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帝都へ
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エドがいつ来るのか待っていたが、先に帝都からの迎えというヨーク侯爵がやって来てしまった。
「アナスタシア様には、初めてお会いいたします。皇帝陛下の母君の兄に当たりますヨーク侯爵です。陛下がこの度、正式にアナスタシア様を皇妃にと決められたので僭越ではありますが、お迎えにあがりました。」
「ヨーク侯爵、来ていただきましたが、アナスタシア様はまだ復調したとは言い切れませんので、もうしばらくお時間をいただきたいところなのですが。」
「侍女殿、これは陛下のご希望ですぞ。臣民なら従うべきかと。」
マリナはなんとかしようとしてくれたが、ヨーク侯爵に従うしかなさそうだと思うアナスタシアは、譲歩案を引き出すことにした。
「私はまだ1日の大半を横になって過ごしていますので、馬車での移動はまだ難しいのですが、何か対策をお考えですか。」
「そうですか。では、ベッドを設置した馬車をご用意し、移動には倍の日程にいたしましょう。明後日には、馬車をご用意して参りますので、それまでに支度をお願いする。」
「わかりました。それではその時に。」
ヨーク侯爵を見送り、ホッと一息つく。
「ごめんなさいね。リリー、レイン、荷造りをお願い。マリナ、お母様の廟にお参りに行くから付き合って。」
マリナと一緒に母にお参りをして、部屋に戻る途中、マリナに泣きそうな顔をされた。
「マリナ?」
「エド様が来る前に陛下のお迎えが来るなんて、姫様がお可哀想です。」
「もしマリナがエド様に会うことがあれば、謝っていたと伝えてね。私は直接、声をかけられないと思うから。」
予定通り3日後に馬車を用意したヨーク侯爵とともに途中、何度も休憩と宿泊をして10日で帝都に戻って来た。
新しい部屋にリリーとレインを先に向かわせ、マリナを供にヨーク侯爵に付いて皇帝執務室にいると言う皇帝陛下を訪ねる。
控室にマリナを残し、アナスタシアが部屋に入った途端、驚いたような顔をする陛下と目が合った。
「アナスタシア、なぜここに?」
「皇帝陛下、アナスタシア様をお連れしましたぞ。」
ヨーク侯爵が横にいることに気づいた途端、陛下の目が眇められた。
「伯父上、いやヨーク侯爵。これはどういう事か。」
部屋の気温が一気に下がったような感じがするが、ヨーク侯爵はまだ自分の失態に気づいていないようだ。
「陛下がアナスタシア様を皇妃に据えられると聞きまして、早くお会いになりたいだろうと連れて参りました。」
「アナスタシアは、準備が整ったら、私が直接迎えに行って話すつもりだったのだ。予定を狂わせ、先に話し、まだ完全に復調していないアナスタシアに長距離移動をさせただと。いい加減にしろ。」
「しかし、私は陛下のためを…」
「頼んでもいないことをして、まだ言うか。出て行ってくれ。」
アナスタシアの前では温厚そうな陛下だが、以前聞いたように気に入らない後宮の女性たちを追い払ったという恐い部分を感じてしまい、アナスタシアがビクッとなる。すると陛下は、慌ててアナスタシアに近寄って来た。
「怯えさせたか?済まない。アナスタシアを怒っていない。部屋まで送ろう。」
アナスタシアを抱き上げると控室に声をかける。
「マリナいるか?アナスタシアを部屋へ連れて行く。ついてこい。」
「は、はい。」
後宮に続く門をくぐるとすぐの宮は、今までの場所よりかなり大きい。扉を開けると広い居間があり、その奥に3人寝ても落ちないくらい大きなベッドがある寝室があった。
「アナスタシア。まだ本調子じゃないのに移動して、疲れただろう。少し眠るといい。あとでゆっくり話をしよう。」
陛下に優しく頭を撫でられているうちにアナスタシアは、安心して眠っていた。
「アナスタシア様には、初めてお会いいたします。皇帝陛下の母君の兄に当たりますヨーク侯爵です。陛下がこの度、正式にアナスタシア様を皇妃にと決められたので僭越ではありますが、お迎えにあがりました。」
「ヨーク侯爵、来ていただきましたが、アナスタシア様はまだ復調したとは言い切れませんので、もうしばらくお時間をいただきたいところなのですが。」
「侍女殿、これは陛下のご希望ですぞ。臣民なら従うべきかと。」
マリナはなんとかしようとしてくれたが、ヨーク侯爵に従うしかなさそうだと思うアナスタシアは、譲歩案を引き出すことにした。
「私はまだ1日の大半を横になって過ごしていますので、馬車での移動はまだ難しいのですが、何か対策をお考えですか。」
「そうですか。では、ベッドを設置した馬車をご用意し、移動には倍の日程にいたしましょう。明後日には、馬車をご用意して参りますので、それまでに支度をお願いする。」
「わかりました。それではその時に。」
ヨーク侯爵を見送り、ホッと一息つく。
「ごめんなさいね。リリー、レイン、荷造りをお願い。マリナ、お母様の廟にお参りに行くから付き合って。」
マリナと一緒に母にお参りをして、部屋に戻る途中、マリナに泣きそうな顔をされた。
「マリナ?」
「エド様が来る前に陛下のお迎えが来るなんて、姫様がお可哀想です。」
「もしマリナがエド様に会うことがあれば、謝っていたと伝えてね。私は直接、声をかけられないと思うから。」
予定通り3日後に馬車を用意したヨーク侯爵とともに途中、何度も休憩と宿泊をして10日で帝都に戻って来た。
新しい部屋にリリーとレインを先に向かわせ、マリナを供にヨーク侯爵に付いて皇帝執務室にいると言う皇帝陛下を訪ねる。
控室にマリナを残し、アナスタシアが部屋に入った途端、驚いたような顔をする陛下と目が合った。
「アナスタシア、なぜここに?」
「皇帝陛下、アナスタシア様をお連れしましたぞ。」
ヨーク侯爵が横にいることに気づいた途端、陛下の目が眇められた。
「伯父上、いやヨーク侯爵。これはどういう事か。」
部屋の気温が一気に下がったような感じがするが、ヨーク侯爵はまだ自分の失態に気づいていないようだ。
「陛下がアナスタシア様を皇妃に据えられると聞きまして、早くお会いになりたいだろうと連れて参りました。」
「アナスタシアは、準備が整ったら、私が直接迎えに行って話すつもりだったのだ。予定を狂わせ、先に話し、まだ完全に復調していないアナスタシアに長距離移動をさせただと。いい加減にしろ。」
「しかし、私は陛下のためを…」
「頼んでもいないことをして、まだ言うか。出て行ってくれ。」
アナスタシアの前では温厚そうな陛下だが、以前聞いたように気に入らない後宮の女性たちを追い払ったという恐い部分を感じてしまい、アナスタシアがビクッとなる。すると陛下は、慌ててアナスタシアに近寄って来た。
「怯えさせたか?済まない。アナスタシアを怒っていない。部屋まで送ろう。」
アナスタシアを抱き上げると控室に声をかける。
「マリナいるか?アナスタシアを部屋へ連れて行く。ついてこい。」
「は、はい。」
後宮に続く門をくぐるとすぐの宮は、今までの場所よりかなり大きい。扉を開けると広い居間があり、その奥に3人寝ても落ちないくらい大きなベッドがある寝室があった。
「アナスタシア。まだ本調子じゃないのに移動して、疲れただろう。少し眠るといい。あとでゆっくり話をしよう。」
陛下に優しく頭を撫でられているうちにアナスタシアは、安心して眠っていた。
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