俺は悪役王子様！

1.幼少期！

33.結局！

まだ、新たなジャイアント・キリングがいるのか、俺が倒したジャイアント・キリングから攻撃を受けて、自然回復を待っている最中なのかが、いまいち分かっていない。それとも、ジャイアント・キリングから受けた攻撃は永続的なものなのか。


そもそも、一人で相対する魔物ではないと思う。・・・自分で言っておきながら。そもそも、ジャイアント・キリングの攻撃は・・・ゲーム内では一時的なもので、倒せば治ったはず。ただし、2,3日は赤子の姿。なら、他にもジャイアント・キリングがいるはず。


じゃあ、どこでエドモンド王子はジャイアント・キリングと相対したのか？それが、問題。


「ルシアン王子。エドモンド王子がいなくなるまでの事、詳しく説明してくれないかなっ？」
「分かった。まずはー・・・。」


・
・
・


「ふむふむ。エドモンド王子は辺境地帯メルルファの街に訪れる予定があった。でも、向かって以降、音沙汰がないと。うーん？メルルファはここから随分離れた場所にあるなぁ・・・。しかも、付き添いの護衛も音沙汰がない。メルルファ遺跡に立ち寄って、避暑地にやってくるはずだった。でも、姿を現さなかった。」
「それで、俺はその辺りを・・・。」
「探してはいないよねっ？すぐ、僕のところに来たよねっ？」
「おう！」



元気のいい事で。・・・あっ。そう言えば、この世界には世界樹なるものはないのかね？それがあれば、万能薬作れそうかも。だって、世界を守る樹なんだぜ？


『そういうのは、ないかな。』


だったら、創れ。前に言っていた言葉をそっくりそのまま返す。ゲームだったらよくあるもん。


『ここ。ゲーム世界じゃないもん！！』


剣と魔法がある世界だぜ？一つや二つくらいあってもいいだろ！！


『世界樹が二つあったらおかしいでしょっ！！』


だったら、世界樹の情報でも探してみればいいだろ！！見つかるかもしれねーじゃん！！


そうすると、グレイがスマートフォンで検索すると、この世界の世界樹の情報がヒットした。なんと、メルルファの街の外れにあった。


・・・結局、行く羽目になるのね。