8 / 19
嫉妬?やきもち?わからない…
しおりを挟む
気になっていたことを話の勢いできくことにする。
「あの。リリーは、私の侍女はレイとのことは…」
「そこはわかっているから、大丈夫よ。」
なんだ。リリーは王妃様も公認の仲なんだ…
心の中がチクッと少し痛む。レイモンドは、婚約破棄を目指しては協力体制だが、家に来るとオレ様で迷惑かけられてばかりいるだけだ。
我が家に来るのもリリー目当てなのか、必ず2人でいなくなる。婚約者でなくなれば、リリーには悪いけど、そうそう家に来なくなる人だ。そうなったら入婿した家とリリーを妾として引き取った家を行き来するんだろうか。
なぜかすごくモヤモヤする。
「ミリアリア。どうしたの?」
「エリーさん。大丈夫です。次はどこへ行きますか?」
「私が設立した女子医師学校の見学よ。」
王妃様が国費で建てられた女子医師学校は、ホーリーウッド王国にある医師学校の女性版になる。
以前は、医療補助しか資格が取れなかった女性がここで学び、医師国家試験に合格して2年間、医師の元で学んで医師から修了証をもらえば医師として開業や病院医師になれる機関だ。授業料は無料、寮費はかかるが、奨学金制度もあり貧しくても賢く、やる気があれば学ぶことができるため毎年希望者が多くいる。医師だけでなく医療補助のコースもあり、そちらは1年で卒業すれば医療補助の試験に合格できるだけのスキルが身につくため、医師は無理でもという女性が在籍している。
おかげで医療水準はあがり、ホーリーウッドとフェルティは医療従事者を近隣諸国に輸出する医療大国になっている。
医師学校の入口から入るとそのまま教室に向かう。
「事務室とか職員室に寄らなくていいのですか?」
「私が来たからと取り繕われないように黙って見学してから寄るわよ。」
「私が着替えさせられたのは、教師以外女性しかいない場所に来るためだったのですか。」
「それもあるけど、かわいいミリアリアを連れてでかけるんだもの。」
はい、はい。王妃様はこういう方でした。
学生の振りをして様々な教室を見て回る。学園で医療の授業をとっているおかげで内容が理解できた。
「学園で医療の授業とってるとここで何をしているか、わかるでしょう。もちろん学園の授業では医師になれないけれど、役人になる人や政策立案には基本を学んでいることは必要よね。だからカリキュラムに入れてあるの。」
「私の場合、興味もありますが、影の皆さんを危険に晒す可能性がありますから、指示する立場として学ぼうと思ったんです。」
「さすがミリアリアね。」
最後に職員と面談し、問題点について話し合い帰宅する。
帰りも王妃様の馬車で家まで送ってもらうといつからいたのか、不機嫌なレイモンドが玄関にいた。
「勝手にどこへ出かけていたんだ?ここのやつら、お嬢様はお帰りは未定だが大丈夫しか言わないんだ。」
「約束していないのに来て、そう言われてもねぇ。」
「お前も帰るだろうと探していたら、知らない馬車に乗ったって聞いたのに誘拐されるとか心配しないのかよ。それとも誰かお前を誘うようなら奴がいるのか?」
「あら、私は誘拐犯かしら?」
馬車から降りた王妃様が私の肩越しにレイモンドに話しかけた。
「は、母上。どうしてミリアリア嬢とご一緒に…」
「さっきまでと随分言葉遣いが違うようだけど、ジャルフ伯爵家やミリアリアへのあなたの対応の仕方がよくわかったわ。」
いつもの猫を被り損ねたレイモンドは少し不貞腐れているようだ。
「母上、こ、これはその…」
「ミリアリア。バカな王子でごめんなさいね。長男はフェルティ、次男はホーリーウッドを継ぐから、レイモンドをジャルフ伯爵家にあげると親たちで盛り上がったけれど再考の必要があると陛下に話そうかしら?ねぇレ・イ・モ・ン・ド?」
レイモンドは王妃様に引きずられて馬車に乗って帰って行った。
「おかえりなさいませ。お嬢様。」
リリーが走りよってきた。
「ただいま。リリー、レイなら王妃様に連れて帰られたわよ。」
「そうですか。今日はもう終わっているので、帰られても大丈夫です。」
そうですか…別室タイムはもう済んでいるのね。なぜかまたモヤモヤする。この気持ちはなんだろう。レイモンドは、わがままだけど幼なじみでリリーは私の侍女で、仲間外れが嫌なのかな。レイモンドなんか好きじゃないはずなのに。婚約破棄の同志なだけなのに。
「あの。リリーは、私の侍女はレイとのことは…」
「そこはわかっているから、大丈夫よ。」
なんだ。リリーは王妃様も公認の仲なんだ…
心の中がチクッと少し痛む。レイモンドは、婚約破棄を目指しては協力体制だが、家に来るとオレ様で迷惑かけられてばかりいるだけだ。
我が家に来るのもリリー目当てなのか、必ず2人でいなくなる。婚約者でなくなれば、リリーには悪いけど、そうそう家に来なくなる人だ。そうなったら入婿した家とリリーを妾として引き取った家を行き来するんだろうか。
なぜかすごくモヤモヤする。
「ミリアリア。どうしたの?」
「エリーさん。大丈夫です。次はどこへ行きますか?」
「私が設立した女子医師学校の見学よ。」
王妃様が国費で建てられた女子医師学校は、ホーリーウッド王国にある医師学校の女性版になる。
以前は、医療補助しか資格が取れなかった女性がここで学び、医師国家試験に合格して2年間、医師の元で学んで医師から修了証をもらえば医師として開業や病院医師になれる機関だ。授業料は無料、寮費はかかるが、奨学金制度もあり貧しくても賢く、やる気があれば学ぶことができるため毎年希望者が多くいる。医師だけでなく医療補助のコースもあり、そちらは1年で卒業すれば医療補助の試験に合格できるだけのスキルが身につくため、医師は無理でもという女性が在籍している。
おかげで医療水準はあがり、ホーリーウッドとフェルティは医療従事者を近隣諸国に輸出する医療大国になっている。
医師学校の入口から入るとそのまま教室に向かう。
「事務室とか職員室に寄らなくていいのですか?」
「私が来たからと取り繕われないように黙って見学してから寄るわよ。」
「私が着替えさせられたのは、教師以外女性しかいない場所に来るためだったのですか。」
「それもあるけど、かわいいミリアリアを連れてでかけるんだもの。」
はい、はい。王妃様はこういう方でした。
学生の振りをして様々な教室を見て回る。学園で医療の授業をとっているおかげで内容が理解できた。
「学園で医療の授業とってるとここで何をしているか、わかるでしょう。もちろん学園の授業では医師になれないけれど、役人になる人や政策立案には基本を学んでいることは必要よね。だからカリキュラムに入れてあるの。」
「私の場合、興味もありますが、影の皆さんを危険に晒す可能性がありますから、指示する立場として学ぼうと思ったんです。」
「さすがミリアリアね。」
最後に職員と面談し、問題点について話し合い帰宅する。
帰りも王妃様の馬車で家まで送ってもらうといつからいたのか、不機嫌なレイモンドが玄関にいた。
「勝手にどこへ出かけていたんだ?ここのやつら、お嬢様はお帰りは未定だが大丈夫しか言わないんだ。」
「約束していないのに来て、そう言われてもねぇ。」
「お前も帰るだろうと探していたら、知らない馬車に乗ったって聞いたのに誘拐されるとか心配しないのかよ。それとも誰かお前を誘うようなら奴がいるのか?」
「あら、私は誘拐犯かしら?」
馬車から降りた王妃様が私の肩越しにレイモンドに話しかけた。
「は、母上。どうしてミリアリア嬢とご一緒に…」
「さっきまでと随分言葉遣いが違うようだけど、ジャルフ伯爵家やミリアリアへのあなたの対応の仕方がよくわかったわ。」
いつもの猫を被り損ねたレイモンドは少し不貞腐れているようだ。
「母上、こ、これはその…」
「ミリアリア。バカな王子でごめんなさいね。長男はフェルティ、次男はホーリーウッドを継ぐから、レイモンドをジャルフ伯爵家にあげると親たちで盛り上がったけれど再考の必要があると陛下に話そうかしら?ねぇレ・イ・モ・ン・ド?」
レイモンドは王妃様に引きずられて馬車に乗って帰って行った。
「おかえりなさいませ。お嬢様。」
リリーが走りよってきた。
「ただいま。リリー、レイなら王妃様に連れて帰られたわよ。」
「そうですか。今日はもう終わっているので、帰られても大丈夫です。」
そうですか…別室タイムはもう済んでいるのね。なぜかまたモヤモヤする。この気持ちはなんだろう。レイモンドは、わがままだけど幼なじみでリリーは私の侍女で、仲間外れが嫌なのかな。レイモンドなんか好きじゃないはずなのに。婚約破棄の同志なだけなのに。
12
あなたにおすすめの小説
俺の可愛い幼馴染
SHIN
恋愛
俺に微笑みかける少女の後ろで、泣きそうな顔でこちらを見ているのは、可愛い可愛い幼馴染。
ある日二人だけの秘密の場所で彼女に告げられたのは……。
連載の気分転換に執筆しているので鈍いです。おおらかな気分で読んでくれると嬉しいです。
感想もご自由にどうぞ。
ただし、作者は木綿豆腐メンタルです。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
身を引いたのに、皇帝からの溺愛が止まりません ~秘された珠の還る場所~
ささゆき細雪
恋愛
五年前、内乱の混乱のなかで姿を消した最愛の妃・白瑤華(はくようか)。
彼女を失った皇帝・景玄耀(けいげんよう)は、その後ただ一人を想い続けながら執務に追われていた。そんなある日、書類に彼女の名前を発見し、居ても立っても居られなくなる。
――死んだはずの彼女が、生きている?
同姓同名かもしれないが確かめずにいられなくなった彼は地方巡察を決行。そこで、彼によく似た幼子とともに彼女と再会、地方官吏として働く瑤華と、珠児(しゅじ)を見て、皇帝は決意する――もう二度と、逃がさないと。
「今さら、逃げ道があると思うなよ」
瑤華を玄耀は責めずに、待ちの姿勢で包み込み、囲い込んでいく。
秘された皇子と、選び直した愛。
三人で食卓を囲む幸福が、国をも動かすことになるなんて――?
* * *
後宮から逃げ出して身を引いたのに、皇帝の溺愛は止まらない――これはそんな、中華風異世界ロマンス。
別に要りませんけど?
ユウキ
恋愛
「お前を愛することは無い!」
そう言ったのは、今日結婚して私の夫となったネイサンだ。夫婦の寝室、これから初夜をという時に投げつけられた言葉に、私は素直に返事をした。
「……別に要りませんけど?」
※Rに触れる様な部分は有りませんが、情事を指す言葉が出ますので念のため。
※なろうでも掲載中
疎遠だった幼馴染が彼女と別れて私に会いに来るようになったのだけど
くじら
恋愛
図書館の定位置には、いつも黒縁メガネの女生徒がいる。
貴族同士の見栄の張り合いや出世争いから距離を置いて穏やかに過ごしていたのに、女生徒の幼馴染が絡んでくるようになって…。
あなたの隣は私ではないけれど、それでも好きでいてもいいですか、レオナルド様
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢エリアーナには、三年間ずっと抱えてきた秘密がある。
婚約者であるヴァルフォード公爵・レオナルドへの、誰にも言えない恋心だ。
しかし彼の隣にいるのは、いつも幼馴染の伯爵令嬢・ソフィア。
儚げな笑顔と上目遣いで男性を虜にするあざとい彼女に、レオナルドも例外ではないようで——
「レオ、私のこと嫌いにならないでね?」
「……そんなことにはならない」
また始まった二人の世界。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる