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第17章:樹龍の愛し子編(1) 争陣の儀
第247話:柘榴
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レベル2になった時、ガイアは[花火]というサブスキルを得た。
始めの頃、この能力は破裂音が鳴って魔力を撒き散らすだけのものだった。そこから研究を進めて色や音を変えられるようになり、攻撃性を持たせることもできるようになって来た。
今では破裂までの時間や範囲も調整できるので、ガイアが出来ることの幅は広がり続けている。
これらの調整にはスキルの補助もあるけれど、ほとんど手動で行っている。自分だけの感覚になってしまうけれど、魔力に色をつけたり、破裂音を大きくしたりするやり方が分かって来ている。
ピュロンの話によれば、これはエクストラスキルのような力の使い方らしい。ここまで自己調整の必要な能力は知らないとピュロンは言っていた。
『エクストラスキルを使うまでには大きな苦労がある。だけど、それが全て帳消しになるくらいの力があるんだよ』
そんな言葉が印象的だった。
もしピュロンの言葉を信じるならば、こう考えても良いのではないかとガイアは感じた。
「【砲撃魔法】を使いこなすまでには大きな苦労がある。だけど、それが全て帳消しになるくらいの力がある」
努力は代償だとは思わない。報われるとも限らない。だけど、このスキルには人生を賭ける価値がある。そう信じてやまなかった。
ガイアは研究を続けている。ピュロンともたまに会って議論を続けていて、自分の能力をどう開発していくべきか相談をしている。
そういう日々を過ごす中で、[花火]で目指すべきことが分かってきた。それは手動制御での臨界状態の再現だ。
スキル【砲撃魔法】は、魔力の種を作って、それを変質させることで規格外の威力を実現する。その時の状態をガイアは臨界状態と呼んでいた。
臨界状態に変質させるための条件は分かってきているのものの、まだ十分ではなかった。元の魔力の性質が違うはずなので参考情報だが、ピュロンも魔力を完全に変質させることは出来ていない。
もし[花火]を使って、ほぼ手動で臨界状態を作ることができたら……。その時は【砲撃魔法】がまた一段強くなるのではないか。ガイアはそう考えていた。
一日に一回しかスキルが使えない時期が長かった。空いている時間で想像を膨らませ、その日の課題を決めていた。
その頃と比べると今は夢のようだ。[花火]は魔力の消費量が少なく、一日に何度でも使うことが出来る。事故には気を付けているけれど、そういう性質があるのか暴発することはほとんどない。
まるで安全に配慮された実験室を与えられているようだった。
今日その領域に届くことはないけれど、そう遠い訳ではない。そう信じながらガイアは教会第三騎士団に立ち向かう。
◆
ガイアは双眼鏡を覗く。
フォルティウス達のところに白いウサギがぴょこぴょこと跳ねていく。
うさぎは遠目にもモフモフで、抱きしめたら気持ちよさそうだ。
フォルティウス達がうさぎを視認したのが分かった。一度目を離したが、すぐに視線を戻している。一流の騎士達はわずかな違和感も見過ごさないのだろう。
そんな騎士達にうさぎは突撃する。優先度のある幾つかの命令を下しているだけのはずだが、まるで意志があるような動きだった。
サナトリアスの槍に青い火が灯ったのが見える。[聖火]が発動したのだ。その浄化の火に触れた瞬間、うさぎの身体は崩壊し、辺りに綿が広がった。
このうさぎはモフがレベル4になって得た能力、[綿人形]の産物だ。何故かモフはうさぎの意匠を使うのが好きなようだった。
爆発的に広がる高密度の綿に敵が飲み込まれる。その様子を見て、ガイアは魔法の準備を始めた。
基本はいつも同じだ。身体の中に魔力の流れを作り、魔法の種を作る。種を圧縮して臨界状態に変質させる。そして、魔法が破裂しないように力をかけ続けながら身体の中を流して腕から放つ。
レベルアップによって魔法の属性を変えられるようになった。火にも雷にも氷にも出来る。だが、最も威力があるのは無変換のものだ。砲撃のように爆発しながら周囲にあるものを消滅させる。
ガイアはこれから二回魔法を使う。その二回の魔法でレベルが上がることはない。目的地が遠くてめげそうになる時もあるけれど、到着することが最も大切な訳ではない。
ガイアは願う。
『旅の到着よりも大切なものがありますように。結果よりも楽しめるものがありますように』
ガイアは立派な冒険者になった。立派な旅人になった。
「【砲撃魔法】!」
伸ばした左手から光が飛び出してゆく。その光は周囲の木々に穴を開けながら真っ直ぐ敵に向かった。
敵の身体は綿で覆われていたが、突然一番前の膨らみが青白く輝いた。
魔法が爆発し、森全体を揺らすほどの振動が発生する。綿も草も木も消えてなくなり、立っていたのは敵の騎士三人だけだった。
一番前にいたのはフォルティウスだ。身体と盾が光を放っており、聖なる力に満ちているのが分かる。後ろの二人もスキルを使っているのか、身体が淡く輝いていた。
そんな彼らの上からは【砲撃魔法】の魔力が降り注いでいる。この魔法を全力で使うと、爆発した魔力が赤く光り、宝石の粉が舞うように輝くのだ。
青は聖なる色、清く正しい浄化の色だ。そんな色と自分の赤はまさに対照的な気がしてガイアは笑ってしまった。
この赤は、不純で邪で間違った力かもしれない。
「だが、それで良いのだ」
今の一撃で確信した。もう一度魔法を放っても敵を倒すことは出来ない。だが力を大きく削ることは出来そうだった。
ガイアの理想は叶わない。魔法を人並みに使えるまで時間がかかったし、パーティーメンバーとはレベルの差が開いてきている。思うように強くなれないし、全力を出しているのに強い相手を倒せない。
命を賭けてプラウティアを助けると決めた。酷く恐ろしい気持ちになるけれど、揺れる感情を抑えて樹龍の前に立とうとしている。そして、何とか一撃くらわせてやるのだ。
「理想が実現したことなんてない」
そのことを確信した。
だけどこれは絶望でなくて希望なのだ。
「満点じゃなくて良いはずだ。例えば……そう、六十点でも」
今は敵を倒すことは出来ない。だからこそ、全力で魔法を使う。敵の力を削ぐことが、いまガイアにできる全てのことだ。
ガイアは再び魔力を変質させる。
いつも以上に丁寧に丁寧に圧力をかける。
今できる最高を届けよう。
思う通りでなくても良いから、達成感を感じよう。
そして自分よりも素晴らしい仲間達を信じよう。
そう考えたとき、少しだけ、変質した魔力がうごめいた気がした。
法則に則って機械的に振る舞うはずの魔力が、ちょっとだけ見たことのない挙動を示した。
「そうか。私は全てを制御しようとしすぎていたんだ」
ガイアは無理に力を加えるのをやめて、少しだけ魔力に変化を委ねてみた。すると、魔力が自発的に臨界状態に変化していった。変換効率は高く、威力も上がりそうだ。
「これでも足りないけどね」
丁寧に魔力を体外へ送る。いつもは力で押し出すはずの魔法が、まるで川を下っていくように自然に身体の中を巡る。
「【砲撃魔法】」
魔法を解き放った瞬間、敵も全力でスキルを使って攻撃してきた。だが、光の刃も聖なる炎も通じず、魔法は直進を続ける。
そして、先ほどよりも輝きを増したフォルティウスにぶつかり、静かな音を立てて爆発した。
後に残ったのは、満身創痍で立ち尽くす三人の騎士と、まるで柘榴の花のような形の赤い魔力の煌めきだった。
始めの頃、この能力は破裂音が鳴って魔力を撒き散らすだけのものだった。そこから研究を進めて色や音を変えられるようになり、攻撃性を持たせることもできるようになって来た。
今では破裂までの時間や範囲も調整できるので、ガイアが出来ることの幅は広がり続けている。
これらの調整にはスキルの補助もあるけれど、ほとんど手動で行っている。自分だけの感覚になってしまうけれど、魔力に色をつけたり、破裂音を大きくしたりするやり方が分かって来ている。
ピュロンの話によれば、これはエクストラスキルのような力の使い方らしい。ここまで自己調整の必要な能力は知らないとピュロンは言っていた。
『エクストラスキルを使うまでには大きな苦労がある。だけど、それが全て帳消しになるくらいの力があるんだよ』
そんな言葉が印象的だった。
もしピュロンの言葉を信じるならば、こう考えても良いのではないかとガイアは感じた。
「【砲撃魔法】を使いこなすまでには大きな苦労がある。だけど、それが全て帳消しになるくらいの力がある」
努力は代償だとは思わない。報われるとも限らない。だけど、このスキルには人生を賭ける価値がある。そう信じてやまなかった。
ガイアは研究を続けている。ピュロンともたまに会って議論を続けていて、自分の能力をどう開発していくべきか相談をしている。
そういう日々を過ごす中で、[花火]で目指すべきことが分かってきた。それは手動制御での臨界状態の再現だ。
スキル【砲撃魔法】は、魔力の種を作って、それを変質させることで規格外の威力を実現する。その時の状態をガイアは臨界状態と呼んでいた。
臨界状態に変質させるための条件は分かってきているのものの、まだ十分ではなかった。元の魔力の性質が違うはずなので参考情報だが、ピュロンも魔力を完全に変質させることは出来ていない。
もし[花火]を使って、ほぼ手動で臨界状態を作ることができたら……。その時は【砲撃魔法】がまた一段強くなるのではないか。ガイアはそう考えていた。
一日に一回しかスキルが使えない時期が長かった。空いている時間で想像を膨らませ、その日の課題を決めていた。
その頃と比べると今は夢のようだ。[花火]は魔力の消費量が少なく、一日に何度でも使うことが出来る。事故には気を付けているけれど、そういう性質があるのか暴発することはほとんどない。
まるで安全に配慮された実験室を与えられているようだった。
今日その領域に届くことはないけれど、そう遠い訳ではない。そう信じながらガイアは教会第三騎士団に立ち向かう。
◆
ガイアは双眼鏡を覗く。
フォルティウス達のところに白いウサギがぴょこぴょこと跳ねていく。
うさぎは遠目にもモフモフで、抱きしめたら気持ちよさそうだ。
フォルティウス達がうさぎを視認したのが分かった。一度目を離したが、すぐに視線を戻している。一流の騎士達はわずかな違和感も見過ごさないのだろう。
そんな騎士達にうさぎは突撃する。優先度のある幾つかの命令を下しているだけのはずだが、まるで意志があるような動きだった。
サナトリアスの槍に青い火が灯ったのが見える。[聖火]が発動したのだ。その浄化の火に触れた瞬間、うさぎの身体は崩壊し、辺りに綿が広がった。
このうさぎはモフがレベル4になって得た能力、[綿人形]の産物だ。何故かモフはうさぎの意匠を使うのが好きなようだった。
爆発的に広がる高密度の綿に敵が飲み込まれる。その様子を見て、ガイアは魔法の準備を始めた。
基本はいつも同じだ。身体の中に魔力の流れを作り、魔法の種を作る。種を圧縮して臨界状態に変質させる。そして、魔法が破裂しないように力をかけ続けながら身体の中を流して腕から放つ。
レベルアップによって魔法の属性を変えられるようになった。火にも雷にも氷にも出来る。だが、最も威力があるのは無変換のものだ。砲撃のように爆発しながら周囲にあるものを消滅させる。
ガイアはこれから二回魔法を使う。その二回の魔法でレベルが上がることはない。目的地が遠くてめげそうになる時もあるけれど、到着することが最も大切な訳ではない。
ガイアは願う。
『旅の到着よりも大切なものがありますように。結果よりも楽しめるものがありますように』
ガイアは立派な冒険者になった。立派な旅人になった。
「【砲撃魔法】!」
伸ばした左手から光が飛び出してゆく。その光は周囲の木々に穴を開けながら真っ直ぐ敵に向かった。
敵の身体は綿で覆われていたが、突然一番前の膨らみが青白く輝いた。
魔法が爆発し、森全体を揺らすほどの振動が発生する。綿も草も木も消えてなくなり、立っていたのは敵の騎士三人だけだった。
一番前にいたのはフォルティウスだ。身体と盾が光を放っており、聖なる力に満ちているのが分かる。後ろの二人もスキルを使っているのか、身体が淡く輝いていた。
そんな彼らの上からは【砲撃魔法】の魔力が降り注いでいる。この魔法を全力で使うと、爆発した魔力が赤く光り、宝石の粉が舞うように輝くのだ。
青は聖なる色、清く正しい浄化の色だ。そんな色と自分の赤はまさに対照的な気がしてガイアは笑ってしまった。
この赤は、不純で邪で間違った力かもしれない。
「だが、それで良いのだ」
今の一撃で確信した。もう一度魔法を放っても敵を倒すことは出来ない。だが力を大きく削ることは出来そうだった。
ガイアの理想は叶わない。魔法を人並みに使えるまで時間がかかったし、パーティーメンバーとはレベルの差が開いてきている。思うように強くなれないし、全力を出しているのに強い相手を倒せない。
命を賭けてプラウティアを助けると決めた。酷く恐ろしい気持ちになるけれど、揺れる感情を抑えて樹龍の前に立とうとしている。そして、何とか一撃くらわせてやるのだ。
「理想が実現したことなんてない」
そのことを確信した。
だけどこれは絶望でなくて希望なのだ。
「満点じゃなくて良いはずだ。例えば……そう、六十点でも」
今は敵を倒すことは出来ない。だからこそ、全力で魔法を使う。敵の力を削ぐことが、いまガイアにできる全てのことだ。
ガイアは再び魔力を変質させる。
いつも以上に丁寧に丁寧に圧力をかける。
今できる最高を届けよう。
思う通りでなくても良いから、達成感を感じよう。
そして自分よりも素晴らしい仲間達を信じよう。
そう考えたとき、少しだけ、変質した魔力がうごめいた気がした。
法則に則って機械的に振る舞うはずの魔力が、ちょっとだけ見たことのない挙動を示した。
「そうか。私は全てを制御しようとしすぎていたんだ」
ガイアは無理に力を加えるのをやめて、少しだけ魔力に変化を委ねてみた。すると、魔力が自発的に臨界状態に変化していった。変換効率は高く、威力も上がりそうだ。
「これでも足りないけどね」
丁寧に魔力を体外へ送る。いつもは力で押し出すはずの魔法が、まるで川を下っていくように自然に身体の中を巡る。
「【砲撃魔法】」
魔法を解き放った瞬間、敵も全力でスキルを使って攻撃してきた。だが、光の刃も聖なる炎も通じず、魔法は直進を続ける。
そして、先ほどよりも輝きを増したフォルティウスにぶつかり、静かな音を立てて爆発した。
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