11 / 15
2.生ける神と伝説に残るグレイシア!
11.薬草を探せ!
しおりを挟む
アディエル王子とはそのまま別れて、自宅に戻るとベッドで横になるグレイシア。今日は本当にお疲れ様。俺だったら助けるなんて、決断を下せなかった。でも、グレイシアは違った。グレイシアの治癒魔法は当初より強くなり、今では病をも治す事の出来る力に変わった。本当に、グレイシアは奇跡の子だ。
☆☆☆☆
それから数日経ち、朝、王都のギルドにてクエストを探していた。そんな時、『上級ポーションを作る為の薬草探し!』というクエストがあった。ランクはEとある。なんとなく、このクエストを受けといた方が良いと、俺の勘が言っている。よし、これにするか!
受付嬢にこのクエストを受ける事を言って、近くの森に散策しに行く。探しに行くのはナヴィアス草という薬草である。採取する数に上限はなかった。どれくらいが目安なんだろうな。俺は鑑定スキルと加速スキルを使い、ナヴィアス草を採取していく。
『今日は派手なクエストを受けないんだね。割とランクも低いし。』
「なんとなく、かな?まぁ、気ままにやっていくよ。」
『確かに、競争率は低かったけど。』
まぁ、グレイシアにも言った通り、気ままにやっていくさ。
☆☆☆☆
夕方まで森で採取していた。ギルドに持って帰ると、数の多さに驚かれたが、『疾風迅雷のシア』という事で納得された。薬草を採取しに行った森も割と危険な方の森に行っていたみたいだし。まぁ、俺に勝てる魔物なんてそうは、いないが。
「100セットなんて、すごいですよ!!しかも、偽物が含まれていないんですから、これはすごいです!!流石、『疾風迅雷のシア』ですね!!これで、安心して王城の薬学部に卸せます。」
ふーん?これって、王城に卸すものだったか。これで、いくつの上級ポーションを作れるのだろう。そう、思っていると。
「ナヴィアス草の採取クエストを受けた者はいるか!!」
ギルドに入るや否や、声を荒げる人物がいた。どうやら、王城に勤めている人物だという事は服装から分かる。しかも、おそらくギルドの受付嬢が言っていた王城の薬学部の人間なんじゃないかと容易に推測出来る。
「エルギスさん!ここに、ナヴィアス草、100セットございます。今すぐ、ご入用ですか?」
エルギスと呼ばれた人物は俺達の傍に寄ると、仲間達と一緒に王城に運んでいく。そんなに、必要なものだったか?
「パッと見だが、すごく質が良いものだな。今日、採取されたものか?」
「はい!今日、発注されたクエストです。」
「にしては、数が多いな。一体、誰が・・・?」
受付嬢はものすごい笑顔で答える。
「ここにいる『疾風迅雷のシア』さんが採取してくれました!!」
「なっ・・・!君が、『疾風迅雷のシア』か。まだ、こんなに若いのに・・・。」
グレイシアの実年齢はもっと下だけどな。まだ、12歳!今の姿は30歳くらいだけど。
「にしても、王都で影響力が強いとされる『疾風迅雷のシア』・・・。こんなところで、会えると思っていなかったよ。」
「そんな事ないです。俺、王都を活躍拠点にしていますから、割と簡単に会えますよ。」
薬学部の人間がナヴィアス草を全て持って行ったところで、エルギスは王城へと戻っていった。何だったんだろうな?
「これが報酬です。」
金貨を100枚程頂いた。これなら、しばらくはやっていけそうだな。しかし、上級ポーションが大量?必要になる出来事ってなんだ?『神の愛し子・グレイシア』の出番が来なければいいのだが。ギルドを出ると、夕食の買い物に出掛ける。
商店街に寄ると、多くの人で賑わっていた。その中で、大きく噂になっていた事があった。
『最近、騎士団に勤めている人達が多く怪我しているらしい。』
騎士団に勤めている人達の家族がそう、言うのだから、本当の事だろう。怪我の程度が分からないが、上級ポーションが必要になっている訳だから、怪我も相当だよな。うん、関わらないようにしよう。グレイシアは自ら率先して関わりにいきそうだけど。
『疾風迅雷のシア』の力も必要になったらどうしようか。あーもう!気にしない。俺は買い物が済んだら、自宅へと戻ったのだった。
☆☆☆☆
それから数日経ち、朝、王都のギルドにてクエストを探していた。そんな時、『上級ポーションを作る為の薬草探し!』というクエストがあった。ランクはEとある。なんとなく、このクエストを受けといた方が良いと、俺の勘が言っている。よし、これにするか!
受付嬢にこのクエストを受ける事を言って、近くの森に散策しに行く。探しに行くのはナヴィアス草という薬草である。採取する数に上限はなかった。どれくらいが目安なんだろうな。俺は鑑定スキルと加速スキルを使い、ナヴィアス草を採取していく。
『今日は派手なクエストを受けないんだね。割とランクも低いし。』
「なんとなく、かな?まぁ、気ままにやっていくよ。」
『確かに、競争率は低かったけど。』
まぁ、グレイシアにも言った通り、気ままにやっていくさ。
☆☆☆☆
夕方まで森で採取していた。ギルドに持って帰ると、数の多さに驚かれたが、『疾風迅雷のシア』という事で納得された。薬草を採取しに行った森も割と危険な方の森に行っていたみたいだし。まぁ、俺に勝てる魔物なんてそうは、いないが。
「100セットなんて、すごいですよ!!しかも、偽物が含まれていないんですから、これはすごいです!!流石、『疾風迅雷のシア』ですね!!これで、安心して王城の薬学部に卸せます。」
ふーん?これって、王城に卸すものだったか。これで、いくつの上級ポーションを作れるのだろう。そう、思っていると。
「ナヴィアス草の採取クエストを受けた者はいるか!!」
ギルドに入るや否や、声を荒げる人物がいた。どうやら、王城に勤めている人物だという事は服装から分かる。しかも、おそらくギルドの受付嬢が言っていた王城の薬学部の人間なんじゃないかと容易に推測出来る。
「エルギスさん!ここに、ナヴィアス草、100セットございます。今すぐ、ご入用ですか?」
エルギスと呼ばれた人物は俺達の傍に寄ると、仲間達と一緒に王城に運んでいく。そんなに、必要なものだったか?
「パッと見だが、すごく質が良いものだな。今日、採取されたものか?」
「はい!今日、発注されたクエストです。」
「にしては、数が多いな。一体、誰が・・・?」
受付嬢はものすごい笑顔で答える。
「ここにいる『疾風迅雷のシア』さんが採取してくれました!!」
「なっ・・・!君が、『疾風迅雷のシア』か。まだ、こんなに若いのに・・・。」
グレイシアの実年齢はもっと下だけどな。まだ、12歳!今の姿は30歳くらいだけど。
「にしても、王都で影響力が強いとされる『疾風迅雷のシア』・・・。こんなところで、会えると思っていなかったよ。」
「そんな事ないです。俺、王都を活躍拠点にしていますから、割と簡単に会えますよ。」
薬学部の人間がナヴィアス草を全て持って行ったところで、エルギスは王城へと戻っていった。何だったんだろうな?
「これが報酬です。」
金貨を100枚程頂いた。これなら、しばらくはやっていけそうだな。しかし、上級ポーションが大量?必要になる出来事ってなんだ?『神の愛し子・グレイシア』の出番が来なければいいのだが。ギルドを出ると、夕食の買い物に出掛ける。
商店街に寄ると、多くの人で賑わっていた。その中で、大きく噂になっていた事があった。
『最近、騎士団に勤めている人達が多く怪我しているらしい。』
騎士団に勤めている人達の家族がそう、言うのだから、本当の事だろう。怪我の程度が分からないが、上級ポーションが必要になっている訳だから、怪我も相当だよな。うん、関わらないようにしよう。グレイシアは自ら率先して関わりにいきそうだけど。
『疾風迅雷のシア』の力も必要になったらどうしようか。あーもう!気にしない。俺は買い物が済んだら、自宅へと戻ったのだった。
44
あなたにおすすめの小説
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
『異世界に転移した限界OL、なぜか周囲が勝手に盛り上がってます』
宵森みなと
ファンタジー
ブラック気味な職場で“お局扱い”に耐えながら働いていた29歳のOL、芹澤まどか。ある日、仕事帰りに道を歩いていると突然霧に包まれ、気がつけば鬱蒼とした森の中——。そこはまさかの異世界!?日本に戻るつもりは一切なし。心機一転、静かに生きていくはずだったのに、なぜか事件とトラブルが次々舞い込む!?
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる