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【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている】

【第二十九章】 三戦必勝① vs鳥獣ハヤブサ

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 ハヤブサ。
 そう男は名乗った。
 男かどうかということですら声や口調、仕草による推測で語ることしか出来ないその生物は、自らの名前をそう告げた。
 鳥獣ハヤブサ、と。
 扉を潜った僕とサミュエルさんの前に広がっていたのは、やはり何もない大きめの部屋だった。
 例えるならば学校の二十五メートルプールぐらいだろうか。やや奥行きが深く横幅の方が狭くなっているが、それでも三人しか居ない空間としては十分な広さだ。
 明かりは来ており、視界に困るほどの暗さもなかったが、後から設置されたのであろう真新しい扉とは違い壁や地面はそれなりに老朽化していることが見て取れる。
 そして、そんな空間の中央付近に男は立っていた。
「我は鳥獣ハヤブサ。汝が相手か、双剣の勇者よ」
 何の躊躇もなく近付いて行くサミュエルさんに続いて恐る恐る前に出ると、背丈は僕よりもずっと大きい男は腕を組んだまま落ち着いた口調でそれだけを告げる。
 いきなり襲ってくることはないらしいことに対するひとまずの安堵と、僕の存在が無視されているような気がする虚しさが入り交じった例えがたい感情が生まれた。
 その外見は、例えるならば【鳥人間】という表現がこれほど当て嵌まる生物はいないのではなかろうかと、そう思わせる風貌をしている。
 その名の通り、白い隼をそのまま人と同じサイズにして二足で立たせ、翼を腕に代えたらこうなるだろうという姿形は、まさしく鳥人間と例える他に説明する言葉が見つからない。
 腕や足には真っ赤な鎧を装着しており、シルエットこそ人間そのものだが四肢は羽毛で覆われ頭部の毛は逆立ち、さらには顔にくちばしがあるその風貌はやはり鳥人間と比喩せざるを得ないものだった。
 そして腰にはレイピアというのだったか、細身で先の尖った剣が携えられていることが敵でありこれから命の奪い合いをする事実を事実であると物語っている。
「私を知っているとは意外ね。私はアンタなんて見たこともないけど、本当にシェルムの配下なわけ?」
 同じく腕を組んだままのサミュエルさんも落ち着いた口調で言葉を返す。
 やはり僕と違って戸惑いも驚きも感じている様子は一切なく、どちらかと言えば訝しげな表情だ。
「我はこの国、いや、そもそも地上に居なかったゆえ当然であろう。シェルム様の下にいては戦闘を楽しむ余地も無いのでな。だが汝の事は勿論知っている。勇者などという時代遅れの産物がと嘲笑する者も我々の中にはいるが、我にとってはどうでもよいことだ」
「今からその時代遅れの産物に壊滅させられるわけだけど、アンタもしかして戦闘狂タイプ? 珍しいわね、魔族のくせに人を殺すよりも戦う方が好きだなんて」
「己が力を示すためには一方的な惨殺など意味を為さぬ。正々堂々戦って勝つことこそが力の証明なのだ。仮にも女勇者を名乗っているのだ、汝も同じであろう」
「気が合わなくてよかったわ。残念だけど、私はそこまでご立派な心掛けは持ち合わせていないの。勝者が強者、それが私の主義」
「ほう。魔族のくせになどと言う割には、随分と勇者らしからぬ考えをするものだ。だがそれもどうでもよい。我にとって重要なのは汝が殺すに足る人間か否か、ただそれだけ」
 男の表情は終始変化も無く、ただ淡々と言葉を続ける。
 顔はほとんど隼そのものなので、そもそも表情が変化するのかどうかも定かではないのだが、その見た目以上に漂う風格からは危険な人物であるという香りがありありとしている。 
 サミュエルさんは男のそんな言葉を聞いて一瞬不敵に笑ったかと思うと、おもむろに背中の二本のククリ刀を抜いた。
「コウ、下がってなさい。手出すんじゃないわよ。アンタの流儀に合わせて一対一でやってあげる。どっちが勝つか、どっちが強いか、大事なのはそれだけ。そういうことでいいんでしょ?」
「上々」
 短く答えて、鳥人間……いや、鳥獣ハヤブサは同じく腰のレイピアを抜いた。
 出せる手も無い僕はせめてサミュエルさんの邪魔にならないように、下手をして足を引っ張ってしまわないように、体の向きを変えずに五メートルほど後ろに下がる。
 魚人の次は鳥人というラインナップに未だ動揺は残るが、それよりもその時と同様にただ見ているだけしか出来ない自分が情けなく感じた。
 だからこそ、あの時と同様に何かあればすぐに飛び出せる様に準備をして、何かに気付けばすぐに伝えられる様に心の準備をする。
 それが僕に出来る唯一のことだ。
 あの強いサミュエルさんが負けるはずがない。そんな希望的観測が現実のものとなってくれと祈りながら。
 そうして見守る僕の前に居る二人は剣を手に、ジッと動かずにお互いを見合っている。
『あのエスクロって男もそうだが、奴も中々やりやがるな』
 ジャックの言葉が無音の空間に静かに響く。
 返す言葉は、聞こえていないはずの二人がまるでそれが合図であったかの様に同時に地面を蹴ったことで声にならずに飲み込んだ。
 もの凄い早さで一気に距離を詰めた両者は合計三本の武器で相手に向かって躊躇無く斬り掛かる。
 目の前で繰り広げられるのは一歩間違えば即死の、まさに常人ならざる攻防だ。
 まず初動で縦に横に振り抜かれたサミュエルさんの二本のククリ刀をレイピアで弾いて防いだハヤブサは、弾かれた刀が他所を向いた隙にレイピアによる突きを繰り出した。
 胴体に真っ直ぐ向かってくるその鋭い突きを身体を回転させて躱したサミュエルさんは、その回転を利用してそのまま右手の刀を振り下ろしてみせる。
 さらにそれを後退することで躱したハヤブサはその動作の中でレイピアの向きを変え、切先を下に向けたそれを下から薙ぎ払う様に振り抜くもサミュエルさんは残った左手の刀でその攻撃を防ぎ、刀と剣がぶつかり合った衝撃を利用して後方へ飛び退いた。
 そこでようやく二人の動きが止まる。
 紛うことなき命の奪い合いに戦慄を覚えると同時に、互角の戦いだと思っていた僕の見解はすぐに素人の目算であることを思い知らされることになってしまう。
 その身を案じてサミュエルさんに目をやることで感じる違和感。
 目を凝らして見てみると、サミュエルさんの足下にポタポタと赤い液体が滴っていた。
「どうして血が……」
 なぜサミュエルさんが出血している……攻撃は全て回避していたはずなのに。
『身体の右側だ。よく見てみな、攻撃を受けている』
 ジャックが冷静に、だが少なからず驚きの混じった声で言った。
 僕の位置からではほぼ背中しか見えないのだが、ちょうどサミュエルさんが体の向きを少し変えたおかげでその言葉の意味を知る。
 体の右側、肩に一本と上腕二頭筋の辺りに二本、それぞれに鳥の羽根が刺さっていたのだ。
 真っ白な羽根が、まるでダーツの矢の様に露わになっているサミュエルさんの肌に直接突き刺さっていてそこから血が流れている。
「いつの間にあんなものが……」
『最後の攻撃と同時に、だな。完全には躱し切れないと判断して咄嗟に致命傷を避けるべく腕で受けたみてえだが、あんな攻撃でも積み重なれば確実に不利になるぜ』
「積み重なる前にもう怪我してるじゃないか……サミュエルさん!」
 思わず大声を上げていた。
 この世界に来て、初めて見た自分以外の人間の血。
 こうなればただ見ているだけでなんていられない、そう思うと無意識に名前を呼んでいた。
 しかしサミュエルさんは、
「大袈裟に騒ぐんじゃないわよみっともない。このぐらい大したことないっての」
 そう言って、左手で乱暴に羽根を抜いては放り捨てていく。
 その間にも血は腕を伝い、滴となって地面に垂れていっていた。
 出血量そのものは微量なのだろうが、間違っても痛くないなんてことはないはずなのに……。
「とはいえ、厄介な攻撃ね。それがアンタの戦い方ってわけ?」
「顔面を狙ったつもりだったが、さすがにそう甘くはないようだ。ククク……素晴らしい、それでこそ勇者というものだ」
 ハヤブサは笑っている。
 初めて見せた感情を表す仕草と言葉。
 それは命の奪い合いの最中に見せた嗜虐的な笑顔だった。
 狂っている……そう思うには十分なほどの嫌らしく、おぞましい笑みに背筋がゾクゾクしてくる。
 その異質な顔の造りがそう思わせているのか、僕には到底理解出来ない気の高ぶりを隠そうともせずハヤブサは続けた。
「さあ、休んでいる暇も惜しい。もっと我を楽しませてみせろっ」
 その言葉を皮切りにハヤブサはサミュエルさんに突進し、また二人は距離を詰めた。
 先ほどと同じ様に、斬り掛かり、防ぎ、突きを放ち、躱し、そして距離を置く。二人はそんな攻防を二度三度と繰り返した。
 互いの肉体に相手に触れることは一度としてなかったが、距離を置く度にサミュエルさんの体には何本もの羽根が刺さっている。
 太ももに、腕に、おへその辺りに、それぞれ刺さった数本の羽根は確実にサミュエルさんの体力と血液を奪っているだろう。
 肘と膝以外に防具を着けておらず、露出も多い格好が仇になっていると言わざるを得ない状況だ。
 何も身に付けていない僕が言うことではないのかもしれないが、少なくともセミリアさんの様に腕や肩、胴体、そして膝から下にも籠手や鎧を纏っていれば少しは違ったであろうことは明らかだと言える。
 部屋に入る前にも口にしたが、もしもこういう戦いに相性というものがあるのならば確実に悪い方の部類に入るとしか思えないほどに、ただ血を流す一方の勝負になってしまっているのだ。
「まったく、乙女の柔肌にブスブスと刺しまくってくれちゃって。これだから男ってのは嫌になるわ」
 腹に刺さった羽根を乱暴に抜き取りながら、サミュエルさんは呆れた様子で首を振る。
 痛くないはずがないのに、なぜこうも平然としていられるのだろうか。
 それどころか活路の見えない攻防の繰り返しに悲観する様子すらなく、ただ面倒臭そうな態度を取れるのはどうしてなんだ。
 苦境に立っている状況的不利を悟らせまいと敢えてあっけらかんとしているのか、それとも……。
「そろそろ白旗でも揚げてみるかな? 我の趣味ではないが、汝は殺せとの命を受けているゆえそうなっても生かしておくことは出来んがな」
「冗談でしょ。生かしておけないのはこっちの台詞、刺されまくったおかげで掴めてきたし、そろそろ終わりにしてあげる」
 サミュエルさんはそう言って地面に刺してあったククリ刀を手に取り改めて構えを取った。
 それを受けてハヤブサもまた、両手で持ったレイピアを肩の上まで持ち上げ切先をサミュエルさんに向ける。例えるなら霞の構えというやつだ。
「長期戦に勝機は無いと見たか。だが一撃の殺傷力は我とて引けを取らぬぞ」
「確かにアンタはそこそこは強い。だけど、勇者を討つにはまだまだまだ力不足もいいところよ。アンタ程度を相手にチンタラしているほど私の歩む道は簡単じゃないのよね」
 だから―
 と、そこまで言って一度言葉を止め、サミュエルさんは不敵に笑った。
「そろそろ楽にしてあげるわ。器の違いってもんを教えてあげる」
 今度はゆっくりと構えるハヤブサとの徐々に距離を詰めていく。
 これだけ同じ結果を繰り返してまだ真正面から攻撃を仕掛けようというのか。
 何か考えがあるにしても、そうじゃないとしても、二人の言葉からして今度ばかりは羽根を刺されたぐらいの事では終わらないのではないかという気がしてならない。
「ジャック……何か僕に出来ることは」
『やめとけ。気持ちは分かるが、お前さんがしゃしゃり出ても半裸女に付け入る隙を与えるだけだ。いくら盾があろうが鳥男の剣術に対抗する力はねえだろう? 中距離の攻撃魔法でも使えりゃ話は違うんだろうが、それはお前さんの役所じゃねえ。そうでなくても互いに望んで一騎打ちをしてんだ。信じて見守るほかあるめえよ』
「…………」
 信じて見守った結果が最悪の結末だったら……僕は一生後悔するじゃないか。
 痛いほど唇を噛み締め、そんな言葉を辛うじて飲み込んだ。
 例え刺し殺されるのを覚悟で向かっていったとしてもサミュエルさんの助けになどならないだろう。
 少なくとも盾になって仲間を守ることぐらいは出来る。
 そんな当初の計算がほとんど意味を成さない事実に胸が痛んでしかたがない。
 いくら歯痒い思いをしても、仲間の身を案じていても、その気持ちが状況を左右することなどないのだ。
 二人の勇者がこの国の希望であるように、この世界では【身を守る術を持っている】ことよりも【戦う事が出来る】者が必要とされている。
 だからこそ僕はいつだって見守ることしか出来ない……こんなことなら僕にも戦う手段を与えて欲しかったと思う気持ちも結局は的外れなのだろうが、見ているだけの状況がこれほど辛いものだとは思ってもみなかった。
 先の首飾りのことといい、僕はどこまで役立たずで何も出来ない男なんだ。
『自分を卑下するな相棒、他の奴等も言ってるだろう。戦うのが奴等の役目、奴等を守るのがお前さんの役目だ。揃って武器を振り回すしか出来ねえパーティーなんざ強みも何もねえってもんさ』
 ジャックの言葉は果たして事実なのか単なる慰めなのか。
 そんなことを判断する暇もなく、あっという間に二人の距離が詰まっていく。
 そして次の瞬間にはまたしても目の前で常人ならざる攻防が繰り広げられていた。
 先制の攻撃を仕掛けたのはハヤブサだ。
 構えたレイピアで勢いよく突きを放つと、やはりサミュエルさんがそれを防ぐ。
 刀身で突きを受け止めた瞬間、ハヤブサの左手が羽根を飛ばす動きをしたのが見えた。
 だがその羽根が今まで通りサミュエルさんの身体に刺さることはなく、払い落とすように右手のククリ刀がその攻撃を阻止する。
 しかし、その間に再び突きの構えを取っていたハヤブサの二撃目がサミュエルさんに向かって放たれていた。
 体勢を変えて躱そうとするも羽根に気を取られたせいで僅かに間に合わず、ハヤブサの全体重を乗せた渾身の鋭い突きはサミュエルさんの左肩を貫通する。
 不味い!
 僕がそう思うのと同時にハヤブサもニヤリと嗜虐的な笑みを浮かべる。
 が、その表情は一瞬にして驚愕のものへと変わった。
 後ろから見ていても肩の辺りからレイピアが飛び出ていることがはっきりと分かる状態のサミュエルさんは、いつの間にか刀を手放している左手で肩を貫通したままのレイピアを掴んだかと思うと、右手に持つ刀をハヤブサに向かって振り下ろしたのだ。
 武器を掴まれ動きを制限されたハヤブサはそれによって動作が遅れて回避が出来ず、首元から胴体にかけて斜めに振り下ろされた刀がそのままハヤブサの身体を切り裂いた。
「ぐ……かは……」
 切られたハヤブサはそこでようやくレイピアから手を放し、ふらふらとよろめきながら二歩三歩と後退する。
 誰がどう見ても致命傷となる傷からは鮮血が溢れんばかりに流れ出ていた。
「クク……ク……なるほど……な……肉を切らせて骨を断つ……か……」
「ふぅ……私の勝ちね」
「残念だが、そのよう……だな……これが汝の覚悟というわけか」
「アンタ、戦い方が綺麗すぎるのよ。典型的なヒットアンドアウェーってやつ? 方法はこれしか思い付かなかったとはいえ、戦術的にも持ってる武器からしても懐に入ってしまえば脆い。あれだけやり合えばその型にはまった動作は簡単に予測が付くってことよ」
「そうか……だが、抜かりがあったわけではない……汝の方が強かった、ただそれだけのこと……持って行け、汝らが求めていたオーブだ……」
 ハヤブサは懐から光る球体を取り出したかと思うと、サミュエルさんに向かって放った。
 サミュエルさんがそれをキャッチするとほぼ同時にハヤブサは膝から崩れ落ち、前のめりに倒れたまま動く気配がなくなる。
「楽しかったぞ……双剣乱舞……その強さ、どこまで通じるか地獄で見物させてもらうとしよう……人間がどうなろうと、魔族がどうなろうと……我にはどうでもいい話しだが……な……」
 倒れたまま僅かに表情を崩しそう言ったかと思うと、ハヤブサの姿が徐々に薄くなっていく。
 そして十秒と掛かることなく、見守る僕やサミュエルさんの前から完全にその姿は無くなってしまった。
 この辺りは他の化け物たちと同じ様になっているらしい……それにしても、凄い戦いだった。言葉を挟む余地も無いほどに。
「サミュエルさん……怪我をどうにかしないと」
「どうにもなんないでしょ。別に戦えないほどのダメージでもないわ」
 やはりあっけらかんと言って、サミュエルさんは刺さったままのレイピアを抜いて地面に放った。
 カランカラン、と音を立てて地面を転がる武器の先端は当然なが血によって赤く染まっている。
「どうにもならないって、そんな大怪我をしているのに……ジャック、僕の時みたいに治してあげてよ」
『無茶を言うな。羽根が刺さった傷ぐれえは塞いでやれるが、そのレベルの傷を治せるほどの上級魔法が俺に使えるわけがねえだろう』
「申し訳程度の回復魔法なんて結構よ。痛くないとは言わないけど、このぐらい我慢出来るレベルなの。戦いの最中なのに怪我する度に大袈裟に騒いでられるかってのよ。ほら、オーブも手に入れたし行くわよ……って言っても他の奴等が戦い終わるまでは出られないんだっけか」
 サミュエルさんは流れる血を手で拭って入り口に向かっていく。
 肩を貫通する程の怪我が我慢出来るって……それは無理があるでしょう。
『相棒からすりゃ驚くのも無理はねえが、戦いに身を置くってのはそういうもんだ。俺が人間の姿をしていた時代からそうだった。戦うと決めた奴ってのは肩を刺されようが腹を刺されようが、傷を負ったから一休みなんてわけにはいかないのさ。ましてや奴は勇者なんだ、しつこく心配なんざしてやると余計にプライドに障っちまうぜ? 見た感じじゃ致命傷でもなけりゃ戦いに影響する様なダメージじゃねえ、本人がああ言っているうちはそっとしておいてやんな』
 そんなジャックの言葉は僕にしてみれば到底納得の出来る理屈ではなかったが、本人に言ったところで聞き入れてはもらえないのだろう。
 勇者に化け物、戦争と平和……やっぱり僕には慣れることなんて出来ない世界だと改めて自覚しつつ、先に歩いていくサミュエルさんの背中を追った
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