋人に下げ渡す。向こうからすり寄ってくる女は、放っておくと勝手に浮気してくれたから、処分した事にして、名前を変えさせて、そいつのところに押し付けた。」
「あ、あの…」
「アナスタシアに一目惚れしてから、他の誰もいらないと思っていた。私は…あーもう面倒だ。俺はお前だけがいればいいんだ。ちゃんと迎えに行って、あの離宮で話したかったのに、伯父上が余計なことするから、予定がくるったじゃないかぁ。」
「陛下?」
「いいかげん、名前を呼んで欲しい。」
「それは…」
「いつものように俺の名前を呼んでくれ。」
「エド様?」
アナスタシアは陛下の名前を呼んだ事はない、名前で呼んでいたのはただひとり。
そこにいるのは髪は黒いが、確かに優しいけれど、ちょっとやんちゃな雰囲気のエドに間違いなかった。
「改めて、アレックス・エドワード・カリアスは、アナスタシア・クレアキンをただひとりの妻に迎えたいが受けてもらえるか?」
「はい。喜んで。」
その瞬間、優しく抱きしめられて額にキスを落とされた。
「アナスタシア、黙っていてごめん。陛下の側妃が良かったら、そのまま皇帝らしくしていようと思っていた。だが、何にもないエドをアナスタシアが好きになってくれたから、ちゃんとアナスタシアと2人で歩けるように準備して来たんだ。もし、それが周りに認められなければ、皇帝は誰かに譲って、ただのエドとしてアナスタシアを連れて、どこかへ行くつもりだったから言えなかった。」
「エド様。私でいいのですか。」
「お前がいい。お前じゃなきゃダメだ。」
「はい。」
「ところでエド様って?」
「昔、伯父上の所にいた頃、屋敷を抜け出して、オーウェン将軍のところで剣を習ったり、街で諜報活動の手伝いをしていたんだ。だから、クレアに行った時も皇帝には身代わりを置いて自分で動いていた。オーウェン将軍は、俺の事わかっているから自分の側仕えの振りをしていた。」
「茶色の髪は、カツラだったのね。でも地はエド様ね。」
「そう。漆黒の覇王っていうより、諜報活動しているエドの方が自分にしっくり来る。」
「私は陛下の元に残るから、エド様を諦めようと思っていたのよ。」
「それは、本当にごめん。」
「でもどちらも同じ人で良かった。」
「なんで?」
「だって…私の初めての人がエド様だって…」
「アナスタシア、なんてかわいいんだよ。」
エドは、さらに強く抱きしめ指輪の石にキスをする。
「今度は黒い石の指輪を送るよ。」
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