俺は、最強最悪の悪役令息だけど、推しの悪役令嬢が可愛いので、最愛の悪役令嬢の破滅フラグぶっ壊します!

水魔沙希

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3.救世の力と、虚無の力。

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 俺は、エルグランド王国の第四王子、シアンティーノ=ボルデ=エルグランド。通称、シアン。


 俺は、エルグランド王国の現国王の息子で、本来ならば、次期国王だったんだけど、メイゼンリーゼ公爵当主の計らいで、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることになった。何故、次期国王になる予定なんて言うのか。それはエルグランド王国が創世された時まで遡る。


 神々の遊戯で創られた世界、アルティメス。その中にある魔法大国、エルグランド王国と後に言われる国の、二柱。それは、エルグランド王国の王家と、筆頭公爵家、メイゼンリーゼ公爵家の始祖が、混乱する人々をまとめ上げていき、最後には国と呼ばれる集団として、創り上げることになる。それは神々に認められた二家、エルグランドとメイゼンリーゼ。その二家は神々から認められた証として、エルグランドには『救世の力』を、メイゼンリーゼには『虚無の力』を、それぞれ賜った。それらは一代に必ず一人その力を持つ者が生まれる。それは、父親或いは母親から、息子或いは娘に渡るかもしれないし、祖父或いは祖母から、孫息子或いは孫娘に渡るかもしれない。


 でも、それは。そして、それぞれに賜った力にはそれぞれの傾向がある。


 エルグランド王家に渡る『救世の力』を持つ能力者は男性に多い傾向があり、逆に、メイゼンリーゼ公爵家には『虚無の力』を持つ能力者は、女性に多い傾向がある。つまり、エルグランド王国の国王になる者は『救世の力』を持つべきとされ、男性がよく選出される。逆に、メイゼンリーゼ公爵家に婿入りすることにならない限りは、本来、女性が当主とされる。


 ここで勘の良い人はわかるだろうが、俺は、既に父親からその力を得て、メイゼンリーゼ公爵家の公爵令嬢、メアリ=シュテルテ=メイゼンリーゼが祖母から受け継ぐのが『虚無の力』。つまりさぁ??俺たちは、運命共同体ってことじゃない!?


 そうそう、『救世の力』と『虚無の力』のことを詳しく言ってなかったね。本質的な意味では、『救世の力』はを、『虚無の力』はを、指すんだ。


 つまり、この二つの能力は正反対の性質を持っており、正反対だからこそ、それぞれ惹かれ合う。ちかず離れず、この二つの能力は惹かれながらも、今まで交わることはなかった。だけど、そんなの俺のメアリの愛で壊してあげるから!
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