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19.理くんとあずみちゃん2
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大学卒業後、母校凰蘭高校でスクールカウンセラーになった私と都内の公立中の数学教師になったしょーたが、凰蘭からすぐ近くのマンションで同棲を始めて半年ほど経ったある日、あずみちゃんがいなくなったと憔悴した理くんが、訪ねてきた。
「あずみちゃんのアパートは?」
「俺、ここのところ家の事でゴタゴタしていて、久しぶりに行ったら引っ越ししていていなくて…」
「でも大学には来ているんだろ?」
「学生課じゃ教えてくれないから、あずの同級生に聞いたら、後期から名前がないから、休学か退学したんじゃないかって言われた。」
「私たちもあずみちゃんからは、何にも聞いてないけど、ちょっと学部の後輩とかツテを使って探すから、理くんはとりあえず座ろう。」
「理、何か心当たりはないのか?」
「俺が悪いんだと思う。あずに甘えて、話をしてこなかった。
実は就職で親と揉めていたんだ。」
「理、そりゃお前が悪い。あずみちゃんを不安にさせて、愛想つかされたんだな。」
しょーたの容赦ない言葉に少し落ち込んでる理くん。
「しょーた、言い過ぎだよ。落ち込んでる理くんに追い打ちかけてる。」
「歌音先輩、俺、絶対あずを見つけます。だから何か情報あったら教えてください。
あずに認めてもらえる男になります。」
そう言って私をみた理くんは、必死だけどやる事が定まった良い顔をしていて、最近の生徒のことで手一杯のしょーたより、ちょっと頼もしくみえた。
実際、卒業してからの理くんは、仕事の鬼と呼ばれるほど頑張っていて、1年後輩のかずくんは理くんの部下になってひーひー言いながら、鍛えられたと言っていたくらい。
理くんは元々イケメンだし御曹司だから、いいよる女の子もたくさんいたけど、あずみちゃん以外に興味はないと言い切り、あずみちゃんを探しつつ、仕事に邁進していた。
そんな理くんが、私たちの家飲みやサークルメンバーの同窓会では、仕事の鬼ではなく、大学時代の理くんに戻った雰囲気になることで、癒しになっているならいいなと思っていた。
「あずみちゃんのアパートは?」
「俺、ここのところ家の事でゴタゴタしていて、久しぶりに行ったら引っ越ししていていなくて…」
「でも大学には来ているんだろ?」
「学生課じゃ教えてくれないから、あずの同級生に聞いたら、後期から名前がないから、休学か退学したんじゃないかって言われた。」
「私たちもあずみちゃんからは、何にも聞いてないけど、ちょっと学部の後輩とかツテを使って探すから、理くんはとりあえず座ろう。」
「理、何か心当たりはないのか?」
「俺が悪いんだと思う。あずに甘えて、話をしてこなかった。
実は就職で親と揉めていたんだ。」
「理、そりゃお前が悪い。あずみちゃんを不安にさせて、愛想つかされたんだな。」
しょーたの容赦ない言葉に少し落ち込んでる理くん。
「しょーた、言い過ぎだよ。落ち込んでる理くんに追い打ちかけてる。」
「歌音先輩、俺、絶対あずを見つけます。だから何か情報あったら教えてください。
あずに認めてもらえる男になります。」
そう言って私をみた理くんは、必死だけどやる事が定まった良い顔をしていて、最近の生徒のことで手一杯のしょーたより、ちょっと頼もしくみえた。
実際、卒業してからの理くんは、仕事の鬼と呼ばれるほど頑張っていて、1年後輩のかずくんは理くんの部下になってひーひー言いながら、鍛えられたと言っていたくらい。
理くんは元々イケメンだし御曹司だから、いいよる女の子もたくさんいたけど、あずみちゃん以外に興味はないと言い切り、あずみちゃんを探しつつ、仕事に邁進していた。
そんな理くんが、私たちの家飲みやサークルメンバーの同窓会では、仕事の鬼ではなく、大学時代の理くんに戻った雰囲気になることで、癒しになっているならいいなと思っていた。
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