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2.生ける神と伝説に残るグレイシア!
12.魔石を壊せ!
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数日後、僕はまた王都のギルドのクエストを探していた。ここ数日、このギルド、いや王都は大騒ぎになっていた。シュテルツ王国騎士団の人が皆、大怪我をして王都に戻ってきたのだ。騒ぎになるのもおかしくはない。
この前の薬草採取クエストのおかげで、皆助かったとエルギスさんに言われた。本当に、良かったな。
しかし、ポーションってどんな効力があるのだろうか?僕は自身の持つ治癒魔法で治してしまうから、ポーションを使った事ないんだよね。初級ポーションは王都でよく売られている。冒険者は誰しも買う代物だ。でも、僕は買った事がない。これって、異常なんじゃないだろうか。今更ながら気付く。
『まぁ、ポーションをわざわざ使わなくてもいいんだけどね。』
それはそうなんだけどなぁ・・・。まぁ、未練がましく言っても仕方ない。
☆☆☆☆
魔物討伐のクエストを受けた帰り道の出来事。目の前に禍々しいオーラを放つ黒くて大きな石があった。
『げっ。暗黒魔石!?何で、こんなものがここに落ちているんだ?』
なにやらアポロンは知っていそうだ。この石は何だろう?どうやら、良くないものだって事は予想できるけど。
『これに、触れてはいけない。触れずに壊さないといけない。暗黒魔石とは呪いのかけられている魔石の事だ!体力を奪われるぞ!』
「これって、下手したら死んじゃうの・・・?」
『まぁ、普通の人なら体力を奪われる。付近の木々も弱くなって、中には死ぬ人間も出てくる。というか、この前の騎士団の人間が怪我して帰ってきたのってこれが原因じゃない?これ、壊せば、大量の魔物が出現するし。』
「えっ!?そうなの?これ、そんなにまずいものなんだ!!」
まさか、騎士団の人間が傷ついた原因なんて驚きである。アポロンがそう言うなら、おそらく本当の事だろう。これが、ここにあってはいけない!
アポロンが叫ぶ。
『ディスペル魔法だ!闇魔法の中の一種。ディスペルって叫べば、呪いが解ける。そしたら、戦闘準備をして!』
分かった。僕は暗黒魔石の下に魔法陣が出現するイメージで、叫ぶ。
「ディスペル!!」
暗黒魔石の呪いを解除すると、暗黒魔石にひびが入りー・・・100頭ぐらいの魔物が出現した。魔物達を一掃する為に魔法を展開させる。
「オーバー・グラヴィティ!!」
魔物達を一か所に集めて、重力を過剰に加える。魔物達は地面に押しつぶされる。そして、魔石もろとも消し去った。
ホッと一息つくものの。しかし、僕は考え込む。
これって、単体であるものなのかな?他の場所にもあるとしたら・・・まずい状況だな!!僕は探索魔法をかけて、テレポートで移動する。
そうすると、暗黒魔石がある。呪いを解除すると、またもや魔物が出現した。魔物を倒していっての繰り返し。それを何回か繰り返し、近くにあった暗黒魔石を全て破壊した。時間も夕方近くになった。もはや、意図的に誰かが置いて行ったとしか考えられない・・・。一体、誰が・・・?
そうだなぁ。とりあえず、王都に戻るか。クエストを完了させてからでも遅くはないだろう。
☆☆☆☆
クエスト完了の報告をしてから、自宅のベッドに横になりながら、本日の出来事を考える。
「ねぇ、アポロン。何で、暗黒魔石がいっぱい落ちていたんだろう?いかにも誰かが置きましたって感じで不気味なんだけど。」
『んー?そうだなぁ・・・。誰かが意図的に置いたのは間違いないんだろうなって。しかも、闇魔法が使える人物の仕業だって。』
「それだけじゃ、犯人を見つけるなんて出来ないなぁ・・・。この国に恨みでもあるのかな?」
アポロンは黙り込んでしまう。僕が問いかけようとすると、アポロンは声に出す。
『本来ならこんな事、起きないはずなんだけどな・・・。』
「妙に断定的だね。何か、根拠でも?」
アポロンは声を低くして答えた。
『だって、本来ならばグレイシアが置いていくものだったんだ。』
え?アポロンは何を言っているんだろう?これって、僕の事?僕はこんな事、していないよ?
『グレイシア。少し話をしたい。聞いてくれるか?』
「うん。いいけど・・・。」
☆☆☆☆
アポロン曰く、未来が視えるのだそうだ。それによると、この国に恨みを持って生まれた僕がこの国を滅ぼそうと暗黒魔石をいたるところに置くのだそうだ。しかし、その未来は変わり、僕はこの国に恨みを持たずして生まれた為に、何故こんな事態が発生するのが謎のようである。
僕ってそんな人物なの?でも、アポロン曰く、並行世界の僕の事だという。だから、気にするなって。でも、もしそれが本当ならアポロンは何者だろうか?でも、僕が原因なら、尚の事。僕が何とかしないといけないんだろう。
この前の薬草採取クエストのおかげで、皆助かったとエルギスさんに言われた。本当に、良かったな。
しかし、ポーションってどんな効力があるのだろうか?僕は自身の持つ治癒魔法で治してしまうから、ポーションを使った事ないんだよね。初級ポーションは王都でよく売られている。冒険者は誰しも買う代物だ。でも、僕は買った事がない。これって、異常なんじゃないだろうか。今更ながら気付く。
『まぁ、ポーションをわざわざ使わなくてもいいんだけどね。』
それはそうなんだけどなぁ・・・。まぁ、未練がましく言っても仕方ない。
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魔物討伐のクエストを受けた帰り道の出来事。目の前に禍々しいオーラを放つ黒くて大きな石があった。
『げっ。暗黒魔石!?何で、こんなものがここに落ちているんだ?』
なにやらアポロンは知っていそうだ。この石は何だろう?どうやら、良くないものだって事は予想できるけど。
『これに、触れてはいけない。触れずに壊さないといけない。暗黒魔石とは呪いのかけられている魔石の事だ!体力を奪われるぞ!』
「これって、下手したら死んじゃうの・・・?」
『まぁ、普通の人なら体力を奪われる。付近の木々も弱くなって、中には死ぬ人間も出てくる。というか、この前の騎士団の人間が怪我して帰ってきたのってこれが原因じゃない?これ、壊せば、大量の魔物が出現するし。』
「えっ!?そうなの?これ、そんなにまずいものなんだ!!」
まさか、騎士団の人間が傷ついた原因なんて驚きである。アポロンがそう言うなら、おそらく本当の事だろう。これが、ここにあってはいけない!
アポロンが叫ぶ。
『ディスペル魔法だ!闇魔法の中の一種。ディスペルって叫べば、呪いが解ける。そしたら、戦闘準備をして!』
分かった。僕は暗黒魔石の下に魔法陣が出現するイメージで、叫ぶ。
「ディスペル!!」
暗黒魔石の呪いを解除すると、暗黒魔石にひびが入りー・・・100頭ぐらいの魔物が出現した。魔物達を一掃する為に魔法を展開させる。
「オーバー・グラヴィティ!!」
魔物達を一か所に集めて、重力を過剰に加える。魔物達は地面に押しつぶされる。そして、魔石もろとも消し去った。
ホッと一息つくものの。しかし、僕は考え込む。
これって、単体であるものなのかな?他の場所にもあるとしたら・・・まずい状況だな!!僕は探索魔法をかけて、テレポートで移動する。
そうすると、暗黒魔石がある。呪いを解除すると、またもや魔物が出現した。魔物を倒していっての繰り返し。それを何回か繰り返し、近くにあった暗黒魔石を全て破壊した。時間も夕方近くになった。もはや、意図的に誰かが置いて行ったとしか考えられない・・・。一体、誰が・・・?
そうだなぁ。とりあえず、王都に戻るか。クエストを完了させてからでも遅くはないだろう。
☆☆☆☆
クエスト完了の報告をしてから、自宅のベッドに横になりながら、本日の出来事を考える。
「ねぇ、アポロン。何で、暗黒魔石がいっぱい落ちていたんだろう?いかにも誰かが置きましたって感じで不気味なんだけど。」
『んー?そうだなぁ・・・。誰かが意図的に置いたのは間違いないんだろうなって。しかも、闇魔法が使える人物の仕業だって。』
「それだけじゃ、犯人を見つけるなんて出来ないなぁ・・・。この国に恨みでもあるのかな?」
アポロンは黙り込んでしまう。僕が問いかけようとすると、アポロンは声に出す。
『本来ならこんな事、起きないはずなんだけどな・・・。』
「妙に断定的だね。何か、根拠でも?」
アポロンは声を低くして答えた。
『だって、本来ならばグレイシアが置いていくものだったんだ。』
え?アポロンは何を言っているんだろう?これって、僕の事?僕はこんな事、していないよ?
『グレイシア。少し話をしたい。聞いてくれるか?』
「うん。いいけど・・・。」
☆☆☆☆
アポロン曰く、未来が視えるのだそうだ。それによると、この国に恨みを持って生まれた僕がこの国を滅ぼそうと暗黒魔石をいたるところに置くのだそうだ。しかし、その未来は変わり、僕はこの国に恨みを持たずして生まれた為に、何故こんな事態が発生するのが謎のようである。
僕ってそんな人物なの?でも、アポロン曰く、並行世界の僕の事だという。だから、気にするなって。でも、もしそれが本当ならアポロンは何者だろうか?でも、僕が原因なら、尚の事。僕が何とかしないといけないんだろう。
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