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第17章:樹龍の愛し子編(1) 争陣の儀
第246話:ヴェルディアのギルドにて
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アッタロスは都市ヴェルディアのギルドで箒を剣のように振っていた。やることがないので、考え事をしながらだ。
ちなみにこの箒はギルドの受付嬢に頼んで持ってきてもらった。
報告を待つのにちょうど良いかもしれないと思ってはいたけれど、何時間もやることではなかった。これからどれくらい時間がかかるか分からないのに、もう持て余している。
そんな風に思っていたところ、ちょうど部屋にレントゥルスが入ってきた。
「おう、アッタロス! もう居たのか!」
レントゥルスも昨日は遅くまでこの部屋にいた。戦いを見ることは出来ないので、情報が来るのを一緒に待っているのだ。
だがやることはないので、話をしながら各々で暇つぶしをすることも多かった。
「その様子じゃ、まだ決着はついてないようだな。まぁ、こんな朝からはやり合わないだろうがな」
「そうだな。だが、聞き逃すのも癪だと思って来てしまった。結果はこの通りだがな」
アッタロスは箒をレントゥルスに突きつけながら言った。
「どうなっているか分からんなぁ。長期戦にはならないと思うが、ぶつかってみないと分からないこともある」
二人の予想は揃って短期戦だった。特に騎士団が勝つとしたら早期決着だと考えている。けれど、戦場では何が起こるか分からないというのは身に染みてよく分かっていた。
「もし今日の夜になっても決まらないとなれば、どれだけ長くなってもおかしくないな」
そう言うとレントゥルスは笑った。そうはならないだろうと確信しているのだろう。アッタロスも同感だった。
「アッタロス、やはりフォルティウスよりもセネカとルキウスが上だと思っているか?」
「あぁ、そうだ。何度も言っているが、あいつらの力はレベル4の範疇を既に超えている。いくらフォルティウスが熟練といっても二人同時に相手にしたら持て余すはずだ。お前もそう思うだろ?」
レントゥルスは頷いた。昨日から幾度となく同じ話をしているけれど、毎回話したくなってしまう。
「あの二人とフォルティウスが戦う場合、対策が進めば勝つのはフォルティウスだと大体の奴が考えているだろう。だが、実際は逆だ」
レントゥルスが受け継いで続ける。
「対処されたらやられるのはフォルティウスの方だろうな。だから奴等は序盤に攻め立ててセネカ達を潰さなければならないが、第三騎士団の性質を考えるとその作戦は取りづらい。そこまでの脅威とも思ってないだろうしな」
そういう訳で、二人はセネカ達が勝つ可能性があると信じている。だが、懸念がない訳ではない。
「そもそも二人とフォルティウスが戦う構図出来るかが問題だが、マイオルは抜かりないだろうな。キトとガイアも作戦をよく見ていたようだし、おそらく大丈夫だろう。二日目に入ったことからもな」
アッタロスは、もし序盤にマイオルが落とされたらもう勝負は決していると考えている。
「そうなるだろうな。だとすると、やはり一番はエクストラスキルか……」
レントゥルスの声が低くなった。機密度の高い情報なので、獲得した者以外はほとんど知らないことだが、レベル5になるとエクストラスキルを獲得する。
今回のことは特別なのでセネカ達も知っているが、通常は幾つかの条件を満たさない限りこの情報を知ることはない。
アッタロスもレベルが上がった時に困惑した。だが、ゼノンやピュロンにペリパトスがいたし、レントゥルスもすぐにレベル5になったので、あまり混乱せずに済んでいる。
「レントゥルスは、単純作業でレベルを上げたような奴等がエクストラスキルを使えるようになっていると思うか?」
教会の者は、効率を求めて最も熟練度が溜まる行動を取り続ける傾向がある。優遇されるスキルは決まっているので、歴史的な知見の蓄積もあるのだ。
「【聖盾術】を持つ騎士はこれまでに何度も出ておるから、効率的にレベルを上げて来たのは間違いないだろうな。だが、教会にはアギス様のような例外もいる」
教会騎士団団長のアギスは、ペリパトスとレオニダスと並んで三剣と呼ばれている。教会の中にいながらも圧倒的な才能と努力で大陸最高峰の戦士となった。
「発動できる可能性はあるだろう。だが、それでも使いこなせていない可能性は高い。手がかりなしで手動発動の方法を編み出さねばならぬからな」
アッタロスはレントゥルスの意見に同意した。
「しかし、それでももし発動できるのならば、強力な武器であることには違いない」
アッタロスはこれまでに何回か目の前でエクストラスキルの発動を見たことがあるが、どれも凄まじい性能だった。
「戦いはレベルでは決まらないが、やはりレベルの影響は大きい。レベル5になった今だからよく分かる」
レントゥルスは自分の手を見ながら言った。
「あぁ、そうだな。特にレベル4と5では大きな違いがある。苦労した甲斐があるくらいにはな」
エクストラスキルにはそれだけで戦況がひっくり返される可能性が秘められている。発動さえ出来ればだが……。
「まぁ、何にせよ、待つしかないな。レントゥルス、俺の箒剣の訓練に付き合えよ」
「勝手にやっとれ」
そんな話をしながら、セネカ達の勝利を二人は願っていた。
◆
ガイアはモフと共に敵に近付いていた。まだ距離はあるものの、そろそろ【砲撃魔法】の射程に入る。
相手の全員がレベル4以上なので、ガイアは全力で魔法を放つことができる。射線にプラウティアが入らないようにさえすれば良い。
敵の様子を窺いながら二人は茂みに隠れた。モフの足元には白いうさぎがいて、毛がとてもふわふわしている。
形や動きはうさぎで間違いないのだが、ガイアの知らない種類だし、長く見ていると行動にも少し違和感がある。
「それじゃあ、まずは僕からだね。すぐ離れるけど見てはいるから、困ったら合図をして欲しい」
「あぁ、助かる」
ガイアはうさぎを撫でたい衝動に駆られたが我慢した。
じーっと見ているとうさぎは動き出し、森の中を飛び跳ねて行ってしまった。
そろそろ攻撃の時間だ。ガイアの手にはセネカが作った糸が繋いであって、マイオルからの合図が届いている。
いまの位置であればプラウティアに攻撃が当たる心配はないそうだ。少し離れて行動しているのかもしれない。
魔法を二発撃ったあと、ガイアはキトの守護をする。勝っても負けてもこの魔法が最後になるかもしれない。だから戦いに勝つために必要なことは全部やっておきたかった。
目的は敵の力を削ること。可能であればそのまま脱落させてしまいたい。そう祈ってガイアは手を力強く握る。
最終決戦が始まる。
ちなみにこの箒はギルドの受付嬢に頼んで持ってきてもらった。
報告を待つのにちょうど良いかもしれないと思ってはいたけれど、何時間もやることではなかった。これからどれくらい時間がかかるか分からないのに、もう持て余している。
そんな風に思っていたところ、ちょうど部屋にレントゥルスが入ってきた。
「おう、アッタロス! もう居たのか!」
レントゥルスも昨日は遅くまでこの部屋にいた。戦いを見ることは出来ないので、情報が来るのを一緒に待っているのだ。
だがやることはないので、話をしながら各々で暇つぶしをすることも多かった。
「その様子じゃ、まだ決着はついてないようだな。まぁ、こんな朝からはやり合わないだろうがな」
「そうだな。だが、聞き逃すのも癪だと思って来てしまった。結果はこの通りだがな」
アッタロスは箒をレントゥルスに突きつけながら言った。
「どうなっているか分からんなぁ。長期戦にはならないと思うが、ぶつかってみないと分からないこともある」
二人の予想は揃って短期戦だった。特に騎士団が勝つとしたら早期決着だと考えている。けれど、戦場では何が起こるか分からないというのは身に染みてよく分かっていた。
「もし今日の夜になっても決まらないとなれば、どれだけ長くなってもおかしくないな」
そう言うとレントゥルスは笑った。そうはならないだろうと確信しているのだろう。アッタロスも同感だった。
「アッタロス、やはりフォルティウスよりもセネカとルキウスが上だと思っているか?」
「あぁ、そうだ。何度も言っているが、あいつらの力はレベル4の範疇を既に超えている。いくらフォルティウスが熟練といっても二人同時に相手にしたら持て余すはずだ。お前もそう思うだろ?」
レントゥルスは頷いた。昨日から幾度となく同じ話をしているけれど、毎回話したくなってしまう。
「あの二人とフォルティウスが戦う場合、対策が進めば勝つのはフォルティウスだと大体の奴が考えているだろう。だが、実際は逆だ」
レントゥルスが受け継いで続ける。
「対処されたらやられるのはフォルティウスの方だろうな。だから奴等は序盤に攻め立ててセネカ達を潰さなければならないが、第三騎士団の性質を考えるとその作戦は取りづらい。そこまでの脅威とも思ってないだろうしな」
そういう訳で、二人はセネカ達が勝つ可能性があると信じている。だが、懸念がない訳ではない。
「そもそも二人とフォルティウスが戦う構図出来るかが問題だが、マイオルは抜かりないだろうな。キトとガイアも作戦をよく見ていたようだし、おそらく大丈夫だろう。二日目に入ったことからもな」
アッタロスは、もし序盤にマイオルが落とされたらもう勝負は決していると考えている。
「そうなるだろうな。だとすると、やはり一番はエクストラスキルか……」
レントゥルスの声が低くなった。機密度の高い情報なので、獲得した者以外はほとんど知らないことだが、レベル5になるとエクストラスキルを獲得する。
今回のことは特別なのでセネカ達も知っているが、通常は幾つかの条件を満たさない限りこの情報を知ることはない。
アッタロスもレベルが上がった時に困惑した。だが、ゼノンやピュロンにペリパトスがいたし、レントゥルスもすぐにレベル5になったので、あまり混乱せずに済んでいる。
「レントゥルスは、単純作業でレベルを上げたような奴等がエクストラスキルを使えるようになっていると思うか?」
教会の者は、効率を求めて最も熟練度が溜まる行動を取り続ける傾向がある。優遇されるスキルは決まっているので、歴史的な知見の蓄積もあるのだ。
「【聖盾術】を持つ騎士はこれまでに何度も出ておるから、効率的にレベルを上げて来たのは間違いないだろうな。だが、教会にはアギス様のような例外もいる」
教会騎士団団長のアギスは、ペリパトスとレオニダスと並んで三剣と呼ばれている。教会の中にいながらも圧倒的な才能と努力で大陸最高峰の戦士となった。
「発動できる可能性はあるだろう。だが、それでも使いこなせていない可能性は高い。手がかりなしで手動発動の方法を編み出さねばならぬからな」
アッタロスはレントゥルスの意見に同意した。
「しかし、それでももし発動できるのならば、強力な武器であることには違いない」
アッタロスはこれまでに何回か目の前でエクストラスキルの発動を見たことがあるが、どれも凄まじい性能だった。
「戦いはレベルでは決まらないが、やはりレベルの影響は大きい。レベル5になった今だからよく分かる」
レントゥルスは自分の手を見ながら言った。
「あぁ、そうだな。特にレベル4と5では大きな違いがある。苦労した甲斐があるくらいにはな」
エクストラスキルにはそれだけで戦況がひっくり返される可能性が秘められている。発動さえ出来ればだが……。
「まぁ、何にせよ、待つしかないな。レントゥルス、俺の箒剣の訓練に付き合えよ」
「勝手にやっとれ」
そんな話をしながら、セネカ達の勝利を二人は願っていた。
◆
ガイアはモフと共に敵に近付いていた。まだ距離はあるものの、そろそろ【砲撃魔法】の射程に入る。
相手の全員がレベル4以上なので、ガイアは全力で魔法を放つことができる。射線にプラウティアが入らないようにさえすれば良い。
敵の様子を窺いながら二人は茂みに隠れた。モフの足元には白いうさぎがいて、毛がとてもふわふわしている。
形や動きはうさぎで間違いないのだが、ガイアの知らない種類だし、長く見ていると行動にも少し違和感がある。
「それじゃあ、まずは僕からだね。すぐ離れるけど見てはいるから、困ったら合図をして欲しい」
「あぁ、助かる」
ガイアはうさぎを撫でたい衝動に駆られたが我慢した。
じーっと見ているとうさぎは動き出し、森の中を飛び跳ねて行ってしまった。
そろそろ攻撃の時間だ。ガイアの手にはセネカが作った糸が繋いであって、マイオルからの合図が届いている。
いまの位置であればプラウティアに攻撃が当たる心配はないそうだ。少し離れて行動しているのかもしれない。
魔法を二発撃ったあと、ガイアはキトの守護をする。勝っても負けてもこの魔法が最後になるかもしれない。だから戦いに勝つために必要なことは全部やっておきたかった。
目的は敵の力を削ること。可能であればそのまま脱落させてしまいたい。そう祈ってガイアは手を力強く握る。
最終決戦が始まる。
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