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【エミルフェシア視点】
アルヴィンお兄様が、婚約したと聞いた時、私は耳を疑った。
先日の家出の時、まだ女の影は、なかったはず。
アーノルドに聞くと以外な事を教えられた。
「この前、エイミーが怒った側妃話の子だよ。」
「ターナー伯爵令嬢だったかしら?母親の再婚で伯爵令嬢になったとか。」
「そっちじゃない。母親が亡くなったターナー伯爵の実子の方。」
「たしかまだ10歳になってないわよね?」
「アルヴィンの10歳下の8歳。どうも義母親と上手くいってなくて、高位の貴族と縁組させて家から出すことにしたらしい。」
「お兄様が、そんな打算に乗ったということ?」
「私も同情と思っていたんだが、婚約した日にアルヴィンを訪ねたら、もう同居していて…」
「どうしたの?」
「アルヴィンがエイミーを可愛がっていた時以上に舞い上がっているというか、完全に惚れているんだよ。一応、クギは刺したけど、どうかな、あれは。」
アーノルドが言うくらいなら、相当よね。
私は、やはり小姑として乗り込む必要がありそうだなと考えた。
「アーノルド、ちょっとお兄様の小姑やって来るから、留守するわね。」
「エイミー、ちょっとって…」
「うーん。1ヶ月か、もうちょっとか、ターナー伯爵令嬢が本性出すまでか私が見極められるまでね。」
「リチャードは?私だって…」
「リチャードは連れて行くわよ。アーノルドは、お留守番していてね。」
そうして、お兄様の仕事が休みの日、朝からリチャードと乳母を連れて、ギルフォード公爵邸にやって来たのだった。
アルヴィンお兄様が、婚約したと聞いた時、私は耳を疑った。
先日の家出の時、まだ女の影は、なかったはず。
アーノルドに聞くと以外な事を教えられた。
「この前、エイミーが怒った側妃話の子だよ。」
「ターナー伯爵令嬢だったかしら?母親の再婚で伯爵令嬢になったとか。」
「そっちじゃない。母親が亡くなったターナー伯爵の実子の方。」
「たしかまだ10歳になってないわよね?」
「アルヴィンの10歳下の8歳。どうも義母親と上手くいってなくて、高位の貴族と縁組させて家から出すことにしたらしい。」
「お兄様が、そんな打算に乗ったということ?」
「私も同情と思っていたんだが、婚約した日にアルヴィンを訪ねたら、もう同居していて…」
「どうしたの?」
「アルヴィンがエイミーを可愛がっていた時以上に舞い上がっているというか、完全に惚れているんだよ。一応、クギは刺したけど、どうかな、あれは。」
アーノルドが言うくらいなら、相当よね。
私は、やはり小姑として乗り込む必要がありそうだなと考えた。
「アーノルド、ちょっとお兄様の小姑やって来るから、留守するわね。」
「エイミー、ちょっとって…」
「うーん。1ヶ月か、もうちょっとか、ターナー伯爵令嬢が本性出すまでか私が見極められるまでね。」
「リチャードは?私だって…」
「リチャードは連れて行くわよ。アーノルドは、お留守番していてね。」
そうして、お兄様の仕事が休みの日、朝からリチャードと乳母を連れて、ギルフォード公爵邸にやって来たのだった。
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