3 / 4
3.救世の力と、虚無の力。
しおりを挟む
俺は、エルグランド王国の第四王子、シアンティーノ=ボルデ=エルグランド。通称、シアン。
俺は、エルグランド王国の現国王の息子で、本来ならば、次期国王だったんだけど、メイゼンリーゼ公爵当主の計らいで、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることになった。何故、次期国王になる予定だったなんて言うのか。それはエルグランド王国が創世された時まで遡る。
神々の遊戯で創られた世界、アルティメス。その中にある魔法大国、エルグランド王国と後に言われる国の、二柱。それは、エルグランド王国の王家と、筆頭公爵家、メイゼンリーゼ公爵家の始祖が、混乱する人々をまとめ上げていき、最後には国と呼ばれる集団として、創り上げることになる。それは神々に認められた二家、エルグランドとメイゼンリーゼ。その二家は神々から認められた証として、エルグランドには『救世の力』を、メイゼンリーゼには『虚無の力』を、それぞれ賜った。それらは一代に必ず一人その力を持つ者が生まれる。それは、父親或いは母親から、息子或いは娘に渡るかもしれないし、祖父或いは祖母から、孫息子或いは孫娘に渡るかもしれない。
でも、それは必ず起こる。そして、それぞれに賜った力にはそれぞれの傾向がある。
エルグランド王家に渡る『救世の力』を持つ能力者は男性に多い傾向があり、逆に、メイゼンリーゼ公爵家には『虚無の力』を持つ能力者は、女性に多い傾向がある。つまり、エルグランド王国の国王になる者は『救世の力』を持つべきとされ、男性がよく選出される。逆に、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることにならない限りは、本来、女性が当主とされる。
ここで勘の良い人はわかるだろうが、俺は、既に父親からその力を得て、メイゼンリーゼ公爵家の公爵令嬢、メアリ=シュテルテ=メイゼンリーゼが祖母から受け継ぐのが『虚無の力』。つまりさぁ??俺たちは、運命共同体ってことじゃない!?
そうそう、『救世の力』と『虚無の力』のことを詳しく言ってなかったね。本質的な意味では、『救世の力』は何者からも再生する力のことを、『虚無の力』は何者からも消滅させる力のことを、指すんだ。
つまり、この二つの能力は正反対の性質を持っており、正反対だからこそ、それぞれ惹かれ合う。ちかず離れず、この二つの能力は惹かれながらも、今まで交わることはなかった。だけど、そんなの俺のメアリの愛で壊してあげるから!
俺は、エルグランド王国の現国王の息子で、本来ならば、次期国王だったんだけど、メイゼンリーゼ公爵当主の計らいで、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることになった。何故、次期国王になる予定だったなんて言うのか。それはエルグランド王国が創世された時まで遡る。
神々の遊戯で創られた世界、アルティメス。その中にある魔法大国、エルグランド王国と後に言われる国の、二柱。それは、エルグランド王国の王家と、筆頭公爵家、メイゼンリーゼ公爵家の始祖が、混乱する人々をまとめ上げていき、最後には国と呼ばれる集団として、創り上げることになる。それは神々に認められた二家、エルグランドとメイゼンリーゼ。その二家は神々から認められた証として、エルグランドには『救世の力』を、メイゼンリーゼには『虚無の力』を、それぞれ賜った。それらは一代に必ず一人その力を持つ者が生まれる。それは、父親或いは母親から、息子或いは娘に渡るかもしれないし、祖父或いは祖母から、孫息子或いは孫娘に渡るかもしれない。
でも、それは必ず起こる。そして、それぞれに賜った力にはそれぞれの傾向がある。
エルグランド王家に渡る『救世の力』を持つ能力者は男性に多い傾向があり、逆に、メイゼンリーゼ公爵家には『虚無の力』を持つ能力者は、女性に多い傾向がある。つまり、エルグランド王国の国王になる者は『救世の力』を持つべきとされ、男性がよく選出される。逆に、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることにならない限りは、本来、女性が当主とされる。
ここで勘の良い人はわかるだろうが、俺は、既に父親からその力を得て、メイゼンリーゼ公爵家の公爵令嬢、メアリ=シュテルテ=メイゼンリーゼが祖母から受け継ぐのが『虚無の力』。つまりさぁ??俺たちは、運命共同体ってことじゃない!?
そうそう、『救世の力』と『虚無の力』のことを詳しく言ってなかったね。本質的な意味では、『救世の力』は何者からも再生する力のことを、『虚無の力』は何者からも消滅させる力のことを、指すんだ。
つまり、この二つの能力は正反対の性質を持っており、正反対だからこそ、それぞれ惹かれ合う。ちかず離れず、この二つの能力は惹かれながらも、今まで交わることはなかった。だけど、そんなの俺のメアリの愛で壊してあげるから!
0
あなたにおすすめの小説
醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます
ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。
そして前世の私は…
ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。
とある侯爵家で出会った令嬢は、まるで前世のとあるホラー映画に出てくる貞◯のような風貌だった。
髪で顔を全て隠し、ゆらりと立つ姿は…
悲鳴を上げないと、逆に失礼では?というほどのホラーっぷり。
そしてこの髪の奥のお顔は…。。。
さぁ、お嬢様。
私のゴットハンドで世界を変えますよ?
**********************
『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』の続編です。
続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。
前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!
転生侍女シリーズ第二弾です。
短編全4話で、投稿予約済みです。
よろしくお願いします。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
婚約破棄された悪役令嬢の心の声が面白かったので求婚してみた
夕景あき
恋愛
人の心の声が聞こえるカイルは、孤独の闇に閉じこもっていた。唯一の救いは、心の声まで真摯で温かい異母兄、第一王子の存在だけだった。
そんなカイルが、外交(婚約者探し)という名目で三国交流会へ向かうと、目の前で隣国の第二王子による公開婚約破棄が発生する。
婚約破棄された令嬢グレースは、表情一つ変えない高潔な令嬢。しかし、カイルがその心の声を聞き取ると、思いも寄らない内容が聞こえてきたのだった。
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる