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【ノア】
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もう、何時間歩いたんだろう...
鳥のさえずりは可愛いし、
木々は綺麗だし、
空気は澄んでるし
意外と最初の方は楽しんでたけど
さすがに今は焦りも感じてきた。
お腹空いた。
お風呂入りたい。
トイレ行きたい。
喉乾いた。
このまま夜が来たら?
頑張って火をおこして、
その辺の草でも食べる?
どうしよう...
このままずっとどこにもたどり着けなかったら?
こんなにも街と呼べるものが恋しいなんて。
神様.....私をお救いください
「君、何祈ってるの?」
いきなり低い声が聞こえてきた。
はっと振り返るとそこには同じ歳くらいの青年が立っていた。
チョコレートみたいな髪の色に
目は濃い青だ。
すごく背が高くてガッチリしている。
けっこうイケメン...
でも肌が白い。
そこはマイナスポイントかな....
青年はズンズンと近づいてきて私に顔を近づけてきた。
「君どこから来たの?
南国?」
顔が近い。
「いえ、香川県から来ました」
私は苦笑いしつつ答えた。
南国って....
「カガワケン?聞いたことないな。それは国か?」
「いえ、日本にある県なんですけど....」
「日本?おかしいな。ここ日本だけどそんなのないよ。君嘘ついてる?」
眉間にしわをよせてようやく顔を離す青年。
すごく清楚な格好だ。
上下黒のガッチリした服を着ていて
肩には何やら紋章のようなものがある。
赤い花の紋章だ。
私はぎょっとした。
よく見ると腰に刀が下げられている。
腰周りも小さなナイフなどがびっしりと見え隠れしている。
青年は刀に手をかけている。
ひえぇぇぇどうしよう
殺されるの?
「本当です、嘘はついていません!
遭難してるんです!ハクっていう人?鷲?
が話をしましょうって言ってそれからそのまま何故かここに来て、その....」
「ハク?」
青年の顔色が変わった。
「そうか....君はハクと接触したのか。」
青年は意味深な表情を浮かべた。
「俺の名前はノア。君は?」
「社 真愛っていいます!」
何かよくわからないけど助けてもらえそうな予感?
「真愛。とりあえずついてきて。」
ノアが手招きをした。
私はかぁーーーーと顔を赤らめた。
「え?何照れてんの?」
「いえ、男の人に名前で呼ばれるの初めてで...
あ、父を除いては」
「....あ、そう..」
ノアは呆れたような顔をして歩き始めた。
何を隠そう20年間彼氏どころか
男友達すらできたこともないのだ。
まさかこんな形で男の人と話す機会ができるなんて...!
私はノアの後ろをついて行った。
「君、何歳?」
「20歳です」
「若っ!!!!」
ノアはびっくりした顔をしていた。
「ノアさんはいくつなんですか?」
「220歳。」
........え!!!!!
「220歳!!??」
「何だよそんなに驚くことないだろ。
まぁ戦士の中ではかなり若い方だけどさ。」
待って待って。
220歳?年齢は私と同じ、いや確かに少し年上くらいには見えるけどまさかそんなに歳を取っているとは思わなかった。
いや、もっと待て。
香川県が存在しない、
人が220歳生きてる...
私はもしかしたらもう
地球上にすらいない!?
「あの、地球ってご存じですか?」
「何言ってんの。
知ってるに決まってるじゃん。今歩いてるじゃん。」
ノアさんは完全に呆れ返っていた。
「あぁ...はは、そうですよね....」
私は混乱しつつノアさんの後ろを歩いた。
鳥のさえずりは可愛いし、
木々は綺麗だし、
空気は澄んでるし
意外と最初の方は楽しんでたけど
さすがに今は焦りも感じてきた。
お腹空いた。
お風呂入りたい。
トイレ行きたい。
喉乾いた。
このまま夜が来たら?
頑張って火をおこして、
その辺の草でも食べる?
どうしよう...
このままずっとどこにもたどり着けなかったら?
こんなにも街と呼べるものが恋しいなんて。
神様.....私をお救いください
「君、何祈ってるの?」
いきなり低い声が聞こえてきた。
はっと振り返るとそこには同じ歳くらいの青年が立っていた。
チョコレートみたいな髪の色に
目は濃い青だ。
すごく背が高くてガッチリしている。
けっこうイケメン...
でも肌が白い。
そこはマイナスポイントかな....
青年はズンズンと近づいてきて私に顔を近づけてきた。
「君どこから来たの?
南国?」
顔が近い。
「いえ、香川県から来ました」
私は苦笑いしつつ答えた。
南国って....
「カガワケン?聞いたことないな。それは国か?」
「いえ、日本にある県なんですけど....」
「日本?おかしいな。ここ日本だけどそんなのないよ。君嘘ついてる?」
眉間にしわをよせてようやく顔を離す青年。
すごく清楚な格好だ。
上下黒のガッチリした服を着ていて
肩には何やら紋章のようなものがある。
赤い花の紋章だ。
私はぎょっとした。
よく見ると腰に刀が下げられている。
腰周りも小さなナイフなどがびっしりと見え隠れしている。
青年は刀に手をかけている。
ひえぇぇぇどうしよう
殺されるの?
「本当です、嘘はついていません!
遭難してるんです!ハクっていう人?鷲?
が話をしましょうって言ってそれからそのまま何故かここに来て、その....」
「ハク?」
青年の顔色が変わった。
「そうか....君はハクと接触したのか。」
青年は意味深な表情を浮かべた。
「俺の名前はノア。君は?」
「社 真愛っていいます!」
何かよくわからないけど助けてもらえそうな予感?
「真愛。とりあえずついてきて。」
ノアが手招きをした。
私はかぁーーーーと顔を赤らめた。
「え?何照れてんの?」
「いえ、男の人に名前で呼ばれるの初めてで...
あ、父を除いては」
「....あ、そう..」
ノアは呆れたような顔をして歩き始めた。
何を隠そう20年間彼氏どころか
男友達すらできたこともないのだ。
まさかこんな形で男の人と話す機会ができるなんて...!
私はノアの後ろをついて行った。
「君、何歳?」
「20歳です」
「若っ!!!!」
ノアはびっくりした顔をしていた。
「ノアさんはいくつなんですか?」
「220歳。」
........え!!!!!
「220歳!!??」
「何だよそんなに驚くことないだろ。
まぁ戦士の中ではかなり若い方だけどさ。」
待って待って。
220歳?年齢は私と同じ、いや確かに少し年上くらいには見えるけどまさかそんなに歳を取っているとは思わなかった。
いや、もっと待て。
香川県が存在しない、
人が220歳生きてる...
私はもしかしたらもう
地球上にすらいない!?
「あの、地球ってご存じですか?」
「何言ってんの。
知ってるに決まってるじゃん。今歩いてるじゃん。」
ノアさんは完全に呆れ返っていた。
「あぁ...はは、そうですよね....」
私は混乱しつつノアさんの後ろを歩いた。
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